いち。
─さあ、状況説明を誰かお願いします
ここまでのおさらいだよ!!
なんとなく生きてんの嫌になっちゃった私は某ホラー映画のヒロインになるために井戸に身を投げたら
あら不思議!!知らないところに来ちゃってる!!
これから私はどうなるのーー!
(だいたい伝わったかな?)
鬼灯「・・・・・・すみません」
『あ、えっ・・・はい』
鬼灯「何者ですか」
『いや、え・・・ええ、人間です・・・たぶん』
目付きがめちゃくちゃ悪い+隈ができた角の生えた長身のお兄さんは私を見下ろし尋ねる
すみません、めちゃくちゃ怖い。
そのお兄さんは少し考え
「閻魔大王」と名前を呼んだ
(ん?閻魔大王・・・、?)
どうやらあのでかいオッサンらしい。
鬼灯「浄玻璃の鏡を使います」
なんかでかい鏡をチャンネルで操作し
(え?なにこれテレビ?)私のことを探していた
唐瓜「・・・なにもない、」
茄子「そんなことってあるんだー」
鬼灯「あなたがここまでくるまでにあった経緯を」
『あ、えっと・・・夢だったホラー映画のヒロインになるために井戸に身を投げたらここにいました。』
鬼灯「・・・あなたが相当なバカだってことはわかりました」
初対面でバカとは失礼な・・・本当のことだからいいけど
閻魔「どうする?このままじゃ転生も何もさせてあげれないよ・・・」
鬼灯「・・・保護するしか、無いでしょう」
閻魔「・・・そうだねぇ、」
鬼灯「まあ、保護するのはいいです。
ですが、自ら命を絶ったのならとりあえず簡易地獄を行いましょうか。大丈夫です。私の手でやって差し上げます」
『え、え、なに、』
鬼灯「逃げないでください。少し舌を抜くだけです」
『ちょ、え、舌・・・?』
まあ、舌くらいなら・・・?良くないけど!!
その後ゆるく抵抗してた私にちゃんと説明をしてくれた。
私は自分で死んだし地獄に行かなきゃだけど罪の重さわからないし簡易地獄で済ませるらしい。
そして今更だけでここは地獄らしいですよ
(へー・・・)
私はとりあえず目を瞑る
一気にやって欲しいと願いを込めながら
ーーー「はい。終わりましたよ」
『え?なんも感じなかったんだけど』
茄子「痛くなかったのー?」
WOW、びっくりした・・・
『まったく?・・・ああ、まあ多少の痛みなら平気だからかな』
鬼灯「そうですか。残念です」
唐瓜「・・・楽しそうだな」
閻魔「まあ、人手足りなかったし・・・いっか」
(舌を抜かれるのって一瞬なのね)
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