《A quided haert /導く心-後編-》


What Are You Waiting For  (界王神ver.) / Nickelback



何を待っているんですか?



雷が落ちてくるのを待っているんですか?

じゃなきゃなにもかも お膳立ての整った 

夢のような夜が来るのを そうやって待っているつもりですか?

「今だ」って時が来るまで そこで待っているつもりですか?


あなたは何を待っているんです?


恐怖に負けない生き方を 身に付けたいと思うでしょう?

思い通りに生きてみたい そんな風にも思うでしょう?

ここでもうこれ以上 グズグズするのはイヤですよね?

だったら何を待ってるんです?


だからここで打って出て てっぺんを目指してごらんなさい

夢って物があるのなら 叶えてみせると思わなければ

人生なんて一度きり 


だから私に教えて下さい

そこであなたは一体何を 今も待っているんですか?


分かってますよね?

やると決めたらその時は 全身全霊で打ち込みなさい

人生なんて一度きり 


だから私に教えて下さい

そこであなたは一体何を 今も待っているんですか?



ちゃんと言い訳が立つように そこでそうして待っているんですか?

それとも「お告げ」が欲しいんですか?

だけどそうして待っているうちに 時間はどんどん過ぎていく

なのに何を待っているんです?

自分の力で外に向かって 飛び立っていきたくはないですか?

自分の人生なんだから 思う存分生きたいですよね?

死ぬ前に 恋くらいはしたいはず

だったら今そうやって 待っているんじゃマズいでしょう?



だからここで打って出て てっぺんを目指してごらんなさい

夢って物があるのなら 叶えてみせると思わなければ

人生なんて一度きり 


だから私に教えて下さい

そこであなたは一体何を 今も待っているんです?



分かってますよね? 

やると決めたらその時は 全身全霊で打ち込みなさい

人生なんて一度きり 


だから私に教えて下さい

そこであなたは一体何を 今も待っているんです?
 


  
言って下さい 何を待っているんですか?

そうやって あなたは何を目指しているんですか?

一体何に備えているんです?

だから本当は 何を待っているんです?



言って下さい 何を待っているんですか?

そうやって あなたは何を目指しているんですか?

一体何に備えているんです?

だから本当は 何を待っているんです?


どんな人だって 間違いは犯すものだけど

それでも決めなければダメなんです

そして信じて覚悟を決めて 思い切って行かなければ

だけど一体いつになったら あなたはそれができるんですか?



だからここで打って出て てっぺんを目指してごらんなさい

夢って物があるのなら 叶えてみせると思わなければ

人生なんて一度きり 


だから私に教えて下さい

そこであなたは一体何を 今も待っているんですか?

だから あなたは一体何を そうして待っているんです?





この歌は、界王神様から悟空への応援歌です。

悟飯を想い過ぎて、行動に移せない悟空に対して、

『何をグズグズしているのです?

覚悟を決めて、さあ!行きなさい!!』

と、お尻を叩かれてます

界王神様にしてみれば、お互い想い合ってるのを知ってるだけに、悟空や悟飯の行動を見てて、さぞかしヤキモキしたでしょうね

『介入できない』と言ってましたが、最悪の事態になった場合は、介入するつもりだったようです

界王神様も、悟空さんと悟飯ちゃんが大好きなので、2人の為に、色々と頑張りました

でも、影の立役者は悟天ですよね!


~エピローグ~ 界王神の考察




あれから…悟空さん達は、どうなったのでしょう?


私は 気になって気になって、日々の勤めも ままならないので、ご先祖様には内緒で、ちょこちょこ、悟空さんと悟飯さんの様子を覗い……もとい、窺っていました。


悟飯さんは あの 数日後に、【ダイガク】と言う教育の最高機関に入る為の試験をお受けになりました。
それから、20日程して合否も分かりました。

悟飯さんは見事 合格されたようです。

悟飯さん自身も喜んでおられましたが、お母上のチチさんの喜びようは 大変な物でした。
悟空さんは、その後ろで 静かに笑顔をたたえていました。

よくよく聴いていると、その【ダイガク】へ入る時に 式があるようなのですが、まだ数ヶ月先のようですね。

悟飯さんも、やっと一息つける、と言ったところです。
色んな事が、ありましたからね。

【ダイガク】へ入ると、また お忙しくなるのかもしれませんが、それまでは、穏やかな日々を過ごされる事でしょう。


あ、そうそう、試験の数日後に、悟飯さんは悟天さんと一緒に森へ行きました。
もうすぐ冬へと移り変わる森は、あの時の花もなく、少し 寂しさを感じさせましたが、悟天さんの案内で、森の中を歩いている この ご兄弟の足跡から、秋の森の情景が、浮かんでくるようでした。

悟天さんが、とても生き生きとしています。

悟天さんが悟飯さんを敬う姿に、悟天さんも また 深く深く 悟飯さんを愛しているのだと分かりました。

ご兄弟の微笑ましい光景に、胸が熱くなりました。

次に、キンモクセイが花開く時、私も その場に行ってみたいと思わずにいられませんでした。




悟空さんはと言うと…

あの時、お互い 想い合っていた事が分かってから、満ち足りた時を過ごされていました。

とても幸せそうでした。見てるこちらも幸せになるくらい。



想い合っているのが分かったのですから、今まで、溜めに溜め込んでいた想いを 露わにするのかと思いきや、むしろ逆で、悟空さんは 悟飯さんを、静かに見守っておいででした。

悟飯さんの試験が間近だったから…かもしれません。


本当なら、直ぐにでも 悟飯さんとひとつになりたい…と願っておいでのようでしたが、悟飯さんを思い遣り、直ぐに 貞操を奪うような事はしませんでした。

ひとたび 戦闘に入れば、修羅のような激しさを その内に秘めた悟空さんですが、愛する人を想う時、それは なりを潜め、慈しみの心を持って 愛する人に接しています。

今は、一緒に居られる事が 何より 幸せなのでしょう。
他には 何も いらない……と、そのように感じます。

本当に、ここでの修行の成果かもしれません。


もし、なにかしらの進展があるとするならば…悟飯さんが【ダイガク】に入るまでの間に、あるのかも しれませんね。


お2人が一緒に居れば、お2人の周りから 幸せのエナジーが広がっていくようです。

孫家は今、皆が幸せの時を過ごしています。

それが、永遠に続きますように……と、願わずにはいられません。


ですが、先の事は、私達 界王神にも分かりません。

どんな試練が襲って来ようとも、それを乗り越えるべく、強く 揺るぎない意志で それに立ち向かう事ができれば、乗り越えたその先に、お2人の目指す場所が 必ずあるでしょう。

お2人なら 大丈夫。

そう 断言できるぐらい、お2人の絆は強い。



お2人の向かう場所はどこなのか…私は それを見れるのを 楽しみにしていますよ…。




…終の場所が…ここだったら、いいのに…。



私は、諦めてはいませんよ、悟空さん。

悟飯さんこそ、新しい 界王神に ふさわしい…。




私は、不敵な笑みを浮かべました。




そして、あなたも一緒に おいでなさい。


そうすれば、永遠に近い時間を、お2人で過ごす事ができますよ…。




それまで、そちらで 色々な事があるでしょうが……

それは また、別のお話……。




~ 完 ~



界王神が、そんな幼稚な事を思っている後ろで、老界王神は思った。


(やれやれ、界王神としての威厳は、脳内お花畑の こやつには永遠に戻ってこなさそうじゃのう。
こやつが界王神で、この宇宙は大丈夫か…先が思いやられるわい。
…やはり、新しい界王神として、悟飯を迎え入れる準備をしといた方が いいやもしれんのう…。)

老界王神も、実は そう思っていたりするのでした。

勿論、悟空もセットで。
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