Vol.9
夢小説設定
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「お前、えらくご機嫌じゃねぇか。良い事でもあったのか?」
「えへへ。分かりますか?喜びのオーラ出てますか?」
今日の補習授業では相澤先生一人と私のみだった。
今まで60%を目安に戦っていたから、そこから上げていくとのこと。
ちなみに今は70%で戦っている。
あ、捕縛武器が飛んでくる。
「ニヤニヤしながら戦うんじゃねぇ、ぞ!!」
「うわぁっ!!?」
捕縛武器に意識が向いていたせいで、相澤先生が懐まで入り込んでいるのに気が付かなかった。
咄嗟に相澤先生から距離を取ろうと、後ろに下がるが既に捕縛武器に四肢が絡めとられていた。
「…話になんねぇな。お前やる気あるのか」
「ありますあります!いや明日心操君に遊びに誘われちゃって…ショッピングモールに行くんですよ」
「腑抜けてんなら止めるぞ」
「府抜けてません、よっ!!」
しゅるりと尻尾を伸ばし、相澤先生の足をからめとって吹っ飛ばす。
その際に捕縛武器からも逃れた。
「なんだデートか?」
「ちーがーいーまーす」
「お前らそろいもそろってこの間喧嘩してたくせに…仲睦まじいじゃねぇか。涙が出るぜ」
「それはドライアイのせいですよね」
「それもそうだな」
たっ、と地面を蹴って右腕を大きく振りかぶった。
だが相澤先生にかわされ、隙が出来た所で相澤先生に背負い投げをされてしまった。
「やっぱ府抜けてんじぇねぇか」
「あはは…痛い」
vol.9 Danger
来る土曜日。
友達と休日に遊びに行くなんて、夢みたいだ。
ウキウキ気分で待ち合わせの10分前に集合場所へ到着した。
だが。
「おう、由紀」
「し、心操君…!!」
既に彼は到着していたようだった。
「ご、ごめん!!待たせちゃったかな…?」
「いや、俺も今来たところだ」
定番ともいえる台詞が心操君の口から出た所で、私達はさっそく木椰区のショッピングモールを巡ることにした。
「由紀、何か買いたいものとかあるか?」
「んー…靴が欲しいなぁ」
今履いている靴が家にある最後の靴だ。
個性を発動させると、まぁ見事に靴がはじけ飛ぶ。
街中での個性の発動は禁止されているが、学校内で、使う時や、体育祭で実は2、3足ダメにしてる。
ストックしておいて損はない。
「じゃあそこから回るか。好きなメーカーとかある?」
「こだわりは特に。デザインと機能性重視かな」
「じゃあ…あのメーカーがいいかな…」
「心操君は何か欲しいものがある?」
「俺は服とか…」
「あ、私も!!」
エスカレーターに乗って、上の回へと上がる。
靴屋は近くにあったので、すぐに店内へと足を踏み入れた。
「あまり値段が張らず…かつ機能性が良くて…」
「お前って金銭感覚めちゃくちゃなのか良いのかよくわかんねぇな」
「無駄遣いはしないよ!」
「この間カップ麺大量に買い占めてたよな」
「んなっ!?見られてた!…いや、でも食料だし…保存期間長いし…」
適当に目に付いた靴を手に取った。
それから試しに履いてみたりをしばらく繰り返していた。
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