【あなたの中に溶けてしまいたい】
【あなたの中に溶けてしまいたい】
「あっ…!…ご、てん』っ…!」
「はぁ…兄ちゃん…」
ああ。
こんなに愛しているのに。
こんなに抱き合っているのに。
どんなに愛しても愛しても、まだ愛し足りない。
お互いの唾液を交換して、お互いの精を飲み干し合って、お互いの体液にまみれているのに、それでも俺の中にはもどかしさだけが残る。
いっそのこと、あなたの中に溶け込んで、あなたの体の一部となって息づいていられたら良いのに。
そうしたら俺は、あなたの内臓となって、あなたの肉となって、あなたの血となって、あなたと共に生き続けられるんだ。
それなのに、二人分の皮膚が俺とあなたの間を阻む。
「ごっ、悟天っ…!も、もう…っ…きてっ!」
「兄…ちゃん…っ、俺もっ、限、界、うぅっ!」
それでも訪れる至福の瞬間。
兄ちゃんの中で俺が解放されて、俺のすべてを兄ちゃんは受け止めてくれて。
二人の体が一つに繋がって、愛し合った確かな証。
一つに重なる、二人分の呼吸。
一つになった、俺と兄ちゃん。
ああ。
時が経つのも忘れ、すべてを忘れて、このままあなたの中に溶けてしまいたい。
END
ここまでお読み戴きありがとうございました。
「あっ…!…ご、てん』っ…!」
「はぁ…兄ちゃん…」
ああ。
こんなに愛しているのに。
こんなに抱き合っているのに。
どんなに愛しても愛しても、まだ愛し足りない。
お互いの唾液を交換して、お互いの精を飲み干し合って、お互いの体液にまみれているのに、それでも俺の中にはもどかしさだけが残る。
いっそのこと、あなたの中に溶け込んで、あなたの体の一部となって息づいていられたら良いのに。
そうしたら俺は、あなたの内臓となって、あなたの肉となって、あなたの血となって、あなたと共に生き続けられるんだ。
それなのに、二人分の皮膚が俺とあなたの間を阻む。
「ごっ、悟天っ…!も、もう…っ…きてっ!」
「兄…ちゃん…っ、俺もっ、限、界、うぅっ!」
それでも訪れる至福の瞬間。
兄ちゃんの中で俺が解放されて、俺のすべてを兄ちゃんは受け止めてくれて。
二人の体が一つに繋がって、愛し合った確かな証。
一つに重なる、二人分の呼吸。
一つになった、俺と兄ちゃん。
ああ。
時が経つのも忘れ、すべてを忘れて、このままあなたの中に溶けてしまいたい。
END
ここまでお読み戴きありがとうございました。