第0章
夢小説設定
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「はぁ…ねみぃ…。」
学園生活初日。
俺は学園へと向かうべく、鏡舎からナイトレイブンカレッジのメインストリートを歩いていた。
その時…。
「ハートの女王だよ。」
お?俺らの寮の話じゃね?
ふと、声がした方向を見ると入学式に乱闘騒ぎを起こした魔物と魔法の使えない人間がいた。
何やら、ハートの女王の石像の前で話しているようだ。
てか、資格ないのに学園 に居るのおかしくね?
俺ら魔法士の卵は努力してやっと入れたってのに…。
そう思うとあの不適合者達に怒りが湧いてきた。
「おかしな国の支配者。法律は絶対厳守で違反者は即打ち首。おかしな国民しかいない国で唯一誰もが従う女王様だったんだよ。」
「怖ぇーんだゾ!!!」
しかも、我が物顔でグレート・セブンについて話してるのも納得いかねー。
そこで俺の頭の中にいい考えが浮かぶ。
ちょっと揶揄ってやるのはどうだろうか?
ニヤリと口角の上がる口元をすぐさま外面の良いものに変え、俺はあいつ等に近づいた。
「でもお茶会とクロッケーが大好きな女王様だから、案外グリムと気が合うかもよ?」
「ぜ、絶対無理なんだゾ!!!」
「へぇ…、よく知ってるじゃん。」
俺が声を掛けると、勢いよく魔力のない人間が振り向く。
顔は強張っているようだ。
対して魔物は何の警戒心もなくポカンとした表情で俺を見上げている。
「オレはエース。今日からピカピカの1年生。どーぞヨロシク」
「オレ様はグリム!大魔法士になる予定の天才だゾ!」
大魔法士って…超ウケるんだけど!
絶対なれっこないのに、何を夢見ているのだろうかこの魔物は。
笑いそうになるのを抑え、俺はもう一人へと体を向ける。
「あんたは?」
魔力なしの人間は、俺の言葉にぴしりと姿勢を正した。
「ナマエです…。」
未だ警戒したような魔力なし…いやナマエ。
まるで俺が何をしようとしているのか分かっているかのようだ。
ちょっとつまんねー。
「なぁなぁ、エース。それじゃああっちの石像は有名な奴なのか?」
そんなナマエとは反対に、石像を指さす魔物。
馴れ馴れしいな。
そう頭の隅で考えながら、俺は魔物へと笑顔を向けた。
「あぁ、勿論!」
それから、俺はグレート・セブンについて一通り話した。
「クールだよな~……………………どっかの狸とは違って」
「に″ゃに…?」
急に態度を急変させると、目の前の魔物は驚き目を丸くした。
駄目だ、もう我慢できない。
さっきの魔物の反応が面白過ぎて笑いが止まらない。
「なぁ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?
闇の鏡に選ばれたのに魔法が使えない奴と、お呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ。」
「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」
笑い過ぎて痛いお腹を摩りながら魔物たちを馬鹿にすれば、魔物は分かり易く怒りを露にした。
「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、ダッセー。しかも【グレート・セブン】も知らないなんて、どんだけ世間知らずなんだよ。ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするよ」
「ぐぬぬぬ……」
みるみる逆立つ魔物の毛。
俺の声に集まる野次馬たちが更に魔物を煽る。
これに懲りて学園から出てってくれれば最高なんだけどなぁ。
チラリとナマエの方を向けば、怒りもなく不服そうな顔もしていない様子だ。面白くない…。
学園生活初日。
俺は学園へと向かうべく、鏡舎からナイトレイブンカレッジのメインストリートを歩いていた。
その時…。
「ハートの女王だよ。」
お?俺らの寮の話じゃね?
ふと、声がした方向を見ると入学式に乱闘騒ぎを起こした魔物と魔法の使えない人間がいた。
何やら、ハートの女王の石像の前で話しているようだ。
てか、資格ないのに
俺ら魔法士の卵は努力してやっと入れたってのに…。
そう思うとあの不適合者達に怒りが湧いてきた。
「おかしな国の支配者。法律は絶対厳守で違反者は即打ち首。おかしな国民しかいない国で唯一誰もが従う女王様だったんだよ。」
「怖ぇーんだゾ!!!」
しかも、我が物顔でグレート・セブンについて話してるのも納得いかねー。
そこで俺の頭の中にいい考えが浮かぶ。
ちょっと揶揄ってやるのはどうだろうか?
ニヤリと口角の上がる口元をすぐさま外面の良いものに変え、俺はあいつ等に近づいた。
「でもお茶会とクロッケーが大好きな女王様だから、案外グリムと気が合うかもよ?」
「ぜ、絶対無理なんだゾ!!!」
「へぇ…、よく知ってるじゃん。」
俺が声を掛けると、勢いよく魔力のない人間が振り向く。
顔は強張っているようだ。
対して魔物は何の警戒心もなくポカンとした表情で俺を見上げている。
「オレはエース。今日からピカピカの1年生。どーぞヨロシク」
「オレ様はグリム!大魔法士になる予定の天才だゾ!」
大魔法士って…超ウケるんだけど!
絶対なれっこないのに、何を夢見ているのだろうかこの魔物は。
笑いそうになるのを抑え、俺はもう一人へと体を向ける。
「あんたは?」
魔力なしの人間は、俺の言葉にぴしりと姿勢を正した。
「ナマエです…。」
未だ警戒したような魔力なし…いやナマエ。
まるで俺が何をしようとしているのか分かっているかのようだ。
ちょっとつまんねー。
「なぁなぁ、エース。それじゃああっちの石像は有名な奴なのか?」
そんなナマエとは反対に、石像を指さす魔物。
馴れ馴れしいな。
そう頭の隅で考えながら、俺は魔物へと笑顔を向けた。
「あぁ、勿論!」
それから、俺はグレート・セブンについて一通り話した。
「クールだよな~……………………どっかの狸とは違って」
「に″ゃに…?」
急に態度を急変させると、目の前の魔物は驚き目を丸くした。
駄目だ、もう我慢できない。
さっきの魔物の反応が面白過ぎて笑いが止まらない。
「なぁ、お前ら昨日入学式で暴れてた奴らだろ?
闇の鏡に選ばれたのに魔法が使えない奴と、お呼びじゃないのに乱入してきたモンスター。やー、入学式では笑い堪えるの必死だったわ。」
「なぬ!?しっ、失礼なヤツなんだゾ!」
笑い過ぎて痛いお腹を摩りながら魔物たちを馬鹿にすれば、魔物は分かり易く怒りを露にした。
「で、結局入学できずに2人して雑用係になったわけ?はは、ダッセー。しかも【グレート・セブン】も知らないなんて、どんだけ世間知らずなんだよ。ナイトレイブンカレッジに来る前に幼稚園からやり直すのをオススメするよ」
「ぐぬぬぬ……」
みるみる逆立つ魔物の毛。
俺の声に集まる野次馬たちが更に魔物を煽る。
これに懲りて学園から出てってくれれば最高なんだけどなぁ。
チラリとナマエの方を向けば、怒りもなく不服そうな顔もしていない様子だ。面白くない…。
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