第0章
夢小説設定
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目を覚ますと、暗闇だった。
ひんやりと心地のいい冷気と、硬い床。
いや、床と言っていいのかすら分からない。
とにかく、何故かは知らないが、今ウチは暗闇の中に閉じ込められている。
どうして分かったのか。
それは勿論、ここが自分の部屋ではないこと100%だからだ。
昨日の夜のことはよく覚えている。
一人でリビングでカラオケをして、スッキリしたところで布団に入ったからだ。
微妙に肌寒い日だったから毛布と掛布団を顔まで被って寝た記憶まではっきり覚えいる。
そんな自分が目を覚ましたら暗闇、なんてことは絶対ありえない。
仮に寝ている最中に床に転がれば、目を覚ます以外なんの選択肢がある?
ふんっと腹筋に力を入れ、体を起こそうとするが…。
ギギィ… ギギィ…
上から音がする。
ピタリと体をいそいそと元居た状態に戻し、上を見上げる。
ギギィ… ギギィ…
すると真っ暗闇の天井に縦の線が入る。
光だ。
それは音と共に段々大きくなって…。
ガコンッ!
大きな音を立てて天井が何処かへ消え去った。
視界には見た事のない豪華な新しい天井。
しかし、所々青い炎が見えなくもない。
え?新手の火事?
そんなことを考えていると、視界に新たなものが入り込む。
「さてさて…お目当ての…。」
水色の大きな瞳と目が合った。
「ギャァアアアアアアアアアア!!!」
目の前のでかめの猫、いや珍獣は大きな声で叫んだ。
「オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
大きな耳に灰色の体毛。
特徴的な尻尾。
「え、グリムじゃん。」
「ふな…?」
よっこらせ、と体を起こすと関節がバキバキと音を立てた。
長い間こんな棺桶に閉じ込められてたならそりゃそうもなるわ…。
ポカンとする珍獣…グリムに再び目線を合わせた。
「お、俺様はオマエのこと知らないんだゾ!」
キョトンとした瞳を一転して強気なものに変え、グリムはぷんすこ飛び跳ねる。
「まー、グリムがウチのこと知ってるわけ…」
ん?
グリム?
「って、ああぁあああああああああ!!!!!!!」
今度はウチが悲鳴をあげた。
その様子にグリムはビクリと震えるが、そんなこと今は重要じゃない。
何で、グリムが目の前にいるの?!
辺りを見渡すと棺桶だらけ。
緑色の灯火に、周りに浮いている物体たち。
なんでグリムがいる時点で気付かなかったの?!
ここ、ツイステの世界じゃん!!
があっと髪をぐしゃぐしゃにして、ウチが悶えていると、グリムが再び叫んだ。
「いいから、その服をよこすんだゾ!!」
グリムがボワッと炎を吹き出す。
青い炎がみるみる周りを包み込んで行く。
このままでは周りの棺桶まで燃えてしまう。
とにかく、逃げよう。
すかさず棺桶から体を出すと、扉の外へと飛び出した。
「待つんだゾ!」
後ろから迫り来るグリムをかわしながら、適当に校舎内を走り回った。
原作を知っていたとしてもナイカレ内の地理を完全には把握しているわけではない。
ゲーム内で見たことのある場所やそうじゃない場所も駆けながら、グリムと追いかけっこを繰り広げる。
運動は苦手だ。
だけど長距離走ならまだ走れる。
ひんやりと心地のいい冷気と、硬い床。
いや、床と言っていいのかすら分からない。
とにかく、何故かは知らないが、今ウチは暗闇の中に閉じ込められている。
どうして分かったのか。
それは勿論、ここが自分の部屋ではないこと100%だからだ。
昨日の夜のことはよく覚えている。
一人でリビングでカラオケをして、スッキリしたところで布団に入ったからだ。
微妙に肌寒い日だったから毛布と掛布団を顔まで被って寝た記憶まではっきり覚えいる。
そんな自分が目を覚ましたら暗闇、なんてことは絶対ありえない。
仮に寝ている最中に床に転がれば、目を覚ます以外なんの選択肢がある?
ふんっと腹筋に力を入れ、体を起こそうとするが…。
ギギィ… ギギィ…
上から音がする。
ピタリと体をいそいそと元居た状態に戻し、上を見上げる。
ギギィ… ギギィ…
すると真っ暗闇の天井に縦の線が入る。
光だ。
それは音と共に段々大きくなって…。
ガコンッ!
大きな音を立てて天井が何処かへ消え去った。
視界には見た事のない豪華な新しい天井。
しかし、所々青い炎が見えなくもない。
え?新手の火事?
そんなことを考えていると、視界に新たなものが入り込む。
「さてさて…お目当ての…。」
水色の大きな瞳と目が合った。
「ギャァアアアアアアアアアア!!!」
目の前のでかめの猫、いや珍獣は大きな声で叫んだ。
「オマエ、なんでもう起きてるんだ!?」
大きな耳に灰色の体毛。
特徴的な尻尾。
「え、グリムじゃん。」
「ふな…?」
よっこらせ、と体を起こすと関節がバキバキと音を立てた。
長い間こんな棺桶に閉じ込められてたならそりゃそうもなるわ…。
ポカンとする珍獣…グリムに再び目線を合わせた。
「お、俺様はオマエのこと知らないんだゾ!」
キョトンとした瞳を一転して強気なものに変え、グリムはぷんすこ飛び跳ねる。
「まー、グリムがウチのこと知ってるわけ…」
ん?
グリム?
「って、ああぁあああああああああ!!!!!!!」
今度はウチが悲鳴をあげた。
その様子にグリムはビクリと震えるが、そんなこと今は重要じゃない。
何で、グリムが目の前にいるの?!
辺りを見渡すと棺桶だらけ。
緑色の灯火に、周りに浮いている物体たち。
なんでグリムがいる時点で気付かなかったの?!
ここ、ツイステの世界じゃん!!
があっと髪をぐしゃぐしゃにして、ウチが悶えていると、グリムが再び叫んだ。
「いいから、その服をよこすんだゾ!!」
グリムがボワッと炎を吹き出す。
青い炎がみるみる周りを包み込んで行く。
このままでは周りの棺桶まで燃えてしまう。
とにかく、逃げよう。
すかさず棺桶から体を出すと、扉の外へと飛び出した。
「待つんだゾ!」
後ろから迫り来るグリムをかわしながら、適当に校舎内を走り回った。
原作を知っていたとしてもナイカレ内の地理を完全には把握しているわけではない。
ゲーム内で見たことのある場所やそうじゃない場所も駆けながら、グリムと追いかけっこを繰り広げる。
運動は苦手だ。
だけど長距離走ならまだ走れる。