〈死後九百年〉資料集
・王立国家ディラン王都にて起こった事件。魔族[七冠]の一人と召喚魔獣による、王都崩壊を目論んだ謀とされる。首謀者不明。
・事件が起こったのは「花祭り」当日、11時ごろと記録される。
毎年同日、花の季(春)に開催される「花祭り」は、農作物が無事に実ることを祈る日である。また、現在ではディラン家の双子――第3王子ソラン・第1王女ルナンの生誕日と重なるために盛大に祝われる。
王都フォーランの広場において、双子の披露、祝辞、ケーキ披露、宮廷魔導士によるパフォーマンス等が予定されていた。
・11時の鐘が鳴って十数分後、地を割って魔獣が出現する。
騎士警備団の反撃により、日が暮れる前に鎮圧。首謀者は逃亡したか? 不明。目的等いまだ詳細は掴めていない。
* 〈死後九百年〉本編より1年前の出来事である。