詩集 2026年10月〜2026年12月

『新しい朝』

荒れた部屋のベッドで
深い眠りから浮上する
半分開いたカーテンから入ってくる朝陽が
横暴なまでに瞼を透く

この朝も
あの夜と繋がっているのだろうか
そんな気がするようで、しないようで
所在ない両手を握ってみた

あの夜、まだ君がいた
この朝、もう君はこの世界にいないけれど
僕のそばには
性懲りもなく巡り合った人がいる

重たい体を起こして
キッチンでお湯を沸かす
湯気が換気扇に吸い込まれていく
昔、夜空に散らした煙草の煙に似ている

紅茶を淹れて
朝陽が射し込むリビングに座った
ルビーのように透き通る液体が
光を取り込んで
新しい日のはじまりを知らせる

僕はそれを一口飲んで
新しい朝を受け入れた
こんな日々が、確かに僕の人生だ
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