【愛をください】

【愛をください】


「それではピッコロさん、また」


「ああ。また来るがいい。待っている」



いつもの別れの言葉。

でも、ちっとも寂しくなんかならない。

寂しいどころか、ピッコロさんの優しさに触れて、僕はとても暖かい気持ちになる。

この暖かさは家に帰ってからも続いていて、悟天の他愛もないイタズラも、笑って許せてしまえるから不思議。

そうして僕が笑顔でいると、お父さんもお母さんも安心する。

僕の笑顔につられて暖かい気分になると、お父さんもお母さんも言ってくれる。

僕が笑顔でいることで誰かが幸せになれるのなら、僕はいつでも笑顔でいたい。

ピッコロさんから溢れるほどの愛情を貰って、僕はずっと笑顔でいられる。

だから、僕にはピッコロさんが必要なんです。



僕の大切な人達を幸せにしてあげる為に―





ピッコロさん、あなたの愛を僕に下さい。






END

ここまでお読み戴きありがとうございました。
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