Vol.27
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「―――と、いうわけで。今日からこのクラスに編入することになった…」
「改めまして!皆さんお久しぶりです!柳崎由紀です!よろしきゅッお願いします!」
「…」
「よ、よろしくね!」
「「「「(嚙んだ…)」」」」
vol.27 恋
昼食―――
私はお茶子ちゃん達が昼食に誘ってくれたのを丁重にお断りした後、急ぎ足で食堂へ向かっていた。
今日は彼との約束があったからだ。
「学校、楽しいな…」
思えば。
本当に色々事件に巻き込まれ、そして首を突っ込んでしまったものだと思う。
こうして過ごす何気ない日常がどれだけ幸せなことか、本当に痛感した。
合宿以来の、久しぶりのA組の皆は快く私の編入を受け入れてくれた。
寮への引っ越しは前日に終わらせていたので、実はその時にもうA組の皆とは会話をしていたのだけれど。
「!」
重力に逆らっている紫色の髪型を見つけると、私は飛び込むようにして彼の隣に座り込んだ。
「っと!あっぶねぇな…勢い良すぎだろ…由紀」
「へへっ。なんか嬉しくなっちゃってさ、心操君」
「…変な奴」
「ありがとね」
「…別に。俺は何もしてない」
本当に、やっと久しぶりに、こうして制服に身を包んで心操君と肩を並べて話をしていると思う。
どこか照れくさそうにそっぽを向く彼が少し可愛いとさえ思ってしまうほど、私は心操君と話ができたのが嬉しかった。
「それと、ヒーロー科編入オメデト」
「なんで棒読みなのさ~。もしかして嫉妬?」
「嫉妬、ね…そうかもな。でも俺も由紀に嫉妬してるだけじゃダメだってわかったから」
「…」
「由紀」
心操君は、真剣な表情でこちらを見据える。
その表情に思わず背筋を正してしまう。
「放課後、空いてる?せっかくだから由紀と久しぶりに話がしたいんだ」
少しだけはにかんだ表情に思わず、どきりと、心臓が高鳴ってしまった。
なんでだろ?と心臓に手を当てて考えていると。
「俺のクラスで待ってるから」
そういって心操君は一足先に席を立って行ってしまった。
「…今、話したかったのになぁ」
小さくため息をついて、彼の歩いていく背中を見送った。