第24話①
夢小説設定
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以前。
鬼灯様が第一号で鬼インフルエンザにかかったのだが。
あの世医学研究会でその事についても取り上げられた。
特効薬について、いかに副作用が少なく効きやすい薬を作りあげればいいのか。
話し合いが行われたが、結局保留になっていたのだ。
それについて薬の申請を上に提出していた。
白澤の独自で作り出した漢方薬なのか。
それとも私達が開発した薬を使うのか。
より良い実用性を踏まえた上で、私は白澤の漢方薬を推薦した。
しかし、医研で発表した所あまり良い反応は見られなかった。
なので改めて確実な証拠•効果•副作用を調べて再び書類を提出したわけだ。
漢方薬の実用性を上は懸念の声を漏らしているのだ。
白澤のキャラのせいもあるかもしれないけど、古来からの漢方薬と負担の少ない新しい薬。
患者にとってどちらが有効かなんて、明確だ。
使いやすさ、全て踏まえて医療課の薬を使ってるのだ。
ぶっちゃけ言えば、白澤の医療方法に疑問も持つ者も少なくない。
古い医学は時に間違った思考に導くことも。
あるわけなんだ。
事実、昔流行った疫病も今では注射一本で予防出来る。
妖の仕業やらなんやらと騒がれていたのは、今では医学で説明出来る病なんてことも。
で、白澤をそんな風に捉えたり、
薬…医学の研究をする人がいるわけだが。
医研の最高峰、私より上の地位に立つ男。
あくまでもそれは現役の頃の話。
元あの世医学研究会博士、
そして毘沙門天前任補佐官。
今は引退したが、影からも医療課を支えてる。
つまりは私の父に当たる人物。
鬼灯様が二代目であるように、私も二代目なのだ。
「許可出来ない」
ーーー博士は、私の書類を見るなり机に投げ打った。
漢方薬の推進。
今後の疫病対策。
白澤の意思を無下にするつもりか。
あいつだって遊びでやってるわけじゃない。
この書類をまとめたのだって、白澤の意思を参考にして。
何故そこまでして白澤を毛嫌いする?
「論理的にも実用性も研究した結果、白澤君の薬は我々より劣るものだと判断したまで。
薬局をやりたいなら勝手に一人でやってればいい」
「しかし、白澤は万物を知る神獣だ。
あなたよりも多くの知恵を持っている」
「少なくとも私はお前より知識はあるが?」
「何が言いたい。そもそも博士は白澤に対してえらく雑に扱う傾向が見られる。
仕事場に私情の持ち込みはやめていただきたい」
「上司には敬語を使え。私を誰だと思っている」
博士は、私を酷く冷たく見据えた。
この男の目は、
嫌いだ。
「私情を持ち込むな、だと?お前が良く言えたものだな。
鬼灯殿との付き合いこそ、職場に持ち込むべきではないのでは?」
「…」
「今度、西洋の外交官を呼んで医療の見直しを図ろうと思う。
外国の医学は最先端までに発展している。
今より充実な医学を取り入れるつもりだ」
「…漢方薬の何がいけないんだ?」
「作成時間、それにかかる費用、人件費…諸々含めて、漢方薬は時代に遅れてる。
それに比べて我々が開発してきた薬品は多くの成果を残してきた。
…西洋の外交官の方には、我々の薬品の実用性を説明し、外国にも日本の医学を伝えようと思ってる。」
「何が目的で?」
「最先端の西洋医学の取り入れ、そして漢方薬の廃止だ」
「……博士」
「お前も遊んでいる暇があったら、仕事をしろ。
患者は常に医者を待ち望んでいるのだから」
私は拳を握り締めて、その場を立ち去った。