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夢小説設定
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「…ゾロアーク、お前、何をした」
時間はやや巻き戻される。
壁から外に落下。
落としたのは、間違いなくゾロアークだった。
何の意味でそんな事をしたのかは、分からない。
「…ゾロアーク、リリィは…」
不安に見上げるゾロアを横目に、ゾロアークは一声鳴いた。
Nにどう聞こえたかなど、知るすべは無い。
ただリリィならば―――
「これはこれで一興ですな、N様。邪魔者はいなくなりました。これで、そこのゴミ共を片付けるのみです」
ゲーチスは、Nに囁く。
不安と、悲しみが混じったような表情でゲーチスを一瞥する。
「黙って…!これは僕とリリィの戦いなんだ…!!ゲーチスが関与する意味なんて無いんだよ…!」
「ほぅ…?」
「邪魔をしないでくれよ…!」
「…あの女を、ここから突き落としたのはお前のポケモンだぞ?」
ゲーチスの声音が、一瞬にして変わる。
今まで聞いた事の無い、怒りの満ちた、恐ろしい声に。
思わず身体を震わせ、しかしそれでも強気な素振りでNは続けた。
「ゲーチス…プラズマ団の王はこの僕だぞ!!!」
「…茶番は終わりにしようか。
お前も使えぬ駒だったな。もう少し様子を見ようと思ったが…あの女にあれほど言われて動揺するとは…」
「っ!?…ゲーチスっ」
「使えぬクズめが」
「!!!」
「それでも私と同じ名を持つハルモニアか?不甲斐ない息子め。何の為にお前をここまで育ててきたんだと思ってるんだ」
「…どう、いう」
「全ては【私の】プラズマ団の為に過ぎない」
「最初から僕を利用して…!!?」
「そうだ。お前はそれ以下の価値も無いただの―――」
「化物だ」
アイサレタカッタ?
ホントウハイツワリダトイウコト
ワカラナイ、ワカラナイ。
何も、ワカラナイ。