第0章
夢小説設定
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何を言われたのか、よく分からなかった。
そもそも、姫?
別に一国の姫やってないよ。
どちらかと言うとゴリゴリの一般人だし。
闇の鏡の言葉に戸惑っていると、鏡の間に一人の声が大きく響く。
「クロウリー先生、おまかせください。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」
メガネの少年の声にホッと一息吐く。
これで一安心だ。
グリムの炎の被害はもう無くなるだろう。
「大切な者を救う、何より貴方自身を守るためにも。歌うのだ。」
闇の鏡は無表情だ。
無表情になりたいのはウチの方だよ…。
さっきから姫だの歌えだの…、原作の監督性にはそんなこと言ってなかったのに…。
もしかして新人イビリ?
そんなことを考えては見るが、この堅物そうな顔の鏡が変なイビリ方をしそうには見えない。
あるとすれば長々と説教…武勇伝語り位しかしなさそうだ。
だからこそ更に謎が深まった。
「歌うって…、どういうことですか?」
ウチが闇の鏡に近付いた時だった…
「___『首をはねろ 』!!」
よく響く声が聞こえた。
ガチャンッ
そして鍵の閉まる音。
「ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?」
グリムの首元にはハート形の首輪がキラリ。
なんとかこの場は一件落着か…。
ウチは再び闇の鏡に向き直った。
「姫…ってウチのことですか?」
「…うむ。」
一呼吸おいて闇の鏡が答える。
どうやら本当に闇の鏡はウチのことを「姫」と言ったらしい。
「あの、ウチはそんな一国のお姫様とか…そんな大層なものではなくてですね…。」
「その話、後で詳しく聞かせてくれます?」
ウチが闇の鏡に詰め寄っていると学園長が後ろから顔を出す。
闇の鏡は学園長と目くばせをすると、ふぅっと鏡の中から姿を消した。
ただの大きな鏡と化した闇の鏡になんだかモヤモヤとした物が胸中に残る。
ここで初めてウチは鏡の間の全域を見渡した。
所々炎が残っている。
そしてそこにグリムはもうすでにいなかった。
オンボロ寮で会えると分かっていても何かしてやれたのではないかと思うとなんだか罪悪感を感じる。
しかし、何より一番感じたのは…
周りの生徒たちからの目線。
なかには「コイツどうなんの?」なんて声さえ聞こえる。
非情に居心地が悪かった。
「少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です。各寮長は新入生を連れて寮へ戻ってください。」
学園長の言葉にゾロゾロと生徒たちが扉の元へと移動する。
「…ん?そういえば、ディアソムニア寮、寮長のドラコニア君の姿が見えないようですが…。」
ふと、思い出したのか学園長が声を上げる。
その言葉に寮長ズは「誰がマレウスを呼ばなかったか」の責任転換。そして新入生たちは「マレウス・ドラコニア」の名前に再びざわつき始めた。
そんな沈黙を破ったのは、老人口調のショタならぬ三年生。
「___おお、やはり。もしやと思って来てみたがマレウスは来ておらなんだか。"また"式典の知らせが届いていなかったとみえる。」
コツコツと革靴の音を立てて歩くピンクのインナーカラーの持ち主。
「申しわけありません。決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。」
「どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。」
赤髪の少年とメガネの少年がそう言う。
「まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あやつ、拗ねていなければ良いが……」
黒と黄緑色の寮服をはためかせ、ショタ少年は一年生を引き連れて扉から出て行く…、時だった。
「む?」
ふと、横を向いたショタ少年、もといリリアちゃんと目が合ってしまう。
ガン見してたのバレた!!!
急いで目を逸らすが、近づいて来る革靴の音に冷や汗が止まらない。
「お主」
「はい!!!」
ピンク色の大きな瞳がドアップになった。
え、近すぎじゃない?
それにリリアちゃん小ちゃい…、可愛い。
周りがみんな長身しかいないカオスな世界では、リリアちゃんが一筋の光のようにも感じる。
それにしても…、近い。
原作の時から距離感バグってるの知ってるけど、いざ自分がされると…。
「これは…久しいのう。」
そもそも、姫?
別に一国の姫やってないよ。
どちらかと言うとゴリゴリの一般人だし。
闇の鏡の言葉に戸惑っていると、鏡の間に一人の声が大きく響く。
「クロウリー先生、おまかせください。いたいけな小動物をいたぶって捕獲するというみなさんが嫌がる役目、この僕が請け負います。」
メガネの少年の声にホッと一息吐く。
これで一安心だ。
グリムの炎の被害はもう無くなるだろう。
「大切な者を救う、何より貴方自身を守るためにも。歌うのだ。」
闇の鏡は無表情だ。
無表情になりたいのはウチの方だよ…。
さっきから姫だの歌えだの…、原作の監督性にはそんなこと言ってなかったのに…。
もしかして新人イビリ?
そんなことを考えては見るが、この堅物そうな顔の鏡が変なイビリ方をしそうには見えない。
あるとすれば長々と説教…武勇伝語り位しかしなさそうだ。
だからこそ更に謎が深まった。
「歌うって…、どういうことですか?」
ウチが闇の鏡に近付いた時だった…
「___『
よく響く声が聞こえた。
ガチャンッ
そして鍵の閉まる音。
「ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?」
グリムの首元にはハート形の首輪がキラリ。
なんとかこの場は一件落着か…。
ウチは再び闇の鏡に向き直った。
「姫…ってウチのことですか?」
「…うむ。」
一呼吸おいて闇の鏡が答える。
どうやら本当に闇の鏡はウチのことを「姫」と言ったらしい。
「あの、ウチはそんな一国のお姫様とか…そんな大層なものではなくてですね…。」
「その話、後で詳しく聞かせてくれます?」
ウチが闇の鏡に詰め寄っていると学園長が後ろから顔を出す。
闇の鏡は学園長と目くばせをすると、ふぅっと鏡の中から姿を消した。
ただの大きな鏡と化した闇の鏡になんだかモヤモヤとした物が胸中に残る。
ここで初めてウチは鏡の間の全域を見渡した。
所々炎が残っている。
そしてそこにグリムはもうすでにいなかった。
オンボロ寮で会えると分かっていても何かしてやれたのではないかと思うとなんだか罪悪感を感じる。
しかし、何より一番感じたのは…
周りの生徒たちからの目線。
なかには「コイツどうなんの?」なんて声さえ聞こえる。
非情に居心地が悪かった。
「少々予定外のトラブルはありましたが入学式はこれにて閉会です。各寮長は新入生を連れて寮へ戻ってください。」
学園長の言葉にゾロゾロと生徒たちが扉の元へと移動する。
「…ん?そういえば、ディアソムニア寮、寮長のドラコニア君の姿が見えないようですが…。」
ふと、思い出したのか学園長が声を上げる。
その言葉に寮長ズは「誰がマレウスを呼ばなかったか」の責任転換。そして新入生たちは「マレウス・ドラコニア」の名前に再びざわつき始めた。
そんな沈黙を破ったのは、老人口調のショタならぬ三年生。
「___おお、やはり。もしやと思って来てみたがマレウスは来ておらなんだか。"また"式典の知らせが届いていなかったとみえる。」
コツコツと革靴の音を立てて歩くピンクのインナーカラーの持ち主。
「申しわけありません。決して仲間はずれにしたわけじゃないんですよ。」
「どうも彼には声をかけづらいオーラがあるんだよね。」
赤髪の少年とメガネの少年がそう言う。
「まあよい。ディアソムニア寮の者はわしに付いてくるがいい。……あやつ、拗ねていなければ良いが……」
黒と黄緑色の寮服をはためかせ、ショタ少年は一年生を引き連れて扉から出て行く…、時だった。
「む?」
ふと、横を向いたショタ少年、もといリリアちゃんと目が合ってしまう。
ガン見してたのバレた!!!
急いで目を逸らすが、近づいて来る革靴の音に冷や汗が止まらない。
「お主」
「はい!!!」
ピンク色の大きな瞳がドアップになった。
え、近すぎじゃない?
それにリリアちゃん小ちゃい…、可愛い。
周りがみんな長身しかいないカオスな世界では、リリアちゃんが一筋の光のようにも感じる。
それにしても…、近い。
原作の時から距離感バグってるの知ってるけど、いざ自分がされると…。
「これは…久しいのう。」