【背徳の鎖を掴む者】



「次に悟天は何を挿れたんだ?」

「お・・・ぼえていません」

「悟飯ッ!!」

「本当に・・・っ、覚えていないんです。・・・でも、っ・・・最後は、ヘアブラシで、した・・・っ!」

一度目の行為が終わった後、何を思ったのか、悟空が悟天との『ものあてゲーム』を再現すると言い出した。
悟飯は戸惑ったが、悟天に嫉妬する父の怒りがそれで治まるならと、記憶を頼りに告白を続ける。
それでもその時の記憶があやふやなのは、与えられる快感に躯が反応するのが精一杯で、理性と脳が正常な働きをしていなかったからだろう。

「ヘアブラシか・・・考えたな。で、何処にあるんだ?」

「デスクの引き出しに・・・くぅっ!」

「これか・・・。何だ、何にも面白みがねぇぞ」

悟空が面白みがない、と評したもので、あの時悟飯は最後には泣かされた。
それを思い出すと、悟飯の背筋がゾクリと震える。

「仕方がねぇ、ちょっくら戻ってくっか」

そう言い置いた次の瞬間には悟飯の目の前から消え、再び戻ってきた悟空の手に握られていたのは、孫家の洗面台に放置されたまま使い手のない安物のヘアブラシだった。
悟飯の躯を傷つけないよう悟天が配慮した何の変哲のないものと違い、悟空が持って来たものは柄がゴツゴツと波打っている。
まさか、あんなものを、と閉じかけた脚を力強い手で制される。

ぬちゃっ、と音を立ててそれまで悟飯の秘部に埋め込まれていたものを一気に引き抜くと、悟空は手にしたヘアブラシをずぶずぶと差し入れた。
瘤のように波打つヘアブラシの柄が、悟飯の敏感な秘部の入口を擦り、刺激する。
ゆっくり出し入れされただけでも、悟飯の太腿の内側の筋は細かい痙攣を始めた。

「こっちの方が面白ぇだろ?」

「あっ、あっ、ひっ・・・!」

中で回転させて出し入れを繰り返しながら、悟空は悟飯のものを口に含む。
窪みに舌を巻き付けるように這わせ、太い血管に沿って上下に舐め上げ、尿道を拡げて舌先を捩じ込んだ。
悟飯の弱点を心得た巧みさに、悟飯はたちまち追い詰められる。

「ああっ!・・・も・・・っ、い、イクッ・・・!」

「いいぜ、出せよ。オラが全部飲んでやっから」

「はあっ!あっ!あっ・・・!」

大きく痙攣しながら閉じかかる脚を両手で押さえ込み、悟空は数回に渡って吐き出される悟飯の精を咽喉を鳴らして飲み下す。

「美味かったぞ、悟飯。今度はオラの番だ」









「ん・・・んっ・・・う、ん・・・」

今度は椅子に座る悟空に、悟飯は口で奉仕させられていた。
息子達のものとは比べ物にならないほど凶悪なサイズのものを口一杯に頬張り、懸命に舌を這わす。
悟空が直々に仕込んだ舌技に悟空自身も感じるらしく、時々、荒い呼吸の合間に喘ぎ声が混ざった。

「ホラ、早く言っちまえよ。でねぇと、このままおめぇの口の中に出ちまうぞ。それでもいいんか、おめぇ?」

「そんな・・・!無理、です。言えません・・・ごめんなさい、お父さん」

「悟天は誘えても、オラは誘ってくれねぇんか?何なら、もう一篇一人でヤッてみるか?何でもするって言ったのはおめぇだよなぁ」

言いながら、黒髪を撫でていた手で頬に触れ、首筋を優しく辿り、親指の腹で下唇をなぞる。
悟空に触れられる度に、悟飯の腰から背筋にかけて不快でない小さな震えが走った。

「そう・・・です、けど・・・でも・・・っ」

「悟飯ッ」

戒めるようなキツイ口調とは裏腹に、悟空は足先で悟飯の秘部から竿の先端までを弄ぶ。
足の先で悟飯のモノを上下に扱けば、立ち上がりかけたモノは更に角度を増し、先端からとろりと涙を零し始めた。

「すげぇな、まだこんなに濡れるんか」

興奮する悟空に、今度こそ悟飯は目に見えてはっきりと躯を震わせた。
このままだんまりを決め込むわけにもいかないだろうし、ましてや今の父には逆らえない。
愛する父に応えたい気持ちが悟飯の心の殆どを占めていたが、大事な弟を守りたい庇護欲をある。
悟飯は羞恥で赤らめた顔を悟空に見られないように俯いて、精一杯悟空に言われた言葉を並べた。

「僕・・・の・・・、い・・・イヤ、らしぃ、・・・ぁ、アナル・・・に、お、父さんの、ペ・・・ペニスを・・・挿れて、下さいっ・・・!」

生まれて初めて口にする卑猥な言葉の数々に、悟飯の躯は震えが止まらない。
俯いて何かに耐えるように唇を噛み締める姿が、悟空の支配欲を満足させ、代わりに更なる情欲を煽った。

「よく言えたな、悟飯。ご褒美だ・・・」

悟空は実年齢より遥かに若々しい顔にうっすらと満足気な笑みを浮かべ、悟飯の背後にまわり、四つん這いにさせた悟飯の腰を掴んでゆっくりと己自身を侵入させる。

「くうぅ!くぅっ!うん、んっ!・・・ああっ・・・!」

悟空が侵入の深度を進める度に、悟飯の躯はビクン、ビクン、と雷に打たれたかのような反応をする。
絶頂期よりは衰えたとは云え、頭脳のみを必要とする仕事を生業としているとは思えないほどの筋肉が収縮を繰り返す。
アナルでの射精は必ずといっていいほど悟飯の躯に負担を与え、特に悟空との激しい性交渉の後は歩行も困難な状態になるのも稀ではない。
秘部からの刺激に、悟飯の内腿の筋は音を奏でる前の弦のようにギリギリと張り詰め、関節を中心に躯の力が抜けてゆく。
何度も前立腺を突き上げられ、震えて躯を支えきれなくなった腕がガクリと折れた。

「あ、くぅっ・・・!はっ・・・あ、あ・・・っ!ああっ!」

悟空が動く度に腰から発生した太い電流が悟飯の脳に流れ込み、徐々に悟飯の理性を削り取る。
悟空の逞しい腕で高々と抱え上げられた腰が、僅かに揺れ動き始めた。

「ひぁ!・・・あっ・・・!ああっ、ああっ!」

悟飯が甲高い啼き声をあげればあげるほど悟飯の秘部からは蜜が溢れ出し、それらは悟飯の秘部の周囲だけでなく、悟空の下半身までも汚した。
悟飯の臀部を濡らす蜜を人差し指で掬い、悟空はぺろりと舐め取る。
それは、激しい動きに渇いた咽喉への甘露の一滴だった。

「ああっ!あっ・・・!・・・ぉ・・・とぅ・・・さっ!んんん―っ!」

悟飯の長い両脚がガクガクと痙攣を始め、秘部の中が収縮して蠢いている。
悟飯の限界が近い。
直接触れられていない悟飯自身からも、銀色の糸を引きながらダラダラと涎が垂れ流れている。
悟空は悟飯を完全に俯せにさせると、その上に折り重なるように体を密着させた。
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