約束はまもるために
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一昔前の某ドラマじゃないけど…
目を開けるとそこは…
一面の蒲公英畑でした。
普通にお花畑で良くないです?
なんで蒲公英畑??
うーん…それにしても蒲公英か…。
うふふ、なんだか善逸くんみたいだなぁ〜。
「えぇ〜…君までそういう事言うの?
…なんで蒲公英?やっぱり色の所為なの??」
「それもありますが…蒲公英は別名ダンデライオンと言うかっこいい名称もありますし、蒲公英の花言葉は「真心の愛」ですから女の子に優しい善逸くんにぴったりで…」
…待って。私は今誰と会話してるの??
「へぇ〜…そうなんだ…」
ものすごく聞き覚えのある声。
忘れるはずない大好きな声。
反射的に顔を上げれば、目の前には画面越しで飽きる程見た黄色い男の子。
鮮やかな金髪
桜の花びらの様な型の眉
蜂蜜色の瞳
此方を見る顔は幼く、キョトンとした表情が更に童顔を際立たせていた。
「あ、やっとこっちを向いてくれた。
初めまして。俺の事知ってるとは思うけど、我妻善逸です。
…って、あの…聞いてる?」
…、え…なにこれ…夢?
善逸くんが私にはなしかけてる…。
こんな所にテレビあったっけ??
徐に手を伸ばし、綺麗な黄金色の頭にポン、と触る。
えっ、触れる…だと!?
なにこれMMO的なアレ??
ここはS〇Oの世界だった!!??
「ちょっ…落ち着いて!君の音凄い事になってるから!!
とりあえず深呼吸!深呼吸しよう!?」
驚きのあまり善逸くんの頭に乗せた手でわしゃわしゃと撫でていたら、その手をやんわり退かされてギュッと握られた。
暖かい…これ、夢じゃないの?
でも現実世界でこんな一面の蒲公英畑見たことない。
綺麗な青空に真っ白な雲…
そして果てしなく続いてるんじゃないかって程の蒲公英。
キョロキョロと辺りを見回した後、彼に言われた通り深呼吸をする。
そして改めて目の前の…善逸くんを見つめる。
…善逸くんは髪も羽織も黄色いから、ここに寝転んだら見つけられないんじゃないだろうか…。
隊服の黒が無かったら先ず見失ってる。
そんな場違いな事をぼんやりと考えていたら安心したような善逸くんの声が聴こえた。
「落ち着いた?落ち着いたよね??よかった…。やっと話が出来るよぉ…。」
…うん。かっこいい。そしてかわいい。
私の推しが、こんなにも尊い…。
「…ん”ん”っ…善逸くんがかっこよすぎて鼻血出そう…。」
もうかわいいとかっこいいがゲシュタルト崩壊する。
だって頭の中はその単語で埋め尽くされているから。
考えてもみて?
目の前に我妻善逸くんが居て、触れて、手を握ってくれて、心配してくれるんだよ?
叫ばないだけ我慢してると思わない??
もう、どうしようもない!!!
我妻善逸推しの皆様なら分かってくれるよねこの気持ち!!
「…君って、本当に俺の事好きだよね…。
知ってたけどさ…俺なんかの何処がいいの?」
頭上から聴こえた言葉に再び勢いよく頭を上げる。
今の彼の言い方だと、まるで私がどれだけ我妻善逸と云う人物を好いているか分かってるような言動だ。
私が口を開くより先に私の手を握っていた彼の指が今度は私の唇に触れた。
「聞きたい事は沢山あるだろうけど、先ずは俺の話を聴いてね。」
あわわわ…ぜ、善逸くんの指が!
私の唇に!!
「まず先に…
ここは俺の深層心理みたいな所で、君は現実世界で電車のホームに落ちて亡くなりました。
君が何故ここに居るかと云うと、君は我妻善逸…つまり俺に転生したからです。」
…え、いまなんて??