第0章
夢小説設定
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ギシギシと鳴る廊下を歩く。
正直、怖くない…と言ったら嘘になる。
電気付ければ?などの意見があると思うがスイッチが見当たらないのだ。
「こ、こう言う時は何かエロい事を考えれば…」
頭の中を18禁に染めようとした瞬間だった。
「ひひひ…イッヒヒヒヒ…久しぶりのお客様だあ~…腕が鳴るぜぇ~イッーヒッヒッヒ!」
「ぎゃぁあああああああ!!!!!」
後ろから突然声がした。
心臓は確実に止まったに違いない。
驚き過ぎて抜けた腰で、床を這いつくばりながらウチはグリムへと助けを求める。
「大魔法士さまぁああ!!!助けてぇぇえ!!」
この世界に来て初めて、こんな汚い声を出した。
しかし、そんな事どうでもいい。
「いきなり大声出してどうし…
ギャーーーーーー!!!おおお……お化けえええええ!!!」
なんと、グリムまで叫び声をあげてしまった。
グリムは猛スピードでウチの胸元に激突すると、ブルブルと震え出した。
自分より小さな存在と、グリムの体温で少し冷静になり、ウチは幽霊を見上げる。
白い透けた体に、少し眠そうな表情。
いきなり現れたから驚いてしまったものの、案外怖くないな。姿見はコミカルで可愛らしい。
逆に、原作を知っていてここまで驚いてしまった自分が恥ずかしい位だ。
「ここに住んでた奴らは俺たちを怖がってみーんな出ていっちまった。」
「俺たちずっと新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さん、どうだい?」
フヨフヨと浮かびながらゴースト達が笑った。
「丁寧にお断りさせていただきます!!!」
ウチがそう言うと、胸の辺りで蹲っていたグリムが口を開けた。
「うううっ、ううーーっ!
だ、大魔法士グリム様はお化けなんか怖くないんだゾ!ふんな"~~~~~~っ!!」
グリムの口から青い炎が噴き出る。
しかし、それは幽霊とは全く見当違いの方向へ…。
「どこ見てるんだぁ?」
「こっちだこっちぁ!ヒーッヒッヒ!」
幽霊達がこぞってグリムを挑発する。
勿論聞き流せないグリムはヤケになって幽霊たちに炎を吹きかけている。
が、どれも当たらず。
どうやら、まだ恐ろしいのか目を瞑って動いているようだ。
これでは当たる物も当らないだろう。
何とかして怖さを無くしてあげられないだろうか…。
ふと、腕にグリムの体の振動が伝わった。
震えている。
あぁ、守ってあげないと。
「な、何するんだゾ?!」
ウチはすぐさまグリムを抱き上げると、ゆっくりと体を撫でた。
「よしよし…、ウチがついてるからね…。」
子守唄を歌うように、赤ちゃんをあやすように。
すると、グリムの体の震えが段々小さくなっていく。
「…落ち着いた?」
「ふなぁ…、ちょっとだけ…」
ゆらゆらとグリムの尻尾が緩やかに揺れる。
しかし、どうやら完全に恐怖が消えたわけではないらしい。
「大魔法士さま、ウチが幽霊の場所教えるから、そこに向かって魔法を撃てます?」
演技掛かった口調でグリムのやる気に語りかける。
「しょ、しょうがない奴なんだゾ!!
この大魔法士グリム様が子分の面倒見てやるんだゾ!!」
案の定、チョロかった。
「なんで俺様が人間の言うことを聞かなきゃならないんだゾ!!」とか言われるものかと思っていたが…。
まぁ、そう言われたとしてもツナ缶で釣ればいい話だ。
「あ、右から幽霊が!!」
「ふな”?!!」
グリムが右の方に炎を噴きかける。
「あちっ!!!」
青い炎が幽霊に直撃した。
すぐさま消えていく幽霊にウチとグリムは顔を見合わせ、笑う。勿論、悪役顔 で!
正直、怖くない…と言ったら嘘になる。
電気付ければ?などの意見があると思うがスイッチが見当たらないのだ。
「こ、こう言う時は何かエロい事を考えれば…」
頭の中を18禁に染めようとした瞬間だった。
「ひひひ…イッヒヒヒヒ…久しぶりのお客様だあ~…腕が鳴るぜぇ~イッーヒッヒッヒ!」
「ぎゃぁあああああああ!!!!!」
後ろから突然声がした。
心臓は確実に止まったに違いない。
驚き過ぎて抜けた腰で、床を這いつくばりながらウチはグリムへと助けを求める。
「大魔法士さまぁああ!!!助けてぇぇえ!!」
この世界に来て初めて、こんな汚い声を出した。
しかし、そんな事どうでもいい。
「いきなり大声出してどうし…
ギャーーーーーー!!!おおお……お化けえええええ!!!」
なんと、グリムまで叫び声をあげてしまった。
グリムは猛スピードでウチの胸元に激突すると、ブルブルと震え出した。
自分より小さな存在と、グリムの体温で少し冷静になり、ウチは幽霊を見上げる。
白い透けた体に、少し眠そうな表情。
いきなり現れたから驚いてしまったものの、案外怖くないな。姿見はコミカルで可愛らしい。
逆に、原作を知っていてここまで驚いてしまった自分が恥ずかしい位だ。
「ここに住んでた奴らは俺たちを怖がってみーんな出ていっちまった。」
「俺たちずっと新しいゴースト仲間を探してたんだ。お前さん、どうだい?」
フヨフヨと浮かびながらゴースト達が笑った。
「丁寧にお断りさせていただきます!!!」
ウチがそう言うと、胸の辺りで蹲っていたグリムが口を開けた。
「うううっ、ううーーっ!
だ、大魔法士グリム様はお化けなんか怖くないんだゾ!ふんな"~~~~~~っ!!」
グリムの口から青い炎が噴き出る。
しかし、それは幽霊とは全く見当違いの方向へ…。
「どこ見てるんだぁ?」
「こっちだこっちぁ!ヒーッヒッヒ!」
幽霊達がこぞってグリムを挑発する。
勿論聞き流せないグリムはヤケになって幽霊たちに炎を吹きかけている。
が、どれも当たらず。
どうやら、まだ恐ろしいのか目を瞑って動いているようだ。
これでは当たる物も当らないだろう。
何とかして怖さを無くしてあげられないだろうか…。
ふと、腕にグリムの体の振動が伝わった。
震えている。
あぁ、守ってあげないと。
「な、何するんだゾ?!」
ウチはすぐさまグリムを抱き上げると、ゆっくりと体を撫でた。
「よしよし…、ウチがついてるからね…。」
子守唄を歌うように、赤ちゃんをあやすように。
すると、グリムの体の震えが段々小さくなっていく。
「…落ち着いた?」
「ふなぁ…、ちょっとだけ…」
ゆらゆらとグリムの尻尾が緩やかに揺れる。
しかし、どうやら完全に恐怖が消えたわけではないらしい。
「大魔法士さま、ウチが幽霊の場所教えるから、そこに向かって魔法を撃てます?」
演技掛かった口調でグリムのやる気に語りかける。
「しょ、しょうがない奴なんだゾ!!
この大魔法士グリム様が子分の面倒見てやるんだゾ!!」
案の定、チョロかった。
「なんで俺様が人間の言うことを聞かなきゃならないんだゾ!!」とか言われるものかと思っていたが…。
まぁ、そう言われたとしてもツナ缶で釣ればいい話だ。
「あ、右から幽霊が!!」
「ふな”?!!」
グリムが右の方に炎を噴きかける。
「あちっ!!!」
青い炎が幽霊に直撃した。
すぐさま消えていく幽霊にウチとグリムは顔を見合わせ、笑う。勿論、