雷一門の兄弟子に成ったんだが
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善逸は雷に撃たれ、3日寝込んだ。
そして火傷も全快したので快気祝いに師範、善逸、俺の3人で善逸が食べたがった鰻を夕餉に出すことになり、町まで買いに来たのだ。
師範は店へ…俺たちは久しぶりに町を見て好きに買い物をして来いとお金を預かった。
「好きに…って言われてもなぁ…
善逸、欲しいものとか食べたい物あるか?」
「え、うーん…あ!甘味が食べたい!!」
「甘味か、じゃあ…あの店に入るか。」
俺は丁度目に止まった茶屋に進み、暖簾をくぐった。
「いらっしゃ…あら!獪岳さん!いらっしゃいませ!
この前はありがとうございました!
落し物探すの手伝ってくれて!ほんとに助かりました!!」
おぉ…以前道端で困ってた子か。
そういえば茶屋で働いてるって言ってたなぁ…。
「いや、大したことしてないだろ。すぐ見付かって良かったな」
「えぇ!ありがとうございます!!今日は何をご注文ですか?お安くしときますね!!」
「えっいや…」
「決まったら呼んでくださ〜い!」
お、おぅ…この時代の女子って積極的な子が多いのか?
推しが強いというか、なんというか…
俺は小さくため息をついてお品書きに目を通す。
「善逸、何食べ、…る…?」
「……………」
えっ…なんでそんな恨めしそうに睨んでくんの??
こわい
「…なんだよ…甘味食べたいんだろ?好きな物頼んでいいぞ??」
「…………餡蜜」
…ンン?なんでいきなり、こんな機嫌悪くなったん??
俺は頭に?マークを浮かべながら餡蜜を2つ注文した。
おあいその時に結局1人分しか払ってないんだが…本当にいいのだろうか…??
やっぱり町の人達ちょrゲフンゲフン
さて、次は何処に…
「あ!獪岳お兄ちゃんだ!!」
お?
名前を呼ばれて振り返ると、見知った子供がポスンと抱きついてきた。
「おっ…と…幸太か。走ったら危ないぞ?」
幸太…以前木から降りられなくなっていた男の子だ。
確か、お兄さんとあまり仲が良くない?とか?
「どうした?お前一人か??」
「うん!あのさ…獪岳お兄ちゃん…
僕の兄ちゃん…いつもお母さんと喧嘩ばっかしてるんだ…2人に仲良くして欲しいのに…
僕が話しかけても兄ちゃん何も返事してくれないし…
僕…嫌われてるのかなぁ…。」
…え?弟を嫌いな兄なんてこの世に存在するの??
鬼滅の刃で限った話なら兄弟姉妹は皆仲いいだろ。
不死川兄だってツンデレなだけだし…
…双子…と云う例外は居るけども←
「…ねぇ獪岳…アレ…」
「ん?」
善逸が斜め前の脇道をチラチラ気にして見ていた。
ソレに習って俺もチラリと見てみると此方をジっと睨みつけるように見ている俺とそう変わらない歳の男の子が居た…。
…あ、もしかして、あの子が幸太のお兄さんか…??
…よし。じゃあ一芝居打ってみるか。
「そうかそうか。お兄さんに嫌われちゃったのか…
じゃあ幸太、俺の弟になるか?」
「えっ?」
「は??」
…おっと…後方から今まで聞いた事が無いようなドスの効いた音声が聞こえてきたんだが…
…今は無視しておこう。
「幸太はお兄さんに嫌われてる…幸太もお兄さんの事好きじゃないんだろ?
だったら俺の弟にしてやるよ。」
「え、あ…、僕は…」
「ダメだ!!そいつは…幸太は俺の弟だ!!」
痺れを切らしてお兄さんは此方に走って出てきて、その勢いで俺に殴りかかってきた。
…おぉ…いきなり手が出るとは…荒っぽいお兄さんだな。
俺が難なくヒョイと避けるとヤケになったように繰り返し拳をふるってくる…。
…うーん…コレは一発くらい当たった方がいいのか??
「兄ちゃん!優太兄ちゃん、やめて!!獪岳お兄ちゃんは悪くないよ!!」
「幸太…」
「獪岳お兄ちゃんは、木から降りられなくなってた僕を助けてくれたんだ!
…僕、よくわかんない怖いのに追いかけられてて、木の高いところまで必死で登っちゃって…降りられなくて…
そうしたら獪岳お兄ちゃんが来て、その怖いものを追い払ってくれたんだ…僕の事も下ろしてくれたんだよ…!」
まぁ…怖いもの、は鬼だった訳なんだが
俺でも追っ払えるような弱い鬼でよかった。
日輪刀持ってなかったから苦労したけど。
たま〜にやってくるんだよなぁ…
強い鬼は大抵この町には師範…元鳴柱が居るのを知っているから滅多に近寄らない。
だからここにノコノコやってくるのはソレを知らない弱い鬼だ。
「…そう、だったのか…あ、あの…すみませんでした…!
弟を助けてくれて、ありがとうございました!」
「いや、気にしないでくれ。俺も悪かったな」
その後兄弟は手を繋いで帰って行った
うんうん。やっぱり兄弟は仲良くしてこそだよな!
え?そんなの押し付けだろうって?
いいんだよ別に!
炭治郎ならきっと同意してくれるもん!!←