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いち。



─『もう、私なんて死んでしまえば・・・』と某ホラー映画の有名ヒロインのように井戸に身を投げてこの世に怨念と呪いを振りまこうと考えていた私は、特に遺言なんて思いつかないまま死んだ。
そう、私は死んだのだ

さあさあ、ここはどこなのか。
意識は明るく目の前も明るい
そして、鬼のような形相で睨んでいるお兄さん(角の生えている)
そして可愛い黒と白のチップ&デール少年
無駄にでかいトトロみたいな人

『すみません。ここはどこですか』

ここはいったいどこなのか







──鬼灯side

いつも通り、使えない上司と最近慣れてきたのか少しずつ仕事を任せられるようになってきた部下二人と共に仕事を片付けていた
ここの所、過労死やらなんやらで来る亡者が多く忙しい。
昨日も夜通し書類整理、確かその前も
三徹目となるとやはり目が痛くなってくる。

閻魔「鬼灯くん、大丈夫?」
鬼灯「あなたが仕事できるようになれば私も眠ることができます」


少し(?)の嫌味と舌打ちを大王にむける。
閻魔「んんん、でも鬼灯くんが居ないと地獄はまわらないからねえ・・・」
嬉しいような嬉しくないような・・・微妙な感情を胸にしまい
残っている仕事に移る

そんな時だった空から人が降ってきたのは

ラピ〇タを思い出すそんな光景に目を奪われていた
(実際はあんなにゆっくり落ちてきてないが)
とりあえず受け止めるが、(軽い・・・)
彼女は起きる様子もない。
原因がわからないのでそのまま裁判は中断とし残りは明日に回すことになった


『ん・・・』
サラサラの黒い髪から除く白い首には似合わない青い痣がついていた

鬼灯「・・・」
閻魔「・・・美人な子だねぇ・・・現世からきたのかな?」
唐瓜「・・・お香さんとは違うタイプの美人だ・・・」
茄子「おっ!!ぱい!!」


周りが騒がしくしている中、わたしは口を開かず彼女を見つめていた

『ん・・・・・・ん?』
吐息を漏らし、ゆっくりと瞼を上げる
長いまつ毛がゆれた
『・・・え?』
どうやら混乱しているらしい。

『え・・・あの、すみません。ここはどこですか』







(黒髪の乙女)




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