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後は寝るだけ!という状態の私と先輩は、先輩の部屋で駄弁っていた。
「あ、そうだ先輩、明日って二人で登校ですよね?」
「ああ、そうなるな」
「いっつも行ってる子達に断り入れておかなきゃ....」
私は友達のスープとごっつぁんに連絡をとばした。
(ごめん!明日は一緒に登校できないんだ!)
二人とも暇なヤツで、即返信がきた。
(なんかあった?)
(どしたんー?)
(風魔先輩と一緒に行くんよー!)
(はああああああああああああああああああ!?!?)
(な、なんでイカ子があんな大御所と!?!?)
え、二人とも先輩の事知ってるんだ。
てゆーか、阿武川学園時代からかぶってるのか。
そちゃ知ってるわけだ。
(先輩の事知ってるんだねー!)
(あったりまえでしょ、ウチの学園じゃ風魔先輩の事知らない人なんていないわよ!)
(スープの言う通りだよ、あの人とんだ有名人だもん)
(その兄も、また然りね)
(そ、そうなのか...知らなかった...ま、私は今から先輩と話すんでさらばだ!!!)
(お、おうバイバイ...)
(んじゃねー!)
いやー、先輩、有名人だったんだな...。
まぁあれだけの美人、中々いないもんな〜、そりゃそうか。
「ちゃんと伝えられたか?」
「はい、先輩と登校するって言ったらびっくりしてました!」
「え?なんでだろうな」
先輩は分からん、と言いながらはにかむ。
ああ、なんて素敵な笑顔なんだろう。
たとえ砂漠にいたとしても、この笑顔を見た途端花は一斉に咲き誇るだろうな...。
先輩って、本当に凄い人間なんだなと改めて思う。
きっとこの人なら、世界平和も夢じゃない。
「先輩......もし、私が、」
「ん?」
「先輩の事を、」
先輩なら私の愛を認めてくれるんじゃないか。
どこかで私の頭はそんな期待を抱いてしまっていた。
でも、言いかけたその時、私の頭をよぎったのは、またあの人の言葉。
邪魔なんかしちゃったら、俺、容赦しないから、ね。
茶羅依さんは本当に妹思いのお兄ちゃんなんだろうな。
だから、本当に...私が先輩の邪魔になる存在になってしまったら...私は先輩と関わることは愚か...ううん、これ以上考えるのはやめよう。
「...なんでも、ないです」
私は打ち明けようとした想いを引っ込めた気持ち悪さで、俯いていた。
...結局私は、自分の想いを打ち明けることすら怯えてできないんだ。
なんだか今日は色々な事に気付いたり、考えさせられたりして、ちょっと疲れちゃった。
勿論、楽しかったのもあるけど。
そんな時。
「どうした?言いたい事あるなら、言っていいんだぞ」
私の頭を撫でながら、先輩が言う。
その顔は、やっぱり綺麗な花のような笑顔で。
私の胸のストッパーが外れる音が聞こえた。
「私、先輩の事が好きなんです!!3出会って初日なのに何言ってるんだって思うと思いますけど、お兄さんに言われて気付いたんです!!付き合ってください!!」
「へっ!?」
先輩は、心底驚いた顔をしていた。
私を撫でていた手が、ピシッと硬直して。
...やっぱり、先輩でも、認めてくれないかな。
レズで、しかも自分の事が好きなんて、ドン引きかな...。
ああ、なんか、言うんじゃなかった。
言ったら言ったで、後悔がドッと押し寄せてくる。
でも。
その後悔は、すぐ消えることとなった。
「...そうか。ありがとう、嬉しいよ」
「....先輩...」
「でも、付き合いは出来ないんだ、ごめんよ。私には、彼氏...のような、大切な人がいるから」
「はい...」
「だから、友達に、なってくれるかな?」
「はい....!!!」
「ありがとう」
そう言って、先輩はまた笑う。
「こちらが、ありがとうです」
「はは、そうか?付き合ってやれなくて、申し訳な....ちょ!?大丈夫か!?」
目から、ポロポロポロポロ大粒の涙が溢れてくる。
人って、優しさに当てられると泣いてしまうんだ。
大丈夫ですって言いたくても、何も言えない。
頭撫でられたのが嫌だったか!?と焦る先輩に、私は首を振る事しかできなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
結局昨日はあのまま寝てしまったみたい。
しまったなー、もっとお泊まり満喫したかったのに!!!!
ま、学校もあったし丁度いいか。
「あの、先輩、なんで私から告白されても引かなかったんですか?」
あー、と言いながら先輩は頬をかく。
「私、なんだか女の子からも告白されやすいんだよな...だから、慣れてたかな」
「そ、そうなんですか!!流石先輩です♡♡」
「いやいや、まぁ、嬉しい事だよ」
「あ、そろそろ登校時間ですね!行きましょう!」
「ああ、そうだな」
「あ、そうだ先輩、明日って二人で登校ですよね?」
「ああ、そうなるな」
「いっつも行ってる子達に断り入れておかなきゃ....」
私は友達のスープとごっつぁんに連絡をとばした。
(ごめん!明日は一緒に登校できないんだ!)
二人とも暇なヤツで、即返信がきた。
(なんかあった?)
(どしたんー?)
(風魔先輩と一緒に行くんよー!)
(はああああああああああああああああああ!?!?)
(な、なんでイカ子があんな大御所と!?!?)
え、二人とも先輩の事知ってるんだ。
てゆーか、阿武川学園時代からかぶってるのか。
そちゃ知ってるわけだ。
(先輩の事知ってるんだねー!)
(あったりまえでしょ、ウチの学園じゃ風魔先輩の事知らない人なんていないわよ!)
(スープの言う通りだよ、あの人とんだ有名人だもん)
(その兄も、また然りね)
(そ、そうなのか...知らなかった...ま、私は今から先輩と話すんでさらばだ!!!)
(お、おうバイバイ...)
(んじゃねー!)
いやー、先輩、有名人だったんだな...。
まぁあれだけの美人、中々いないもんな〜、そりゃそうか。
「ちゃんと伝えられたか?」
「はい、先輩と登校するって言ったらびっくりしてました!」
「え?なんでだろうな」
先輩は分からん、と言いながらはにかむ。
ああ、なんて素敵な笑顔なんだろう。
たとえ砂漠にいたとしても、この笑顔を見た途端花は一斉に咲き誇るだろうな...。
先輩って、本当に凄い人間なんだなと改めて思う。
きっとこの人なら、世界平和も夢じゃない。
「先輩......もし、私が、」
「ん?」
「先輩の事を、」
先輩なら私の愛を認めてくれるんじゃないか。
どこかで私の頭はそんな期待を抱いてしまっていた。
でも、言いかけたその時、私の頭をよぎったのは、またあの人の言葉。
邪魔なんかしちゃったら、俺、容赦しないから、ね。
茶羅依さんは本当に妹思いのお兄ちゃんなんだろうな。
だから、本当に...私が先輩の邪魔になる存在になってしまったら...私は先輩と関わることは愚か...ううん、これ以上考えるのはやめよう。
「...なんでも、ないです」
私は打ち明けようとした想いを引っ込めた気持ち悪さで、俯いていた。
...結局私は、自分の想いを打ち明けることすら怯えてできないんだ。
なんだか今日は色々な事に気付いたり、考えさせられたりして、ちょっと疲れちゃった。
勿論、楽しかったのもあるけど。
そんな時。
「どうした?言いたい事あるなら、言っていいんだぞ」
私の頭を撫でながら、先輩が言う。
その顔は、やっぱり綺麗な花のような笑顔で。
私の胸のストッパーが外れる音が聞こえた。
「私、先輩の事が好きなんです!!3出会って初日なのに何言ってるんだって思うと思いますけど、お兄さんに言われて気付いたんです!!付き合ってください!!」
「へっ!?」
先輩は、心底驚いた顔をしていた。
私を撫でていた手が、ピシッと硬直して。
...やっぱり、先輩でも、認めてくれないかな。
レズで、しかも自分の事が好きなんて、ドン引きかな...。
ああ、なんか、言うんじゃなかった。
言ったら言ったで、後悔がドッと押し寄せてくる。
でも。
その後悔は、すぐ消えることとなった。
「...そうか。ありがとう、嬉しいよ」
「....先輩...」
「でも、付き合いは出来ないんだ、ごめんよ。私には、彼氏...のような、大切な人がいるから」
「はい...」
「だから、友達に、なってくれるかな?」
「はい....!!!」
「ありがとう」
そう言って、先輩はまた笑う。
「こちらが、ありがとうです」
「はは、そうか?付き合ってやれなくて、申し訳な....ちょ!?大丈夫か!?」
目から、ポロポロポロポロ大粒の涙が溢れてくる。
人って、優しさに当てられると泣いてしまうんだ。
大丈夫ですって言いたくても、何も言えない。
頭撫でられたのが嫌だったか!?と焦る先輩に、私は首を振る事しかできなかった。
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結局昨日はあのまま寝てしまったみたい。
しまったなー、もっとお泊まり満喫したかったのに!!!!
ま、学校もあったし丁度いいか。
「あの、先輩、なんで私から告白されても引かなかったんですか?」
あー、と言いながら先輩は頬をかく。
「私、なんだか女の子からも告白されやすいんだよな...だから、慣れてたかな」
「そ、そうなんですか!!流石先輩です♡♡」
「いやいや、まぁ、嬉しい事だよ」
「あ、そろそろ登校時間ですね!行きましょう!」
「ああ、そうだな」