桃巌深夜
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最初はちょっとした好奇心と、ストレス発散のつもりだった。
今年の三月に桃機関の学校を卒業し、桃巌深夜率いる六部隊に配属された私は毎日多忙を極めていた。書類の作成や雑務、戦闘後の後始末など毎日新しく覚える事の連続でくたくたで帰宅した。
その日も先輩に怒られて心身共に疲れ果て、明日の事を考え憂鬱になりながらベッドの上でSNSをみているとある投稿が流れてきた。その投稿は所謂裏アカと言われる類の投稿で、自分と歳の近そうな女の子が下着姿や裸の写真を投稿していた。コメント欄を覗いてみると上品とは言えないものばかりだが、どれも褒めているコメントばかりだった。
(私もやってみようかな・・・)
私は少し考えた後、専用のアカウントを作成しその場で服を脱いで顔は写さずに下着姿の自撮りを撮り、加工アプリで体の目立つ傷を消して投稿してみた。投稿したら直ぐにコメントがついた。それから画像をあげる度にコメントがつき、フォロワーも増えていった。閲覧数やいいね、コメントが増える度に私の承認欲求は満たされていった。
動画をあげて欲しいと言うコメントがいくつも来るが、そこまでの勇気はなかった。
今日はどんな投稿をしようかと考えながら仕事をしていると、隊長の桃巌深夜に後で隊長室に来るように言われた。分かりましたと返事をして、書類作業に戻り一体なんの用事だろうか考える。書類の不備や雑務はその場で言うだろうし、なにか失敗をした覚えもない。急ぎとは言っていなかったが隊長自ら伝えにきたのだ、よっぽど大事な用事なのだろう。
「桃巌隊長、苗字です」
「入れ」
部屋に入ると桃厳隊長はこちらに視線をよこすこと無くスマホを触っていた。自分から呼び出しておいて、こちらを見もしないのは失礼ではないのか。ムッとする気持ちを表に出さぬ様にし「ご要件は?」
彼は「これ、お前だろ」スマホの画面を私の方に向けて言った。
──スマホの画面に映し出されていたのは、私のSNSの裏アカウントだった。
画面を見た瞬間全身から血の気が引いた。まるで冷水でもかけられたみたいに寒気が全身を襲い、震える。
(なんで、知ってるの?!)
ガタガタと震えながら、恐怖で引きつっている私とは対照的に隊長の顔は楽しそうに歪んでいた。
「言いふらすつもりですか」
「お前の態度次第だな。後で住所を送る。そこに来い」
「…わかりました。要件が以上なら、仕事に戻らせていただきます」
「ああ」
「失礼します」
部屋を出る直前
「アカウントを消そうとしても無駄だからな」
パスワードやメールアドレスは変えてある。
「こんのっゲス野郎」
扉を思いっきり閉めた。
扉の向こうから桃巌隊長の笑い声が聞こえた。
今年の三月に桃機関の学校を卒業し、桃巌深夜率いる六部隊に配属された私は毎日多忙を極めていた。書類の作成や雑務、戦闘後の後始末など毎日新しく覚える事の連続でくたくたで帰宅した。
その日も先輩に怒られて心身共に疲れ果て、明日の事を考え憂鬱になりながらベッドの上でSNSをみているとある投稿が流れてきた。その投稿は所謂裏アカと言われる類の投稿で、自分と歳の近そうな女の子が下着姿や裸の写真を投稿していた。コメント欄を覗いてみると上品とは言えないものばかりだが、どれも褒めているコメントばかりだった。
(私もやってみようかな・・・)
私は少し考えた後、専用のアカウントを作成しその場で服を脱いで顔は写さずに下着姿の自撮りを撮り、加工アプリで体の目立つ傷を消して投稿してみた。投稿したら直ぐにコメントがついた。それから画像をあげる度にコメントがつき、フォロワーも増えていった。閲覧数やいいね、コメントが増える度に私の承認欲求は満たされていった。
動画をあげて欲しいと言うコメントがいくつも来るが、そこまでの勇気はなかった。
今日はどんな投稿をしようかと考えながら仕事をしていると、隊長の桃巌深夜に後で隊長室に来るように言われた。分かりましたと返事をして、書類作業に戻り一体なんの用事だろうか考える。書類の不備や雑務はその場で言うだろうし、なにか失敗をした覚えもない。急ぎとは言っていなかったが隊長自ら伝えにきたのだ、よっぽど大事な用事なのだろう。
「桃巌隊長、苗字です」
「入れ」
部屋に入ると桃厳隊長はこちらに視線をよこすこと無くスマホを触っていた。自分から呼び出しておいて、こちらを見もしないのは失礼ではないのか。ムッとする気持ちを表に出さぬ様にし「ご要件は?」
彼は「これ、お前だろ」スマホの画面を私の方に向けて言った。
──スマホの画面に映し出されていたのは、私のSNSの裏アカウントだった。
画面を見た瞬間全身から血の気が引いた。まるで冷水でもかけられたみたいに寒気が全身を襲い、震える。
(なんで、知ってるの?!)
ガタガタと震えながら、恐怖で引きつっている私とは対照的に隊長の顔は楽しそうに歪んでいた。
「言いふらすつもりですか」
「お前の態度次第だな。後で住所を送る。そこに来い」
「…わかりました。要件が以上なら、仕事に戻らせていただきます」
「ああ」
「失礼します」
部屋を出る直前
「アカウントを消そうとしても無駄だからな」
パスワードやメールアドレスは変えてある。
「こんのっゲス野郎」
扉を思いっきり閉めた。
扉の向こうから桃巌隊長の笑い声が聞こえた。