第13話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…」
丁は、現れなかった。
「そりゃそうだ。あの世なんて無駄に広いし…」
必ずしも丁がいるとは限らない。
人は死ねばあの世に来るとは言われているが、悪霊なんてものも存在するらしい。
それを逆手にとると、鬼になる方法もあるらしいが…
果たして無事に丁は鬼になれたのだろうか。
「見た目は子供頭脳は大人―――その名も名探偵「夜鈴!!!」
ガッシャーン!!!
決めポーズをしようとした途端。
大きな音と共にしゃれこうべが窓を突き破って飛んできた。
「悪ィ!!夜鈴、大丈夫かー!?」
「まぁーたお前か…烏頭…」
「わああぁ!?どうすんのさ!烏頭のせいで夜鈴が…」
「あそこでちゃんと蹴らなかった蓬が悪いだろ~」
どっちが悪いにしろ、部屋の中は滅茶苦茶だ。
迷惑にもほどがある。
何て言ったって、これで20回を越えるからだ。
いい加減にして欲しいものだ。
次ぎやったらそのふざけた髪を綺麗に削いでやる。
駆逐してやる。
「―――夜鈴さん」
「何!?烏頭、口より手を動かせ」
「俺じゃねぇよ!!」
「じゃあ蓬か?」
「違うって!」
「じゃあ誰が私を―――」
「夜鈴さん」
入り口に、見覚えのあるシルエットが立っていた。
少し違和感があったのは、その角と耳にあったからかもしれない。
「………」
「誰だ?夜鈴、知り合いか?」
「………丁」
持っていたしゃれこうべが、ぽろりと烏頭の足に落ちてしまった。
(わざとではない。偶然起きたことだ)
「いっでええぇ!!!!お前、ちょ、何してくれてんの!!?」
「感動の再会を邪魔すんなボケ」
「酷い!!!」
「だけど…本当に…丁…?」
「はい。鬼様の言う通り、あなたの名前を呼んで探したら、ここまで木霊さんと言う人に案内されました」
「っ…!!」
窓が壊れて家が滅茶苦茶になってても、今はそんな事はどうでも良かった。
「鬼様…あなたの名前をよんだら、本当に会えました」
「良かった…丁…!!」
わんわんと泣き喚きながら丁に抱きついた。
「鬼様…いえ、夜鈴さん」
「丁!!良かった~!!本当に良かったよ!!!」
「はい。私も…あなたに会えて良かった…」
「…おいおい、いきなり夜鈴が泣き出したぞ…」
「あの子、新入りかなぁ?」
今は、丁から離れたくない気持ちだった。
やっぱり神様はいるんだ。
そう呟くと、何故だか丁は私の頭を撫でた。
分からなかったけど、今はとても嬉しい。