第1章
夢小説設定
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あの後、居場所の無くなった可哀想なエース君がオンボロ寮に泊まりたいとのたまったので、心優しいこのナマエ様が泊まらせてあげる事に。
だが、あろう事か、エースの分際で「ベッドがいい」と喚き散らかすため、「芝生と言う天然素材のベッドが外にあるよ!」と言えば談話室のソファに嬉しそうに飛び込んでいた。
何はともあれ、この尊きナマエ様の睡眠が妨害されたので腹は立つが、今からまた夢の中でヒャッホイ出来るのでまぁ、良しとしよう。
*****
「ぃ……き…」
「また……さ」
「こ………な……ゾ」
おうデジャブ。
夢を見る間も無く深い眠りにドボンしていたウチの周りから聞こえる声。
またエースとグリムか。いい加減にしろよマジで。
「ぅゔゔうぅぅゔ……」
枕の中に最大限顔を埋め込み、なんとか外界の音を遮断しようと試みる。
「全然起きないな…。」
「おい〜…!一緒に謝りに行こうって言ってたじゃんかよ!」
うるさい。非常に。
こちとら昨日から重労働やってんだ。寝れる時に寝かせてくれ。
更に枕へと頭突きし、頭から布団を被り直す。
相当疲れていたからか、エースたちの声が聞こえているにも関わらず、どんどん瞼が思考と共に落ちていく。
あ、これ寝れる。
そう確信した時だった。
「やばい!もう時間ギリギリだぞ!!!」
「子分!朝ごはん抜きなんだゾ!!!!」
「そもそも男装しなきゃいけないのにそれでいいわけ?」
次々とウチを襲う現実。
それを切り札として言われて仕舞えば何も言えなくなってしまう。
今日一番のクソでかい唸り声を上げる。
喉がガラガラして眠気覚ましの良い刺激。
「……よし。」
そう呟き、端で喚く3人をフル無視して布団から飛び出した。
唐突に起き上がったウチを見て、ポカンとした3人の顔を見渡す。
眠いしいきなり起きた反動で頭がぐわんぐわんする。
「……………着替えるから出てって、」
「声ひっく」
エースの呟きを最後に、ウチは3人を部屋の外へと追い出したのだった。
*****
「おうおう、どけどけ〜!!!」
魔法石の嵌められた白黒ストライプのリボンを見せるよう、胸を張り歩くグリム。
そしてその少し後ろを歩く、何処からどう見ても、完璧なまでに、逞しくイケメンな少年。
そして、その少年を見ながら歩くエーデュース。
周りの視線を集めてしまうこの美少年はなんて罪なんだ!ポムフィオーレ寮からスカウト来るんとちゃいます?
「あのさ…、ナマエどっか変わったか…?」
「さ、さぁ…。部屋からで出来たかと思えば、変なポーズしながら出てきたよな…。」
「そこ!お黙り!」
後ろでコソコソと喋るエーデュースに睨みを効かせる。
そう!美少年はこのナマエ様のこと!
学園長の約束通り、ちゃんと男装したのさ!
と、言っても。
したことといえば、一般的な男装に使うようなナベシャツやBホルダーを使っただけ。
この世界でもコスプレの概念はやはりあるらしく、学園長が調べてくれたのだ。しかも、それらを買ってもくれたのだ…。
本当に頭が上がらない。バイトがんばろ。
「なぁなぁ!まだ授業が始まるまで時間があるし、オレ様別の寮も興味あるんだゾ!」
さっきまで前にいたグリムがいつのまにか真下に居た。
「確かに…。それだと授業も受けられないし…。まぁ、ウチが言えたことじゃ無いんだけどさ…。」
グリムを抱き抱えながら、エースへと視線を移す。ハート型の首輪がなんとも異質だ。
だか、デザイン的には悪くはないな。
「見世物じゃねぇぞ!!!!ちくしょー!!!」
「はいはい。」
悔しそうに叫ぶエースを半ば引き摺りながら、ウチらは鏡舎へと向かうのだった。
鏡舎と言えば、昨日の忌々しい記憶しかないのだが…。
「あっ。学園長に制服に着替えた後、見せに来いって言われてたんだった。」
「「「えっ?」」」
ウチの唐突な呟きに、2人と1匹が同時に声を上げる。
そして、揃って呆れたような表情を浮べる。
そんなにこのイケメンなナマエ様と一緒に行きたいのね。可愛い奴らだ。
「まー、大丈夫でしょ。だってエース君がちゃっちゃと済ませればなんとも無いんだし。」
「お前なぁ…」
「怒られるのは俺様たちなんだゾ…」
折角行ってあげるってのに、なんでこの3人は難色を示すのだろうか。
「大丈夫だって!制服見せろってのはサイズとかそーゆー事でしょ?
ならバッチリバッチリ!丁度いいサイズだし!」
そう言えば、更に3人の顔が青くなった。
「丁度いいって所がなんとも言えない…」
「まじでどーゆー趣味なの…?」
「気色悪いんだゾ…」
なんだその言われようは。
全く身に覚えのない悪口を言われ、怒りを通り越して呆れてしまう。
「もーいいよ!早く行こ!」
早くこの会話を切り上げようと、ウチは自ら鏡舎へと足を運んだのだった。
だが、あろう事か、エースの分際で「ベッドがいい」と喚き散らかすため、「芝生と言う天然素材のベッドが外にあるよ!」と言えば談話室のソファに嬉しそうに飛び込んでいた。
何はともあれ、この尊きナマエ様の睡眠が妨害されたので腹は立つが、今からまた夢の中でヒャッホイ出来るのでまぁ、良しとしよう。
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「ぃ……き…」
「また……さ」
「こ………な……ゾ」
おうデジャブ。
夢を見る間も無く深い眠りにドボンしていたウチの周りから聞こえる声。
またエースとグリムか。いい加減にしろよマジで。
「ぅゔゔうぅぅゔ……」
枕の中に最大限顔を埋め込み、なんとか外界の音を遮断しようと試みる。
「全然起きないな…。」
「おい〜…!一緒に謝りに行こうって言ってたじゃんかよ!」
うるさい。非常に。
こちとら昨日から重労働やってんだ。寝れる時に寝かせてくれ。
更に枕へと頭突きし、頭から布団を被り直す。
相当疲れていたからか、エースたちの声が聞こえているにも関わらず、どんどん瞼が思考と共に落ちていく。
あ、これ寝れる。
そう確信した時だった。
「やばい!もう時間ギリギリだぞ!!!」
「子分!朝ごはん抜きなんだゾ!!!!」
「そもそも男装しなきゃいけないのにそれでいいわけ?」
次々とウチを襲う現実。
それを切り札として言われて仕舞えば何も言えなくなってしまう。
今日一番のクソでかい唸り声を上げる。
喉がガラガラして眠気覚ましの良い刺激。
「……よし。」
そう呟き、端で喚く3人をフル無視して布団から飛び出した。
唐突に起き上がったウチを見て、ポカンとした3人の顔を見渡す。
眠いしいきなり起きた反動で頭がぐわんぐわんする。
「……………着替えるから出てって、」
「声ひっく」
エースの呟きを最後に、ウチは3人を部屋の外へと追い出したのだった。
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「おうおう、どけどけ〜!!!」
魔法石の嵌められた白黒ストライプのリボンを見せるよう、胸を張り歩くグリム。
そしてその少し後ろを歩く、何処からどう見ても、完璧なまでに、逞しくイケメンな少年。
そして、その少年を見ながら歩くエーデュース。
周りの視線を集めてしまうこの美少年はなんて罪なんだ!ポムフィオーレ寮からスカウト来るんとちゃいます?
「あのさ…、ナマエどっか変わったか…?」
「さ、さぁ…。部屋からで出来たかと思えば、変なポーズしながら出てきたよな…。」
「そこ!お黙り!」
後ろでコソコソと喋るエーデュースに睨みを効かせる。
そう!美少年はこのナマエ様のこと!
学園長の約束通り、ちゃんと男装したのさ!
と、言っても。
したことといえば、一般的な男装に使うようなナベシャツやBホルダーを使っただけ。
この世界でもコスプレの概念はやはりあるらしく、学園長が調べてくれたのだ。しかも、それらを買ってもくれたのだ…。
本当に頭が上がらない。バイトがんばろ。
「なぁなぁ!まだ授業が始まるまで時間があるし、オレ様別の寮も興味あるんだゾ!」
さっきまで前にいたグリムがいつのまにか真下に居た。
「確かに…。それだと授業も受けられないし…。まぁ、ウチが言えたことじゃ無いんだけどさ…。」
グリムを抱き抱えながら、エースへと視線を移す。ハート型の首輪がなんとも異質だ。
だか、デザイン的には悪くはないな。
「見世物じゃねぇぞ!!!!ちくしょー!!!」
「はいはい。」
悔しそうに叫ぶエースを半ば引き摺りながら、ウチらは鏡舎へと向かうのだった。
鏡舎と言えば、昨日の忌々しい記憶しかないのだが…。
「あっ。学園長に制服に着替えた後、見せに来いって言われてたんだった。」
「「「えっ?」」」
ウチの唐突な呟きに、2人と1匹が同時に声を上げる。
そして、揃って呆れたような表情を浮べる。
そんなにこのイケメンなナマエ様と一緒に行きたいのね。可愛い奴らだ。
「まー、大丈夫でしょ。だってエース君がちゃっちゃと済ませればなんとも無いんだし。」
「お前なぁ…」
「怒られるのは俺様たちなんだゾ…」
折角行ってあげるってのに、なんでこの3人は難色を示すのだろうか。
「大丈夫だって!制服見せろってのはサイズとかそーゆー事でしょ?
ならバッチリバッチリ!丁度いいサイズだし!」
そう言えば、更に3人の顔が青くなった。
「丁度いいって所がなんとも言えない…」
「まじでどーゆー趣味なの…?」
「気色悪いんだゾ…」
なんだその言われようは。
全く身に覚えのない悪口を言われ、怒りを通り越して呆れてしまう。
「もーいいよ!早く行こ!」
早くこの会話を切り上げようと、ウチは自ら鏡舎へと足を運んだのだった。
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