第25話②
夢小説設定
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今日は日本に来るベルゼブブ様を案内すべく、朝から支度に取り掛かっていた。
外国との交流は現世にしろ地獄にしろ、かかすことの出来ない大事な付き合いだ。
3年間冥府に行ってたとはいえ、ベルゼブブ様とはあまり顔を合わせる機会は無かった。
西洋医学中心っていうのもあったし。
皮肉にも、博士はすぐに外交官を呼び寄せた。
相当早く片付けたいのだろうか。
しかもあろうことか、私にベルゼブブ様が来ると言うことを言わずに、だ。
全く、腹が立つ。
白澤はやはりヘラヘラしてはいたが、あいつだってプライドはあるんだろう。
時折零す言葉には、不満の声が漏れていた。
「…あ」
時計を見れば時刻は待ち合わせ時間を指していた。
閻魔殿の扉を開けてベルゼブブ様を迎え入れようとした瞬間。
ドゴツ!!!
「………え?」
開けた扉から何が私の横を通り過ぎて、吹っ飛んでいった。
「おや、夜鈴」
入口から金棒を担いで入ってくる鬼灯様。
またこの人は…‼︎
誰を吹っ飛ばしたのかと思い、後ろを振り向く。
刹那、私は顔が真っ青になる。
吹っ飛ばされたのは紛れもない、ベルゼブブ様だった。
「ちょ、大丈夫か⁉︎」
「だ、大丈夫に見えるか‼︎」
「夜鈴に対して口の聞き方を気を付けて下さい」
「お前、いきなりなにするんだ‼︎」
「地獄独自の挨拶方法です」
鬼灯様、またとんでもないことを…
客人に容赦が無いな。
「ベルゼブブ様、失礼しました。
医務室にご案内させていただきます」
「やっとマトモな奴がきたか…」
「夜鈴と申します。
此度の案件、受け入れていただき誠に感謝しております」
「お前が…」
勿論、前日にベルゼブブ様には手紙を送っておいた。
博士に出し抜かれるわけには行かない。
正直、ベルゼブブ様にとってこの案件はほぼ、どうでもいいようなものだ。
代表として、来ているだけに過ぎない。
それに、鬼灯様には悪いが、この大事な話を今みたいに打ち壊されて欲しくないから…
今日は、今日だけ。
我慢してくれ。
白澤のことも、鬼灯様には話していない。
好き嫌い関係性無く、白澤の…仮にも同業者を見捨てるわけにはいかないし。
鬼灯様に、迷惑をかけてばかりはいられない。
何よりも、医者としての責任がある。