第34話
夢小説設定
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―――きっかけは、ほんの些細な出来事から。
「烏頭、大丈夫か!?」
現世でいうところの、丑三つ時に値する時刻。
烏頭が獄卒に運ばれてきた。
「悪ィ…油断…した…」
「脱走した悪霊だろ?大丈夫だ…烏天狗警察が直に捕まえてくれる。
お前は自分の命を留めることに集中しろ!」
「ははっ…相変わらず、だな…」
一週間前に脱走した悪霊。
今まで痕跡すら見せていなかったが、ついに被害者を出した。
まさか第一被害者が烏頭になるなんて誰が予想しただろうか。
そもそも被害者が出るとは思わなかった。
この地獄で悪霊が脱走した場合、何よりも悪霊は逃走に専念するはずだ。
現世とは違って、こっちはすぐに捕まってしまう。
勿論有能な烏天狗がいるおかげだ。
相当逃げるほうも必至だったということか…。
「夜鈴…」
「烏頭?」
「…」
「…おい、烏頭?」
「…」
思わず舌打ちをしてしまう。
「吉祥天!急患だ!!急いで治療の準備をしろ!看護師も呼べ!」
「あ、はい…!」
「早くしろ!!!!」
「はいいいっ!!!」
***
静まる病室。
烏頭の寝息しか聞こえない静寂で、私はデスクにうつ伏せになっていた。
危なかった、と言っても過言ではない。
なにより頭をやられていたから…鬼の頭にダメージを与えるとは、さぞかし力のある悪霊だったのだろう。
私は一晩寝ずに、烏頭を見ることに。
容体が変化したとき、すぐに執刀できるのは私だし。
まぁ、それは最悪の場合の話だけど…。
溜まっていた書類の整理をしていたら、うとうとし始めて、誰かが悪霊は捕まったとどこか遠くで言っていた気がした。