第19話
夢小説設定
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今日は地獄では珍しく、雨が降っていた。
小雨とはいえ、中々雨が上がらずに降り続けている。
そんな中、私は今。
「一子…二子…!!」
「だめ。夜鈴様には渡さない」
「いや、仕事だから…」
「だめ。鬼灯様は渡さない」
私は、仁義無き戦いを繰り広げている。
座敷わらしに遮られて鬼灯様に書類を渡せなかった。
仕事上、書類をまとめたりするのは鬼灯様の隣でやっているわけだけど…
鬼灯様と私の間に座敷わらしが入っていた。
わざわざ椅子まで持ってきて。
今までは普通だった座敷わらしが急に態度が変わったというのかなんというか。
大方、原因はこの指輪にあるのだろうけど。
「私達が一番鬼灯様が好きだもん」
「夜鈴様よりもっと好きだよ」
「あ、あぁ…十分わかった。だからちょっと向こうで遊んでくれないか?
渡すにもフェイントかけられたりバケツリレーで渡さなくても…」
全部座敷わらしが仕向けてる。
バケツリレー(書類ver)は私→二子→一子→鬼灯様だ。
少し要領が悪い。
スムーズにこなさなければ次々に仕事は溜まっていく
「こら、二人とも仕事の邪魔ですからどきなさい」
「やだ」
「やだ」
「…鬼灯様、仕方ない。続けよう」
苦笑しながらペンを走らせる。
時折わらしの視線が気になったが、敢えてスルー。
「夜鈴様」
「なんだ?」
「その指輪ちょうだい」
「ダメだ」
「欲しいの」
「ちょうだい」
「ダメだ」
「お願い」
「どうしても欲しいの」
「一子、二子。いい加減にしなさい。悪い子はお尻を100回叩きますよ!」
「「!!」」
それを聞いた二人は驚いて、急いで部屋から逃げて行った。
「鬼灯様…女の子に対してお尻100回叩くって…
将来トラウマになるぞ、絶対」
「これは躾です。あと、これはある方の持論ですが…
躾に一番効くのは痛みだそうですよ。私もこれには同感です」
「兵長か!!ジブリマニアだけじゃなかったのか!
というか鬼灯様が言うと洒落にならない」
椅子の背もたれに寄り掛かりながら指輪を眺めた。
「わらしも女の子だな…嫉妬して…
きっと指輪が羨ましかったんだろうな」
「それとこれは別ですよ」
「ふふっ…私は幸せ者だな」
指輪を見るたびに顔がにやけてしまう。
やっぱり嬉しくてさ。
「鬼灯様、あまりあの子達を叱ってやるな。
ただ…私に慣れていないんだろう」
「座敷わらしは夜鈴が出張中に閻魔殿に来ましたから…
確かに面識が無いのも事実ですね」
「…改めて考えてみると、バツ1の旦那が再婚した時の子供の反応みたいだな」
「あぁ、新しいお母さんに慣れなくて反抗するやつですね」
「そんなポジションにいる私もどうだろうか…」
「夜鈴」
「なんだ?」
「子供は何人がいいですか?」
「んなっ…!!?」
驚いて椅子から立ち上がった。
が、その拍子に後ろに転んでしまうものたから、情けない。
「見事に引っ繰り返りましたね」
「鬼灯様があんな事言うから…!!」
「別に私はいつでも準備は出来てますけどね」
「な、なにっ、を…!!」
ガッコオオォン!!!
「…」
「…」
頭にクリティカルヒットしたものは、タライだった。
上を見上げても、何もない。
今どきタライに頭をぶつけるとは思っていなかったけど。
まぁ取り敢えずタライに頭をぶつけると、めっちゃ痛い。
「…鬼灯様、笑ってるのか?」
「笑ってないで「肩が震えてんぞ」