第0章
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「待ってください学園長!!」
エースの声に、学園長だけでなくデュースもグリムも…そしてウチもエースの方へと注目する。
しかし、そんな注目を物ともせず、エースは学園長を真っ直ぐに見据えた。
「今回、俺たちが魔法石を採ってこられたのはナマエのおかげです。俺たちじゃ、採ってくるくる事どころか行くことすら出来なかったと思います…。」
珍しく丁寧に喋るエースに益々疑問が浮かぶ。
それは周りも同じだったようで、エースの言葉を黙って待っていた。
「それに…その、きょ、協力だって…ナマエが居なかったら出来ませんでした…。だから…っ!」
エースは一呼吸置き、そして…。
「ナマエを学校に通わせて貰えませんか!!!!」
と、大声で叫んだ。
そしてガバリと学園長へと頭を下げた。あのエースが。
「ちょ、ちょっとエース…?!」
あまりにも突然なエースの言葉に、ウチは勿論慌てた。
グリムを学生に…ならまだしも、何でウチが?
学園長もいきなりの事にポカンと呆けた顔をしているではないか。
デュースだってきっと驚いてるに違いない。と、思ったのも束の間。
「僕からもお願いします!!!」
と、二人一緒に頭を下げてしまったのだ。
「デュースまで何を…」
二人の行動にかなり焦っていると学園長がようやく口を開ける。
「いいですか。ナマエさんは女性です。そして魔法も使えない…。そんな彼女を学校に通わせることは出来ません。」
しかし、二人は頭を下げたままだ。
なんとか納得させようと学園長は更に言葉を続けた。
「彼女を組み敷き、魔法でねじ伏せようとする輩は沢山います。そうなっては遅いのですよ。あんなことやこんなことをされるかもしれません…!」
何かを想像したのか、学園長はぶるりと体を震わせる。
暴力的な意味じゃなく聞こえたが、今はそれは置いておこう。
「で、でもナマエは闇の鏡に選ばれています!」
「それに俺たちみたいなのを協力させて、動かせるのはナマエの才能です!」
必死に学園長へと訴える二人。
だが、やはり学園長は首を縦に振らない。
まぁ、男子校に女子がはいるのは流石に駄目だよね…。
ん…?ちょっと待て…。
「ウチって、女ってバレてないですよね…?」
ウチがそう言えば、辺りはシン…と静かになった。
そして新たな切り札を手に入れた二人は、意気揚々と学園長へと打診する。
「そうっすよ!ナマエが女子だってグリムに言われなかったら俺ら知りませんでしたし!」
「確かに!今でさえ疑うくらいだ…!」
「ぶち殺すぞてめぇら」
恐らく大袈裟に言っているであろう。だが、大袈裟に聞こえない。
殺意が沸いたが、一先ず此処は抑えよう。
「なぁなぁ、魔法が使えないのが問題ならオレ様がナマエと一緒にいればいいんだゾ!」
完全に蚊帳の外だったグリムが胸を張ってそう言う。
兎に角ウチを入学させたかったのか、エーデュースはグリムの意見に全力で賛成した。
ここまで言われ、学園長は盛大にため息を吐く。
「いいえ、認める訳にはいきません。私は運命を逃す気は…ゴニョゴニョ…。」
何かごねているようだ。
しかし、引き下がらないのはエースもデュースも同じだった。
「先生はナマエみたいな教え子は欲しくないんですか?!」
「ナマエはきっと真面目で、教え甲斐のある奴ですよ!」
「どう言う説得の仕方…?!」
いきなり入学資格があるという説得から、ウチが如何に生徒として魅力的かを語る二人。教師でもない二人の何処目線からかも分からない話に、学園長が乗る筈が…。
「ふむ…、確かにそれはなかなか…。」
「納得してるんだゾ…。」
鉤爪のある指を顎に添え、学園長はうんうんと頷く。
先程と打って変わって好反応を見せる学園長を、更にエースたちが煽っていく。
流石にこの光景に異様さを感じたグリムがブルブルと震えている。
「いいでしょう!」
エースたちの説得を受け、学園長はパンと手を鳴らす。
そしてウチの方へと体を向ける。
「ナマエさん、貴方にナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を与えます!」
「えぇええええええええ?!!!!!」
本当にナイカレ生徒になっちゃったよ。
仰天するウチを他所に不自然なほど浮かれる学園長、そしてハイタッチをするエーデュース。
「ただし!条件があります。」
学園長の言葉に、喜んでいた二人が動きを止める。
入学できたことが有り得ない事だったので、条件という言葉に臆するウチではない。
学園長の言葉を待っていると、学園長は二本指を立てる。
「一つ、男として生活すること。
二つ、グリム君と共に二人で一人の生徒となること!」
「そ、それって…!」
学園長の言葉にグリムの表情がパァッと明るくなる。
「グリム!!」
興奮気味でグリムへと振り向くと、涙を溜めている大きな瞳と目が合った。
「ナマエ~!!!」
そして、ウチの腕の中に飛びつくグリム。
椅子の背もたれに背中が当たって痛いが、そんな痛みより今は喜びの方が勝った。
「っ……!ふなぁ~!やったんだゾ!!!!」
「うん…うん!!良かったね、グリム!!」
正直、ウチが…というよりグリムが入学できたことに酷く安堵した。
二人で喜びの舞いを踊りそうな程テンションが上がった。
最終的にはウチとグリムの輪の中に、デュースやエースも入って皆で一緒に喜んだ。
「いいですか、グリム君。君はナマエさんの魔力となって…って、私の話聞いてます?!」
エースの声に、学園長だけでなくデュースもグリムも…そしてウチもエースの方へと注目する。
しかし、そんな注目を物ともせず、エースは学園長を真っ直ぐに見据えた。
「今回、俺たちが魔法石を採ってこられたのはナマエのおかげです。俺たちじゃ、採ってくるくる事どころか行くことすら出来なかったと思います…。」
珍しく丁寧に喋るエースに益々疑問が浮かぶ。
それは周りも同じだったようで、エースの言葉を黙って待っていた。
「それに…その、きょ、協力だって…ナマエが居なかったら出来ませんでした…。だから…っ!」
エースは一呼吸置き、そして…。
「ナマエを学校に通わせて貰えませんか!!!!」
と、大声で叫んだ。
そしてガバリと学園長へと頭を下げた。あのエースが。
「ちょ、ちょっとエース…?!」
あまりにも突然なエースの言葉に、ウチは勿論慌てた。
グリムを学生に…ならまだしも、何でウチが?
学園長もいきなりの事にポカンと呆けた顔をしているではないか。
デュースだってきっと驚いてるに違いない。と、思ったのも束の間。
「僕からもお願いします!!!」
と、二人一緒に頭を下げてしまったのだ。
「デュースまで何を…」
二人の行動にかなり焦っていると学園長がようやく口を開ける。
「いいですか。ナマエさんは女性です。そして魔法も使えない…。そんな彼女を学校に通わせることは出来ません。」
しかし、二人は頭を下げたままだ。
なんとか納得させようと学園長は更に言葉を続けた。
「彼女を組み敷き、魔法でねじ伏せようとする輩は沢山います。そうなっては遅いのですよ。あんなことやこんなことをされるかもしれません…!」
何かを想像したのか、学園長はぶるりと体を震わせる。
暴力的な意味じゃなく聞こえたが、今はそれは置いておこう。
「で、でもナマエは闇の鏡に選ばれています!」
「それに俺たちみたいなのを協力させて、動かせるのはナマエの才能です!」
必死に学園長へと訴える二人。
だが、やはり学園長は首を縦に振らない。
まぁ、男子校に女子がはいるのは流石に駄目だよね…。
ん…?ちょっと待て…。
「ウチって、女ってバレてないですよね…?」
ウチがそう言えば、辺りはシン…と静かになった。
そして新たな切り札を手に入れた二人は、意気揚々と学園長へと打診する。
「そうっすよ!ナマエが女子だってグリムに言われなかったら俺ら知りませんでしたし!」
「確かに!今でさえ疑うくらいだ…!」
「ぶち殺すぞてめぇら」
恐らく大袈裟に言っているであろう。だが、大袈裟に聞こえない。
殺意が沸いたが、一先ず此処は抑えよう。
「なぁなぁ、魔法が使えないのが問題ならオレ様がナマエと一緒にいればいいんだゾ!」
完全に蚊帳の外だったグリムが胸を張ってそう言う。
兎に角ウチを入学させたかったのか、エーデュースはグリムの意見に全力で賛成した。
ここまで言われ、学園長は盛大にため息を吐く。
「いいえ、認める訳にはいきません。私は運命を逃す気は…ゴニョゴニョ…。」
何かごねているようだ。
しかし、引き下がらないのはエースもデュースも同じだった。
「先生はナマエみたいな教え子は欲しくないんですか?!」
「ナマエはきっと真面目で、教え甲斐のある奴ですよ!」
「どう言う説得の仕方…?!」
いきなり入学資格があるという説得から、ウチが如何に生徒として魅力的かを語る二人。教師でもない二人の何処目線からかも分からない話に、学園長が乗る筈が…。
「ふむ…、確かにそれはなかなか…。」
「納得してるんだゾ…。」
鉤爪のある指を顎に添え、学園長はうんうんと頷く。
先程と打って変わって好反応を見せる学園長を、更にエースたちが煽っていく。
流石にこの光景に異様さを感じたグリムがブルブルと震えている。
「いいでしょう!」
エースたちの説得を受け、学園長はパンと手を鳴らす。
そしてウチの方へと体を向ける。
「ナマエさん、貴方にナイトレイブンカレッジの生徒として学園に通う資格を与えます!」
「えぇええええええええ?!!!!!」
本当にナイカレ生徒になっちゃったよ。
仰天するウチを他所に不自然なほど浮かれる学園長、そしてハイタッチをするエーデュース。
「ただし!条件があります。」
学園長の言葉に、喜んでいた二人が動きを止める。
入学できたことが有り得ない事だったので、条件という言葉に臆するウチではない。
学園長の言葉を待っていると、学園長は二本指を立てる。
「一つ、男として生活すること。
二つ、グリム君と共に二人で一人の生徒となること!」
「そ、それって…!」
学園長の言葉にグリムの表情がパァッと明るくなる。
「グリム!!」
興奮気味でグリムへと振り向くと、涙を溜めている大きな瞳と目が合った。
「ナマエ~!!!」
そして、ウチの腕の中に飛びつくグリム。
椅子の背もたれに背中が当たって痛いが、そんな痛みより今は喜びの方が勝った。
「っ……!ふなぁ~!やったんだゾ!!!!」
「うん…うん!!良かったね、グリム!!」
正直、ウチが…というよりグリムが入学できたことに酷く安堵した。
二人で喜びの舞いを踊りそうな程テンションが上がった。
最終的にはウチとグリムの輪の中に、デュースやエースも入って皆で一緒に喜んだ。
「いいですか、グリム君。君はナマエさんの魔力となって…って、私の話聞いてます?!」