05
夢小説設定
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「お世話になりました」
「気をつけて下さいね」
ポケモンセンターでお世話になったジョーイさんに挨拶をする。
チェレンとベルは旅の途中なのに、私の所に2日もいてくれた。
本当はすぐに出れたんだけど、ジョーイさんに止められた。
旅をするなら、尚更。だそうだ。
「チェレン、ベル。お待たせ」
「僕はまだちょっとこの辺で調べる事があるから行くね」
「あたしも!まだ捕まえてないポケモンがいるんだ」
「二人ともごめんね。ここで足止めしちゃって」
「いいよ。気にしないでリリィ」
「そうだよぉ。あたしはリリィと会えてよかったもん!!」
「…そっか」
私は、二人に手を振って分かれた。
とりあえずソウリュウシティに行かなきゃ行けないから、次はホドモエシティだね。
ふ、と。
違和感を覚えた。
「…ここは、ライモンシティ」
遊園地が有る。
=Nと一緒に。
「…」
ヤバイ。
鼻血がとまんねぇ←
「…行って見ようかな」
いるか分からないけど。
ん?でもここ、ゲーチスがいるはずないのにいたし…
もしかしたらゲーチスとNが逆になってたり?
うわーーー
無いわーーー
それでも、とりあえず観覧車まで行く。
結構思ってたよりも賑やかだね。
まぁ遊園地だからだけど。
私は、真っ直ぐ進んでいくと、木の陰に何かが震えていた。
それは小さく、茶色い毛並みの―――
「……ガーディ?」
私の声に気付いたガーディはこちらを睨みつける。
牙をむき出しにして、こっちを威嚇する。
どうしたんだろう。
全身血だらけで、まるで襲われた後のような…
つかコイツジョウト地方のポケモンだよな
「…おいで?」
「ガウウゥ!!!」
私が手を出すと、ガーディは噛み付いてきた。
手から血がだらだらと零れる。
……左手、なんか不運のオーラでもついてんのかな。
ひのこでヤケドするし噛み付かれるし。
あれか。呪いか。右手は人間のために、左手はPOKEMONの為に、とかwww
「グウゥ…!!!」
噛み付いたまま、ガーディは私の手を引きちぎろうと首を左右に振る。
そのたびに牙が左手に減り込み、さらに血が溢れる。
さて、どうしたもんか。
「ワンワン!!」
「ヨーテリー!!!」
急に私たちを囲むように、ヨーテリーが現れた。
まさか、ガーディはヨーテリーにやられた?
確かにこの辺じゃ見ないから…いじめられた、とか?
「ジャローダ!!」
「シャアアア!!!」
「ワンワオ!!!」
「えーと……ヨーテリーの前にリーフブレード!」
「シャアァ!」
モンスターボールからジャローダを出して、ヨーテリーを傷つけないよう追い払う。
相変わらずカーディは私の手を離さない。
…あれ。
もしかして……
「ガーディ…お前……」
寂しいのか?
震えてるのも、怖いといより寂しくて。
こんなにも噛み付いて、これ以上誰も離れて欲しくなくて。
誰かが、傍にいて欲しいと?
「……」
確か、ガーディは忠実な犬(?)だった気がする。
警察犬をモデルにしたとか…ケイ、言ってたな。
辺りを見渡せば、ヨーテリーは近づかなくなったものの、こちらを見ている。
一匹ならまだしも、それが数匹となるとやっかいだ。
なんせ、ヨーテリーは技を覚えるのが豊富だし。
「オノノクス、ランクルス。かむ・おん!」
残り二つのモンスターボールからオノノクス、ランクルスを出す。
三匹に私たちを囲むよう指示し、それからガーディに向き直った。
「私たちに付いてくるかい?」
「グウウゥ…」
まだ、離さない。
「私は―――……私たちは、君を捨てない」
「……キュウゥン…」
泣く様な、そんな声を発してからガーディは私の手を離した。