〈死後九百年〉資料集

 物語の舞台は、人々が当たり前に魔法を使って生活する世界。
 「人間」以外に、獣の特性をもつ「獣人」や、体の一部に羽をもつ「羽人族」、長命種である「エルフ」、自然物やそれにこめられた魔力に生命を宿す「精霊族」、人間と外見上の相違はないものの思想や血縁などで大きく異なる種の「魔族」などが存在している。これら種族の多くは共存の道を選んでいるが、魔族や「鬼族」などは同族のみの閉鎖されたコミュニティを築いている。

 〈死後九百年〉の主人公・緒方竜也おがたりゅうやが「死後」に転移したのは、その内の一国……王立国家ディラン。
 古くから魔法研究が盛んに行われ、栄えてきた国だ。
 王族ディラン家が代々統治し、現在はオスカー国王陛下らによって治められている。

 ディラン王国は、王都フォーランを中心に、北区、西区、東区、南区と四つの区がその周りをぐるりと囲んでいる。
 人々の暮らしを守る騎士警備団〈ディラン軍〉の本拠地がある王都。
 大陸の共有資源である大森林に接する北区。
 始まりの街・カンパニュラやローダンセを含む西区。
 商業が盛んに行われている東区。
 海に面する地域が多く、漁業を担う家庭の多い南区。
 それぞれの地区において、人間や獣人、羽人族、エルフらが共存した暮らしを構築している。

* 舞台/世界観に関する情報は随時更新予定
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