01
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「っしゃああああああああ!!!ユニランゲットおおぉぉ!!!」
部屋で一人、ガッツポーズをとる私。
となりから「うるせー!!」等と兄に言われたけれど、気にしない。
隣で友人のケイがドン引きしてても気にしない。
なぜって…?通信交換でようやく手に入ったユニラン!!!
カセットはブラックを買ったからな…
「すっごい喜ぶね…」
「どーしてもこの子欲しかったんだぁ」
「私はブラックが欲しかったわよ。なのにリリィがホワイト買えって脅すから」
別にいいじゃないか。
ケイはレポートを書いて、電源を落としてからDSを閉じた。
「それより、Nに会えた?」
「観覧車フラグううぅぅぅ!!!!!」
「分かったから」
「ねぇ、ちょ、聞いて!!!」
興奮する私を他所に、苦笑しながらケイは聞いてくれる。
もう全クリしたのに。
いや、全クリしてもね、聞いて欲しいんだよこの気持ち。
「観覧車で二人っきりとか…ッ!!」
「吹くな!!」
「ぶはへへへへ」
「すっげぇ顔。今の写メりたかった」
「そいで、ダークサイドの連中g「ダークトリニティ」
どっちでもええわ!と叫ぶ私にケイの鉄拳を喰らった。
45のダメージ!リリィはマヒした!!
「それがさ…あの電気の洞窟で…」
「ホント、どうでもいいんだね」
「そいで、『N様があなたの事を気にしていました』的な事言ったじゃん!!」
「そうだね」
「アウトオォ!!!!即アウトオオォ!!」
「大丈夫。所詮二次元」
「食らえ!!はかいk「からわわりっ!!」
世界柔道ジュニアチャンピョンだかなんだか知らないけど、そんな奴に体術で敵うわけねぇ。
つか、そのまま脛にチョップが当たったんだけど。
かわらわりですか。痛ぇよ。
弁慶だって泣いちゃうんだぞ!!
「はいはい。Nラヴなのは分かったから。あたし、塾あるから帰るよ」
「うん。ありがとねー」
DSをポケットに入れる。
玄関にケイを見送ってから私は部屋に戻る。
あ、洗濯物入れてなかったっけ。
「兄ちゃーん、洗濯物入れるからたたんで」
「ちょっと今ポケモンリーグ」
「意味わかんねぇよ。まぁいいし。後で代償として兄ちゃんのプリン食うから」
止めてくれー!と言う叫びの声が聞こえた気がしたけど、気にしない。
ベランダに出る。
あ、マンション設定でお願いしますwww
洗濯物を取り入れようと、台に乗ったとき。
ずるっ
「あっ―――」
柵より台に乗ったため上半身が出て、上着のポケットに入れていたDSが落ちる。
せっかく、せっかくのデータが…!!
データ…
つか、それより4580円…!!!
4580円と…
「Nとのイベントおおおぉぉぉ!!!!」
次はNのイベントがああああ!!!
私はDSを取ろうと、柵から身を出した。
自然と、落ちて。
ずるり、と柵から落ちた。
やば―――
ここは5階。
下は何も無いコンクリ。
このままじゃ、確実に死ぬ。
手が、DSに触れた。
その刹那。
まるで御伽噺のように―――
突然眩い光が、私を覆った。