詩集 過去篇

『夜に鳴く鳥』

深夜三時、眠れず蠢くベッドの中
夜に鳴く鳥の声が聞こえた
何かを欲しがるような
足りない、足りないと叫ぶような声

みんな、欲しがりすぎて狂ってしまった
増大していくエントロピー
誰かが手を加えなければ止まらない
もう、世界の歯止めが効かなくなっている

怖いのか
欲しいのか
分からないままベッドで蠢く僕は

最後に鳴いた鳥の声が
足掻いた末に絞り出された
悲鳴のように聴こえた

僕はベッドから這い出して
青いガラス瓶の底に目をくっつけて
エントロピーが増大していく世界を覗く

ああ 今日も相変わらずだ
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