第23話
夢小説設定
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「温泉?」
「そう!今度皆で泊まる旅館が良くてね…」
お香ちゃんは言う。
確か、多くの亡者が隠れているという旅館があるのでそれを捕まえにいくはずだったな。
何でも心霊スポットにもなっているらしくて。
「一泊するわけだから、ついでに楽しみましょうよ」
「一泊?日帰りだろう?」
「一日目は私達が回収して、二日目にお迎え課に引き渡すのよ」
「…一泊目に回収したのはどうするんだ?」
「お迎え課が今忙しくて数人こっちに寄越すって言ってたわ。
その人達に引き渡すのよ。
私達は付き添いみたいなものね」
「こっちも忙しいっていうのに…
つまりお迎え課が来るまでに他の亡者が逃げたり新しいのが住み着いたりしないようにってことか」
「そう。せっかくだからね。
心霊スポットになってるから、普段お客さんもいないみたいよ」
「よく潰れないな…」
「でも温泉は人気で隠れファンがいるみたい」
温泉か…。
鬼灯様もいくのかな…。
* * *
趣きのある建物。
ヒビ割れた壁と窓。
いくつもの蜘蛛の巣。
湿気と苔で清潔さが伺えない入り口。
傾いた看板。
まるで、まるで―――
「廃墟やんけ…」
旅館「アバンドゥ」
創業80年の昔ながらの地元民に愛されてる旅館。
日帰り温泉もあるということで、誰でも気軽に旅館入れるようだ。
「気軽になんて入れないだろ!清潔感の欠片もないな!!
マーケティングどうなってんだこの旅館!!!」
「夜鈴様が全力で突っ込んでる!」
「茄子…さすがに俺もどうかと思うよ……」
「アバンドゥって何!!?何を持ってしてこんな名前つけたんだ!?」
アバンをドゥするのか!!
意味分からん!!!
「しかし…いかにも出そうですね」
「お香ちゃんこれ息抜き出来るか?」
「ま、まぁメインは温泉って言うし…」
立派な廃墟だよ。
営業出来ているのか…?
とにかく私達は旅館に入ってロビーに向かう。
代表者は私。
現在の人数は5人。+お迎え課3人。
お香ちゃんと私の女子組と鬼灯様と唐瓜、茄子の男子組。
お迎え課は別行動のようだ。
「すみません、今日予約した夜鈴ですが…」
「あぁ、どうも。
………心霊スポット目当てで来たんじゃないだろうな?」
受け付けのおじさんは伺うようにこちらを見た。
あながち間違ってはいないけれども。
「いや、私はそう非科学的なものは信じない主義で。
ここに来たのも有名だと聞く温泉目当てだ」
「そうかい。それは嬉しいこった」
鬼が非科学的なものは信じないって……
いや……これ以上突っ込むのは止そうか。
手続きをすませてから、部屋の鍵を貰った。
さすがに男女混合の部屋はまずいので二部屋。