season1
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______何?魔人になりたいだと?_______
_______ふむ…良かろう。では、代償は……………_______
『おうふ!?!!』
「!?」
あまりにもリアルな夢のせいで飛び起きると、視界の端で黒い影がビクリと驚いた。
ヤバい…スッゲー嫌な夢見ちまったぜ…
しかもなんで契約の時の記憶なんか……………
「おきたか…ナマエ」
ふと、聞き覚えのある声が聞こえた。
横を振り向くと、黒い…鴉頭の大悪魔が…。
『………待って…この悪魔さん…どっかでって!?』
うんうん、と思考を巡らせる。
廃ビルの…。
バッと廃ビルでの記憶が高速なスライドショーのように流れる。
シビラの冷たい声。
大悪魔。
そして…
『…ノエルは!!!!?』
悪魔さんに詰め寄った。
手足がはじけ飛んだノエルがビルから落とされるのを最後、俺の記憶はぷっつりと途切れていたからだ。
一刻も早く、ノエルの安否を確認しないと気が済まない。
「大丈夫だ。この小娘から二つ目の願いがあったから助けておいた。義足のサービス付きでな。」
悪魔さんは俺の圧に嫌な顔することなく、子どもを嗜めるような優しい声で言った。
『……よかったぁ………』
悪魔さんのその様子にどうやらノエルは本当に無事なようだ。そう分かった途端に体中の力が抜けた。これでノエルが死んじゃってたりしたら…
俺は人を殺さないといけなくなるからね…。
「……なぁ…」
『ん?』
「近すぎないか?」
あ…。
気付けば約1cm位の間しかないくらい詰め寄ってた。相手の鼻息を感じる距離だけど、悪魔さんの鼻はあるのだろうか。
しかも、半ば飛び掛かるように悪魔さんに詰め寄ったせいで、悪魔さんが俺より40㎝程高いこと忘れてた。つま先がいい加減攣りそうだ。
『メンゴメンゴ…さすがにブッチュっとはなりたくないしね。』
ノエルの安否も分かったところで俺は悪魔さんと距離を取る。男に詰め寄られても嬉しくないだろうし。
あ、決してつま先と首が痛かったからではない!!!
「…………」
え…何この無言攻撃…。
すっごく気まずいんだけど…。
しかも無言でこちらを見つめて来るから尚更。やめてくれ、これじゃあ俺が変な事言ったみたいじゃん。実際言ってたような気はするけど。
「………やってみるか?」
『は?』
グイッと胸倉を掴まれ、先ほどまで離れていた距離が一瞬で縮まる。
『んー?悪魔さーん?』
えーと…どういう状況?
若干両脚は宙に浮いてるし、まじでキスしそうなほど顔が近いし。
しかも、そんな状況でも真面目な眼差しの悪魔さん。
それに対して、俺は冷や汗が止まらない。
だんだん近づいてきて…
「こ…ここは何処ですの!?」
『あ!?ノエルぅぅぅぅぅ!!』
悪魔さんの腕から抜け出し、半ば転がり込むようにノエルへと近づく。そのままの勢いで抱き着こうかとも思ったが、傷に触ってはいけない。だからなるべくソフトにノエルを抱きしめた。
「え!?ナマエですの!?」
抱き着く俺の姿にノエルは困惑した表情を浮かべた。
「チッ…」
そして、悪魔さんは舌打ちをする。
しかしそこにツッコむ余裕のない俺はノエルの胸元で号泣した。
『どん"だげ俺が、心配じだど思っでるのぉ!もう"、誰も失いだぐないのに"い!!』
鼻水も涙も大量に溢れてきた。
だってシビラにビルから落とされたり、手足ちょん切られたりしたんだよ?それでも生きててくれたことに喜ぶ以外の何がある。
「ナマエ……心配をかけて申し訳御座いませんわ…」
よしよし、と俺の頭を撫でるノエルに余計に涙が止まらない。
嗚咽まで出てくる始末だ。
「泣きすぎだ、ナマエ」
ふと、後ろから悪魔さんの声が聞こえたかと思うと、ノエルが反応した。
「貴方は!?わたくしから、手足を奪った……。よ、よくも…!」
一気にノエルの声が怒りで染まった。
起き上がろうとしてふらつき、倒れそうになるノエルを急いで支える。
「ありがとうございますわ、ナマエ」
だが、俺にお礼を言うときのノエルの声はいつもの物のようだ。
涙や体液やらでぐじょぐじょになった視界で、俺はカロンとノエルを交互に見た。
「やはり、そういう反応になるか……。はぁ……
まぁ無理もない、お前は何も分かってないからな。お前がそうなったのは誰のせいでもない。お前の軽率さのせいだ」
「な、なんですって!!!」
ため息を吐きながらも、平然とノエルを刺激する悪魔さん。
それに触発されたノエルも、悪魔さんに嚙みついた。
『ノエル落ち着こう。悪魔さんもそんな挑発しないでよ』
こんなぐちゃぐちゃな顔の奴が言っても、何の説得力もなさそうだ。だが、一応二人の間に割って入る。
「事実を述べただけだ」
「はぁ!?………と、取り敢えず説明して下さいまし…」
どうやら割り込み作戦は成功したようだ。
未だにギスギスはしているが、言い争いをする雰囲気は消えた。
だが。
なんか話長くなるパターンに突入してしまったようだ。
因みに、俺は長い話は嫌いだ!
こういう時は…あいつに限るよね!
_______ふむ…良かろう。では、代償は……………_______
『おうふ!?!!』
「!?」
あまりにもリアルな夢のせいで飛び起きると、視界の端で黒い影がビクリと驚いた。
ヤバい…スッゲー嫌な夢見ちまったぜ…
しかもなんで契約の時の記憶なんか……………
「おきたか…ナマエ」
ふと、聞き覚えのある声が聞こえた。
横を振り向くと、黒い…鴉頭の大悪魔が…。
『………待って…この悪魔さん…どっかでって!?』
うんうん、と思考を巡らせる。
廃ビルの…。
バッと廃ビルでの記憶が高速なスライドショーのように流れる。
シビラの冷たい声。
大悪魔。
そして…
『…ノエルは!!!!?』
悪魔さんに詰め寄った。
手足がはじけ飛んだノエルがビルから落とされるのを最後、俺の記憶はぷっつりと途切れていたからだ。
一刻も早く、ノエルの安否を確認しないと気が済まない。
「大丈夫だ。この小娘から二つ目の願いがあったから助けておいた。義足のサービス付きでな。」
悪魔さんは俺の圧に嫌な顔することなく、子どもを嗜めるような優しい声で言った。
『……よかったぁ………』
悪魔さんのその様子にどうやらノエルは本当に無事なようだ。そう分かった途端に体中の力が抜けた。これでノエルが死んじゃってたりしたら…
俺は人を殺さないといけなくなるからね…。
「……なぁ…」
『ん?』
「近すぎないか?」
あ…。
気付けば約1cm位の間しかないくらい詰め寄ってた。相手の鼻息を感じる距離だけど、悪魔さんの鼻はあるのだろうか。
しかも、半ば飛び掛かるように悪魔さんに詰め寄ったせいで、悪魔さんが俺より40㎝程高いこと忘れてた。つま先がいい加減攣りそうだ。
『メンゴメンゴ…さすがにブッチュっとはなりたくないしね。』
ノエルの安否も分かったところで俺は悪魔さんと距離を取る。男に詰め寄られても嬉しくないだろうし。
あ、決してつま先と首が痛かったからではない!!!
「…………」
え…何この無言攻撃…。
すっごく気まずいんだけど…。
しかも無言でこちらを見つめて来るから尚更。やめてくれ、これじゃあ俺が変な事言ったみたいじゃん。実際言ってたような気はするけど。
「………やってみるか?」
『は?』
グイッと胸倉を掴まれ、先ほどまで離れていた距離が一瞬で縮まる。
『んー?悪魔さーん?』
えーと…どういう状況?
若干両脚は宙に浮いてるし、まじでキスしそうなほど顔が近いし。
しかも、そんな状況でも真面目な眼差しの悪魔さん。
それに対して、俺は冷や汗が止まらない。
だんだん近づいてきて…
「こ…ここは何処ですの!?」
『あ!?ノエルぅぅぅぅぅ!!』
悪魔さんの腕から抜け出し、半ば転がり込むようにノエルへと近づく。そのままの勢いで抱き着こうかとも思ったが、傷に触ってはいけない。だからなるべくソフトにノエルを抱きしめた。
「え!?ナマエですの!?」
抱き着く俺の姿にノエルは困惑した表情を浮かべた。
「チッ…」
そして、悪魔さんは舌打ちをする。
しかしそこにツッコむ余裕のない俺はノエルの胸元で号泣した。
『どん"だげ俺が、心配じだど思っでるのぉ!もう"、誰も失いだぐないのに"い!!』
鼻水も涙も大量に溢れてきた。
だってシビラにビルから落とされたり、手足ちょん切られたりしたんだよ?それでも生きててくれたことに喜ぶ以外の何がある。
「ナマエ……心配をかけて申し訳御座いませんわ…」
よしよし、と俺の頭を撫でるノエルに余計に涙が止まらない。
嗚咽まで出てくる始末だ。
「泣きすぎだ、ナマエ」
ふと、後ろから悪魔さんの声が聞こえたかと思うと、ノエルが反応した。
「貴方は!?わたくしから、手足を奪った……。よ、よくも…!」
一気にノエルの声が怒りで染まった。
起き上がろうとしてふらつき、倒れそうになるノエルを急いで支える。
「ありがとうございますわ、ナマエ」
だが、俺にお礼を言うときのノエルの声はいつもの物のようだ。
涙や体液やらでぐじょぐじょになった視界で、俺はカロンとノエルを交互に見た。
「やはり、そういう反応になるか……。はぁ……
まぁ無理もない、お前は何も分かってないからな。お前がそうなったのは誰のせいでもない。お前の軽率さのせいだ」
「な、なんですって!!!」
ため息を吐きながらも、平然とノエルを刺激する悪魔さん。
それに触発されたノエルも、悪魔さんに嚙みついた。
『ノエル落ち着こう。悪魔さんもそんな挑発しないでよ』
こんなぐちゃぐちゃな顔の奴が言っても、何の説得力もなさそうだ。だが、一応二人の間に割って入る。
「事実を述べただけだ」
「はぁ!?………と、取り敢えず説明して下さいまし…」
どうやら割り込み作戦は成功したようだ。
未だにギスギスはしているが、言い争いをする雰囲気は消えた。
だが。
なんか話長くなるパターンに突入してしまったようだ。
因みに、俺は長い話は嫌いだ!
こういう時は…あいつに限るよね!