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突然だけど、私は今痴漢にあっています
今回が初めてじゃない
多分毎回同じ人
乗る車両を変えてみても
乗る時間を変えてみても
何故か頻繁に見つかってしまう
しかも学校に行く混んだ電車の中だから誰も気づいてくれない
だけど恥ずかしくて助けも呼べない
そんな風に耐えていたけれど、もう限界だ
耳元で聞こえる興奮しきった息遣いが気持ち悪い
臀部をまさぐるだけだった手は、遂にスカートの中にまで侵入してきた
「っ…」
じわり、と涙が出そうになった時、電車が大きく揺れて、よろけた男の子が私と加害者の間に入った
「うわっ…ご、ごめんねぇ!?大丈夫!?」
「は、はい!大丈夫です!!」
私がドア側その人はまるで私を守ってくれるみたいに両手を私の顔横に置いて立ってくれている
「あの、ごめん…本当はもっと早くに助けてあげられたんだ…もしかして、ってずっと思ってたんだけど…中々行動に移せなくて…怖かったよね…ごめんねぇ…」
「!…いいえ、いいえ…そんな、私嬉しかったです!
…助けてくれて、ありがとうございます!」
その時電車が止まり、降りる一駅前に着いた
その人に手を引かれて一緒に降りる
…あ、目的地次の駅なのに…降りちゃった
「無理やり下ろしちゃってごめん…でもさ、怖かったよね…もう大丈夫だよ」
「あ、」
あぁ…だから降ろしてくれたんだ…。
本音は、もう電車に乗っていたくなかった。
遅刻してもいいから歩いていこうかな…なんて思っていた。
「…っあ、私…」
あぁ、まだ恐怖が抜けきっていないのと安心したのが混ざって涙が出てきた
泣き止まないと、迷惑をかけてしまう…。
「うぇ!?あわわ…だ、大じょ「なにやってんのよ!アンター!!」へぶっ!?」
慌てて私に手を伸ばしたその人が一瞬で目の前から消えた
黒髪の女の子が蹴っ飛ばしたみたい
ど、どうしよう!?
「イッテェー…!!何すんだよ!姉ちゃん!!?」
あ、お姉さんなんだ
「うるさい!!アンタ、女の子泣かせるなんてサイテーよ!?
…まさか…この子に痴漢行為とかしてたんじゃないでしょうね!?」
「ちっげーよ!!」
「あ、あの…違うんです!
確かに私は痴漢にあいましたけど、その方は私を助けてくれたんです!
だから怒らないでください!」
「えっ…そうなの?善照」
「そうだよぉ!!姉ちゃんはすぐ俺を蹴っ飛ばすのやめろよな!!足癖悪すぎ!!」
「…ごめんね、びっくりさせちゃって…その制服…貴女キメツ学園の子でしょ?
時間は大丈夫?」
「あ、…あぁ!遅刻!!
あの、本当にありがとうございました!!
またお会いできたら絶対お礼しますので!!
失礼します!!」
私はぺこり、と頭を下げて改札に向かった。
「俺は我妻善照!!
お礼なんか気にしなくていいから!!絶対また会おうね!!」
…善照さん…かぁ…
背が高くて、黒髪で…優しい人だったなぁ…。
お姉さんも綺麗な黒髪で素敵だったし…。
……ん?あがつま…??
その珍しい名字に金髪の幼なじみが浮かんだ
「…まさかね…」
世界には似た顔の人が3人は居るって言うし
私は完璧に遅刻なのでもうホームルームは諦めて、ゆっくり歩いて学校に向かうことにした
ちょっとした補足
善逸と善照は原作では曾爺ちゃんと曾孫の関係ですが、この話の中では遠い親戚設定です!
ガッツリ出会います!すみません!!
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