season1
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ノエル達から見えない位置からジマーを呼び出す。
『ジマー…』
小さな魔方陣からジマーが首を出した。
「?」
『ノエル達の事観察しといてくれ。俺は外で寝てる』
小声でジマーに指示する。
「かぁ!」
『しー!』
さっきのジマーの声で二人は…!?
気付いていないようだ…。良かった。
俺はジマーを魔方陣から出してやると、ノエルのベッドの方へ運んでやった。
よろしく。
そうアイコンタクトをして俺は外に出る。
ゆっくりとドアを後ろ手で閉め、辺りを見回す。
しっかし…何もない場所だな…
でも静かで良い場所だ。住民は何も話してくんねぇけど…。
しかし、昼寝にはよくないな。
道はどれも石造りで硬そう、そしておまけにゴミも落ちている。スラム街だからしょうがない気はするが、俺が以前からいた裏路地より汚いぞ…。
天気も良くて日向ぼっこにうってつけだが、ここから離れた草の上で寝るのはよくない。
俺はノエルを守るために此処にいるのだから。
考えてもしょうがない。俺は一旦建物の中に戻り、前部屋の方のピアノの下に隠れる。
よし…ここで寝よ…。異論は認めん。地面で寝れるのだから床でなんて余裕で寝れる。
『…Zz』
そして自分の宣言通り、俺は一分も経たない内に寝息をたてるのであった。
ツンツン…
『…ンァ?……あれ…デジャブ』
朧げな思考と視界。
ノエルと悪魔さんの話は終わったのだろう。きっとジマーだ。
それにしてもピアノの下って快眠だね。
もうちょっと寝よ。まぁ、ジマーなら許してくれるでしょう。
「オイ」
『…!?』
今、聞こえてはいけない低い声が聞こえたような…。
あ…れれぇ。おっかしぃぞぉ…。
冷や汗がダラダラと流れた。
カラスはカラスでも
……危ない方のカラスだった!
「人がせっかく説明してやってるのに、お前は呑気に昼寝か?」
黒いオーラを背中で感じる。
見つかんないと思ってたのに!!!
ゆっくりと悪魔さんの方を向くと、そこには悪魔がいた。
いや、悪魔だけども悪魔なんだよ!
いや般若の方が近いかもしれない。
『い…いやー…話が長くなると思いまして…』
「ほう?」
ふと、カロンの手がピアノの下に伸びたかと思うと、ガシッとフードの方を掴まれる。
何事かと思う間もなく、俺はピアノの下から引きずりだされる。
『くそぉ!!殺せぇ!!!』
悪魔さんによってズリズリと床を引きずり回される俺。
俺は雑巾じゃないぞ!!全く!!
『…あ!ジマー!』
飛んできたジマー。
そうだ!ジマーは俺の味方だよな!
「かぁ!」
『え…』
しかし、ジマーは迷うことなく悪魔さんの肩に………
カラスに裏切られた!!
この年でみっともないと思うが、俺は自分のカラスに裏切られたショックで手足をバタつかせた。
ジマーだけは俺の味方だと、思ったのに!!
『ジマーの裏切り者!!!同族だからって裏切るんじゃない!』
「なッ!?私はカラスではない!悪魔だ!」
そう言い返すタイミングで悪魔さんの手の力が一瞬弱くなった。
その隙にその手から逃れ、ジマーを奪って俺は逃走する。
今度こそ、外に出てやるんだから!!!
そして只今、建物の屋根に隠れてます。
さてさてさーて…ジマーの記憶、見せて頂きましょう。
悪魔さんと引き離されて落ち込む裏切り者。
そいつの体毛をぐしゃっと掴むと、俺の頭の中に浮かび上がるノエルとカロン。
俺とジマーの≪記憶共有≫の能力だ。
ジマーの記憶も読めるし、俺の記憶をジマーに見せることも出来る"長話対策用"の能力。
「ここはどこですの?」
「ラプラス市内のスラム区の空き家だ。人が入って来る事もなかろう。」
映画の様にながれる映像。
そこには向かい合うノエルと悪魔さん。
「スラム?そんな所、教科書でしか知りませんわ…わたくしはどうしてこんなところに…」
スラム、という言葉にあからさまに狼狽えるノエル。
お嬢様のノエルとは、本来相まみえることはない物だったんだから。
俺も家がスラムと遠かったから来たことはない。
…でも此処に知り合いがいるんだよね…。
何処にでも居そうな奴なんだけど…。
「お前は、悪魔と契約した犯罪者だからな。病院に連れて行けばそのまま警察行きだ。」
流石にこの傷を「転んだ」で誤魔化せる訳ないしね…。
「どんな転び方したら両手足ちょん切れるんだよ!?」ってお医者さんもビックリ!
「かと言って、両手足がない人間をその場に転がす訳にもいかないしな」
おぉ…意外と優しいな悪魔さん。
ツンデレの気が垣間見える。
「…………では、あの時のこと…廃ビルで何が起こったかわたくしに分かるように説明して下さいまし!」
ノエルがごくりと喉を鳴らす。
いよいよ本題だ…。
俺も知りたかった所だ。
ノエルが落とされたとこまでは覚えてるんだけどな…。
あの日のことを思い出すと、今でも腹の中が沸騰するような感覚がする。
『ジマー…』
小さな魔方陣からジマーが首を出した。
「?」
『ノエル達の事観察しといてくれ。俺は外で寝てる』
小声でジマーに指示する。
「かぁ!」
『しー!』
さっきのジマーの声で二人は…!?
気付いていないようだ…。良かった。
俺はジマーを魔方陣から出してやると、ノエルのベッドの方へ運んでやった。
よろしく。
そうアイコンタクトをして俺は外に出る。
ゆっくりとドアを後ろ手で閉め、辺りを見回す。
しっかし…何もない場所だな…
でも静かで良い場所だ。住民は何も話してくんねぇけど…。
しかし、昼寝にはよくないな。
道はどれも石造りで硬そう、そしておまけにゴミも落ちている。スラム街だからしょうがない気はするが、俺が以前からいた裏路地より汚いぞ…。
天気も良くて日向ぼっこにうってつけだが、ここから離れた草の上で寝るのはよくない。
俺はノエルを守るために此処にいるのだから。
考えてもしょうがない。俺は一旦建物の中に戻り、前部屋の方のピアノの下に隠れる。
よし…ここで寝よ…。異論は認めん。地面で寝れるのだから床でなんて余裕で寝れる。
『…Zz』
そして自分の宣言通り、俺は一分も経たない内に寝息をたてるのであった。
ツンツン…
『…ンァ?……あれ…デジャブ』
朧げな思考と視界。
ノエルと悪魔さんの話は終わったのだろう。きっとジマーだ。
それにしてもピアノの下って快眠だね。
もうちょっと寝よ。まぁ、ジマーなら許してくれるでしょう。
「オイ」
『…!?』
今、聞こえてはいけない低い声が聞こえたような…。
あ…れれぇ。おっかしぃぞぉ…。
冷や汗がダラダラと流れた。
カラスはカラスでも
……危ない方のカラスだった!
「人がせっかく説明してやってるのに、お前は呑気に昼寝か?」
黒いオーラを背中で感じる。
見つかんないと思ってたのに!!!
ゆっくりと悪魔さんの方を向くと、そこには悪魔がいた。
いや、悪魔だけども悪魔なんだよ!
いや般若の方が近いかもしれない。
『い…いやー…話が長くなると思いまして…』
「ほう?」
ふと、カロンの手がピアノの下に伸びたかと思うと、ガシッとフードの方を掴まれる。
何事かと思う間もなく、俺はピアノの下から引きずりだされる。
『くそぉ!!殺せぇ!!!』
悪魔さんによってズリズリと床を引きずり回される俺。
俺は雑巾じゃないぞ!!全く!!
『…あ!ジマー!』
飛んできたジマー。
そうだ!ジマーは俺の味方だよな!
「かぁ!」
『え…』
しかし、ジマーは迷うことなく悪魔さんの肩に………
カラスに裏切られた!!
この年でみっともないと思うが、俺は自分のカラスに裏切られたショックで手足をバタつかせた。
ジマーだけは俺の味方だと、思ったのに!!
『ジマーの裏切り者!!!同族だからって裏切るんじゃない!』
「なッ!?私はカラスではない!悪魔だ!」
そう言い返すタイミングで悪魔さんの手の力が一瞬弱くなった。
その隙にその手から逃れ、ジマーを奪って俺は逃走する。
今度こそ、外に出てやるんだから!!!
そして只今、建物の屋根に隠れてます。
さてさてさーて…ジマーの記憶、見せて頂きましょう。
悪魔さんと引き離されて落ち込む裏切り者。
そいつの体毛をぐしゃっと掴むと、俺の頭の中に浮かび上がるノエルとカロン。
俺とジマーの≪記憶共有≫の能力だ。
ジマーの記憶も読めるし、俺の記憶をジマーに見せることも出来る"長話対策用"の能力。
「ここはどこですの?」
「ラプラス市内のスラム区の空き家だ。人が入って来る事もなかろう。」
映画の様にながれる映像。
そこには向かい合うノエルと悪魔さん。
「スラム?そんな所、教科書でしか知りませんわ…わたくしはどうしてこんなところに…」
スラム、という言葉にあからさまに狼狽えるノエル。
お嬢様のノエルとは、本来相まみえることはない物だったんだから。
俺も家がスラムと遠かったから来たことはない。
…でも此処に知り合いがいるんだよね…。
何処にでも居そうな奴なんだけど…。
「お前は、悪魔と契約した犯罪者だからな。病院に連れて行けばそのまま警察行きだ。」
流石にこの傷を「転んだ」で誤魔化せる訳ないしね…。
「どんな転び方したら両手足ちょん切れるんだよ!?」ってお医者さんもビックリ!
「かと言って、両手足がない人間をその場に転がす訳にもいかないしな」
おぉ…意外と優しいな悪魔さん。
ツンデレの気が垣間見える。
「…………では、あの時のこと…廃ビルで何が起こったかわたくしに分かるように説明して下さいまし!」
ノエルがごくりと喉を鳴らす。
いよいよ本題だ…。
俺も知りたかった所だ。
ノエルが落とされたとこまでは覚えてるんだけどな…。
あの日のことを思い出すと、今でも腹の中が沸騰するような感覚がする。