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私と風魔先輩は、近くのカフェに入った。
こんな近くにこんないい雰囲気のカフェがあるなんて知らなかった!
レンガの壁の店内は、ところどころ蔦に覆われていて、洒落たジャズが流れている。
全体的にアンティークな雰囲気だ。
流石風魔先輩、こんな素敵なカフェを知っているなんて!
「このカフェは私の古くからの知り合いが経営しているんだ。中々良い雰囲気だろう?」
「へぇ、そうなんですか!すっごく素敵です!」
「ああ、流石私のお師匠....」
お師匠、という言葉を口に出した途端、風魔先輩はウットリした表情になった。
一体どうしたんだろう?
それにしてもお師匠って...コーヒーを入れる師匠とかだろうか?
私が考えていると、
「やぁ深嶺ちゃん」
「お師匠!!」
顔の半分が包帯で覆われた身長の高い男がやって来た。
む?
この男...どこかで......あ!!!!!
「あっ、あなたは風野山忍軍の座津gむグッ!!!」
私の口を、風魔先輩の綺麗な手が覆った。
「な、何を大声で言っているんだイカ子!!」
「へ?」
「えっと〜、イカ子ちゃん?君、オジサンの事知ってるみたいだけど....もしかして...」
座津守 掟奴(ざつがみ じょうど)の目が、キラリと光った。
「は、はい、阿武川(あぶかわ)学園の生徒でした...」
「へぇ〜...」
「な、何っ!?」
風魔先輩が、机に両手を叩きつける。
もしかして...この様子だと....風魔先輩も...。
「あの、風魔先輩も...?」
「ああ、そうだ。そして、幼い頃から風野山忍軍に所属していて...お師匠、座津守掟奴様に忍術を教わっていた...」
「えええええええええええええ」
「そっかそっかァ。意外といるもんだね、特異者サンって」
座津守掟奴が三日月の様に目を細めながら言う。
本当に___座津守掟奴の言う事に同調したくないが___その通りだ。
まさか風魔先輩が阿武川学園の生徒で。その師匠が座津守掟奴だったなんて...。
「まァそれはいいとして!」
「いいとするんですねお師匠!!」
「うん。今日あ来てくれてありがとね。オジサンがお金受け持つからタダで飲んできな」
「そんなっ、悪いです!」
「いーのいーの。さ、話に花を咲かせてちょうだい」
じゃあね〜と座津守は手をヒラヒラと振りながら去っていく。
しっかし、タダにしてくれるなんて中々いい所もあるみたいだ。
「....それにしても、まさか先輩が学園の生徒だったなんて」
「ああ。女忍コースでは無かったんだがな。特別に普通の忍者扱いされていた。だから会わなかったんだろう」
「へえ!そんなケースもあるんですね!先輩の話、もっと聞きたいです」
「ああ、良いぞ。少しばかり、長くなるが...」
「勿論です!」
風魔先輩は、一呼吸置いてから、話し始めた。
こんな近くにこんないい雰囲気のカフェがあるなんて知らなかった!
レンガの壁の店内は、ところどころ蔦に覆われていて、洒落たジャズが流れている。
全体的にアンティークな雰囲気だ。
流石風魔先輩、こんな素敵なカフェを知っているなんて!
「このカフェは私の古くからの知り合いが経営しているんだ。中々良い雰囲気だろう?」
「へぇ、そうなんですか!すっごく素敵です!」
「ああ、流石私のお師匠....」
お師匠、という言葉を口に出した途端、風魔先輩はウットリした表情になった。
一体どうしたんだろう?
それにしてもお師匠って...コーヒーを入れる師匠とかだろうか?
私が考えていると、
「やぁ深嶺ちゃん」
「お師匠!!」
顔の半分が包帯で覆われた身長の高い男がやって来た。
む?
この男...どこかで......あ!!!!!
「あっ、あなたは風野山忍軍の座津gむグッ!!!」
私の口を、風魔先輩の綺麗な手が覆った。
「な、何を大声で言っているんだイカ子!!」
「へ?」
「えっと〜、イカ子ちゃん?君、オジサンの事知ってるみたいだけど....もしかして...」
座津守 掟奴(ざつがみ じょうど)の目が、キラリと光った。
「は、はい、阿武川(あぶかわ)学園の生徒でした...」
「へぇ〜...」
「な、何っ!?」
風魔先輩が、机に両手を叩きつける。
もしかして...この様子だと....風魔先輩も...。
「あの、風魔先輩も...?」
「ああ、そうだ。そして、幼い頃から風野山忍軍に所属していて...お師匠、座津守掟奴様に忍術を教わっていた...」
「えええええええええええええ」
「そっかそっかァ。意外といるもんだね、特異者サンって」
座津守掟奴が三日月の様に目を細めながら言う。
本当に___座津守掟奴の言う事に同調したくないが___その通りだ。
まさか風魔先輩が阿武川学園の生徒で。その師匠が座津守掟奴だったなんて...。
「まァそれはいいとして!」
「いいとするんですねお師匠!!」
「うん。今日あ来てくれてありがとね。オジサンがお金受け持つからタダで飲んできな」
「そんなっ、悪いです!」
「いーのいーの。さ、話に花を咲かせてちょうだい」
じゃあね〜と座津守は手をヒラヒラと振りながら去っていく。
しっかし、タダにしてくれるなんて中々いい所もあるみたいだ。
「....それにしても、まさか先輩が学園の生徒だったなんて」
「ああ。女忍コースでは無かったんだがな。特別に普通の忍者扱いされていた。だから会わなかったんだろう」
「へえ!そんなケースもあるんですね!先輩の話、もっと聞きたいです」
「ああ、良いぞ。少しばかり、長くなるが...」
「勿論です!」
風魔先輩は、一呼吸置いてから、話し始めた。