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今日は久々のバイト休み。
最近繁忙期で、すっごく忙しかったから、久々の休みがとっても嬉しい。
私は折角の休みなのでお出かけしよう!!!....という思考の持ち主ではなく、部屋でダラダラゲームしようという思考の持ち主なので...今日もベッドに根っころがってゲームしていた。
すると、ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。
まぁ今日はお母さんもいるし、お母さんが出るでしょ。
何より私の部屋は2階だし、玄関まで降りるのがめんどくさい。
ゲームしよう。

「ちょっと〜?あんたにお客さんよ!」
「え?私?」

お母さんが私の部屋まで来て教えてくれた。
今日約束してたっけ...?
もしかしたら友達と約束してた...かもしれない...。
基本的にガサツであるので、たまーに約束を忘れてしまう。
私は部屋着のままドタドタと階段を降りて、玄関に向かう。
そして玄関をあけると、

「やあ!」
「いいいいいいい飯田さん!?!?!?」
「飯田天哉だ!」
「いや、そーじゃなくって...!!!!私部屋着だし!!!恥ずかしいって!!!」

私は飯田さんの返事を待たずにバンっとドアを閉める。
ドアに背を持たれ。手に胸をあてる。
いきなり飯田さんが来たことにドキドキしすぎて息が荒い。
...いや、そういうドキドキじゃなくて驚きの方のドキドキね。
降りてきたお母さんがニヤニヤしながら、

「あんたいつの間に彼氏なんてつくってたの〜」

なんて言ってきた。

「勘違いしないでよ!!!彼氏なんかじゃない!!!と、とりあえず私着替えるから...飯田さんに待ってもらってて!」

私はそれだけ言うと、バタバタと階段をあがり秒で着替えた。
すぐ着れる、ワンピースにした。
オフショルのマスタード色で、小さいお花がいっぱい散りばめられた、私好みの可愛いやつ。

私はまたドタドタと階段を降りようとしたけど、...飯田さん、多分私んち入ってるよね。
足音がみっともないと思われたら嫌だから、おしとやかに降りることにした。

飯田さんはやっぱり家の中にあがっていて、和室で正座して待っていた。
私は飯田さんの姿を見つけると和室へ行く。

「遅くなってごめん、....急にこられたもんだからびっくりした」
「急ではない!前にまた邪魔させてもらうと言っただろう?」

あ...それ、うちだったんすね...。
てっきり店かと思いましたよ...。

「お店の事かと思ったの!」
「そうだったのか!勘違いさせてしまってすまない...しかし、女子がそんな肩を出すのは良くないのではないか!?」
「え...これ?そうかな....」
「そんなに肩を出していると変な虫が付かないか心配だ」

飯田さんは顎に手を当て、考えるように言う。
そんな心配してもらえるのはとってもありがたいけど、オフショル着ただけでその反応って父親か!?彼氏か!?と思ってしまう。

「じゃあ、変な虫が付かないように飯田さんが守ってよ」
「もちろんだ!!!!!」
「え、....そうきたか」
「?」
「......ありがとう?」
「いや、構わない。好きな人を守るのは、至極当前のことだ」

ほえ〜、男気だぁ...。
なんか、心意気がすっごくかっこいいんだな、この人は...。
顔も私的にはかっこいい。
正直めちゃめちゃいい物件なんだろうなぁ...、飯田さんって。
でも....出会ったばっか、というかまぁ出会ったのは結構前なんだけどちゃんとしたコンタクトとったのはめっちゃ最近だし、何より男の人はあんま得意じゃないし、この人のことをもっと知ってからじゃないと付き合う付き合わないの判断はできないな...。

「いい男気だぁ!!でも、付き合ってもないのに守られるのは申し訳ないからね、自分の身は自分で守るよ」
「じゃあ、君がどうしようもなくなった時は俺を頼ってくれ」
「え、ああ、うん...ありがとう」

そんなこと言われたら、いくら私でも照れてしまう。
私は照れをなんとか隠そうと、話を切り替えた。

「でっ、で!?今日はなんのお話!?」
「次いつ2人で会えるかと思ってな」
「ああ〜、もう今日でよくない?」
「なに!?」
「だって二人の都合がピッタシあってるんでしょ?今日!いいじゃん!」

飯田さんは顎に手をあてながら、ふむ...と考え込む。
そして、

「確かにそうだな!合理的だ!さあ、どこに行こう?」
「私ショッピングしたい!」
「よし!いくらでも付き合おう!」

そして私達は、近所のショッピングモールで買い物をすることにした。
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