【店頭配布にご用心】
「悟飯~・・・。体が熱ぃ~」
「どうしたんですか、お父さん!?」
「何~かさ、体がポカポカしてきたと思ったらさ、そのうちカーッって熱くなっちまったんだ~」
「・・・!お父さん、それって病気じゃ・・・!」
「うんにゃ~?病気なんかじゃねぇよ~?」
「そんなこと言っても、顔が赤いじゃないですか・・・。サイヤ人だから病気にならない、なんて保証はないんですよ。現にお父さんは一度、ウィルス性の心臓病に罹ってるじゃありませんか・・・!」
「だ~か~ら~、病気じゃねぇって。ドリンク剤を飲んでから、何だか体が可笑しくなっちまったんだよ~」
「ドリンク剤・・・!?」
「ああ・・・」
「・・・変ですね・・・?普通は、栄養ドリンクを飲むと元気になるものなんですよ・・・。それが、逆に病気みたいになっちゃうなんて・・・。ハッ・・・!それとも、地球人には栄養補給になっても、サイヤ人には効き過ぎちゃうとか・・・!」
「そんなの、どっちでも良いよ~。何とかしてくれぇ~」
「そうは言われても・・・。お父さん、飲み終わった瓶はどうしたんですか?」
「キッチンのゴミ箱に捨てた~」
「行ってみましょう!」
「お父さんが言ってた栄養ドリンクって、これですか?」
「ああ、そうだ~」
「・・・!・・・お父さん、これ栄養ドリンクじゃないですよ・・・」
「何だったんだ~」
「・・・精力増強剤です・・・」
「せ~りょ~く~?・・・何だ、それ~」
「・・・つまり、お父さんの下半身がいつも以上に元気になっちゃう、ってことなんです」
「オラ、悟飯に触るといつでもすぐ元気になれっぞ~?そんなの、オラには必要ねぇ~」
「・・・『いつでも』ってのも、困りものですが・・・。お父さん、どこでこれを!?」
「ん~?ドラッグストアってとこで、貰って来た~」
「バーコードの所にサンプルのシールが貼ってありますね。ドラッグストアで店頭配布してたんですか?」
「若い姉ちゃんがオラの顔を見てニコニコしながらくれるって言うから、貰って来た~」
「・・・!・・・若い女の人だからって、鼻の下を伸ばしてスケベ心を出すから、こういうことになるんですよ!」
「だ~か~ら~、オラ、女には興味ねぇって何度も言ってるじゃねぇか~。鼻の下なんか伸ばしてねぇよ~」
「・・・どうだか・・・」
「そんなことより、コイツを早くなんとかしてくれよ~」
「・・・コイツ・・・!?」
「ああ、コイツ・・・」
「・・・!?・・・き、昨日の今日で、それは、ちょっと・・・」
「そんなことはわかってるさ~。手とか口とかで構わねぇからさ・・・」
「ぼ・・・僕にできますか・・・?」
「頼むよ、悟飯~」
「・・・わ、わかりました。・・・その代わり、下手でも文句は言わないで下さいよ」
「文句なんか言わねぇよ~」
「悪ぃ、悟飯・・・」
「いえ、今回はしょうがないですから。・・・んっ・・・」
(いっ・・・いつもより、サイズがスゴいことになってる!?)
「うっ・・・!・・・ハァ・・・」
「はぁ・・・。どうですか、お父さん?」
「ああ・・・。そのまま続けてくれ・・・」
「はい・・・」
「・・・う、くっ・・・!」
「んっ、んっ・・・」
「くぅ・・・っ、・・・うっ・・・」
(・・・何か、お父さん可愛いかも)
「もっ・・・もう、いい。・・・あとは、手で頼む」
「んっ・・・。は、はい、わかりました」
「ハァ、ハァ・・・」
「こ、こんな感じで良いですか?」
「あ、ああ・・・。オラの手に合わせてくれ」
「お父さんが自分でした方が、早いんじゃ・・・」
「いや、おめぇの手が気持ちイイんだ。・・・ハァ・・・ッ」
「・・・!」
(透明なのが出て来た)
「ハアッ・・・!ハアッ!」
(うう・・・はっ・・・恥ずかしい///)
「で、出るっ・・・!うっ・・・!」
「・・・っ・・・!」
(なっ!なっ!生々しい・・・///)
「ハアッ・・・ハアッ・・・サンキュー、悟飯・・・」
「い、いいえ・・・」
(が、頑張った、僕・・・)
「ふうっ・・・」
「これで落ち着きますね、良かった」
「ああ・・・。悪かったな、付き合わせちまって」
「いいえ、お父さんのお役に立てて、嬉しいです」
「そうか?」
(まだ心臓がドキドキしてる///)
「・・・んんっ!?」
「どうしたんですか、お父さん?」
「ハハ・・・参ったなぁ、こりゃあ」
「えっ!?」
「・・・ホラ」
「!!」
(なっ、なっ、なんてことっっ!!今までの僕の苦労は、何だったの!?)
「・・・あー・・・。・・・何つーか、その・・・、まあ、何だなぁ」
「は・・・はい・・・。ゴクッ」
「まあ、事情が事情だから・・・しょうがねぇよなぁ」
「そっ、そんな・・・!!」
「昨日の今日で何だけどよぉ・・・。頼むよ悟飯、おめぇしか居なぇんだ」
(ま、またそんな・・・調子の良いこと言って・・・!)
「な?いいだろ?ちょっとだけだからさ・・・。ちょっとだけ頼むよ」
「い・・・嫌です」
「ちょっとだけ、って言ってんじゃねぇかよ。・・・すぐ終わらせるから、さ」
「嫌です!って言ったら嫌です!!」
「すぐ終わらせるんじゃ、嫌か?だったら、もうちょっと長・・・」
「その手には乗りません!って言っているんです!!」
「あー・・・」
「ぷん!」
「この間のは、オラが悪かったって。試験勉強してぇ、って言ってるおめぇの邪魔しちまってよぉ。あの時のことは本気で悪かったって思ってる。今度こそ、本当に早く終わらせるからさ」
「時間の長さの問題じゃありません。僕の都合も考えて下さい、って言っているんです!」
「・・・おめぇの都合を考えてやってるから、3日のうち2日も我慢してやってるんだろ!?そう言うおめぇだって、オラの都合なんて考えてねぇよなぁ」
「お・・・父さんの、都合・・・?」
「ああ、そうだ」
「・・・僕がお父さんの都合を考えたら、どうなるんですか?」
「何、3日に一度が毎日になるだけだって」
「だからっ!!それは無理だっ・・・てっ・・・!!」
「わかってるってば。だから3日に一度のペースは守ってるだろ?でも、今日だけは勘弁な?何ってったって、こんなアクシデントに見舞われちまったんだからさ」
「・・・今日だけ、ですよ・・・?こんなことが続いたら、僕の体が保たないんですからね」
「そうこなくっちゃあ、な!サンキュー、悟飯!恩に着るぜ!」
「あ、んっ・・・!」
「へへ・・・。やっぱ、おめぇ、Hな躰してんなぁ」
「もうっ!あっ・・・!・・・んっ」
「昨日の今日で、おめぇとH出来るなんてなぁ・・・。ドリンク剤様様だな」
「はっ、あっ・・・!・・・そ、そういえば・・・ん、んっ・・・!・・・栄養、ドリンク・・・貰う時、にっ、せっ・・・!・・・んん、んーっ!」
「何だ?」
「説明、あっ、あっ、あっ・・・、なか・・・っ!」
「・・・そういや、毒ヘビのエキスが何ちゃら、って言ってたっけっかな」
「・・・だった、ら・・・、わ・・・かり、そう・・・なっ・・・!」
「バーカ!・・・こうでもしなけりゃあ、おめぇは続けてなんてヤらせてくれねぇだろ!?」
「なっ・・・!!」
「それに、オラは栄養ドリンクだなんて一言も言ってねぇぞ。ドリンク剤、とは言ったけどな・・・。おめぇが勝手に栄養ドリンクだって思い込んだだけだ」
「・・・・・・!!」
「ホラホラ、喋ってると余計な体力を消耗するぞ!オラは地球人じゃねぇからさ、地球人みたいに1・2回じゃ収まらねぇかも知れねぇ。今日は、とことんオラに付き合って貰うからな!」
「お、父さんの・・・バカァ!!!」
END
ここまでお読み戴きありがとうございました。