season1
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「………よし、気に入ったぞ。
お前の欲望とその末路…私と契約を結ぶのにふさわしい。」
『…まっ!』
パチンッ
悪魔さんはそう言った後、指を鳴らした。
俺が制止の声を上げる前に。
「……はい、終わり。殺したぞ。」
「………え、そんな簡単に………?」
あまりにも簡単に奪われてしまった命。
しかもそれはステラステージの社長の物で…。
スゥッ…と冷えていく心臓。
息ができない。
嘘でしょ…。
『ハッ…ァ…!』
死んでしまったの?
社長さん…?
「それが悪魔の契約というものだからな。
信じられないのなら明日のニュースを待つ事だ。」
「シ、シビラさん!…やりましたわ!」
ノエルの嬉しそうな声が脳をつんざく。
ずっしりと大きなものに押しつぶされたようだ。
社長がノエルの願いによって殺された。
でも、社長のせいでノエルは式典奏者になれなかった…。
俺は、そうすれば…。
「……ええ、素晴らしい成果です、ノエル様。
あらためて明日、死を確認させて頂きます……」
そこで、俺の意識は現実へと引き戻される。
そもそもシビラが、ノエルに悪魔の契約を持ちかけた事自体おかしい。
嫌な感じがする…。
「こ、これで…わたくしは式典奏者に…!」
ノエルのその言葉に俺の予想は確信になった。
「…おい。」
悪魔さんの冷たい声。
『ノエル!!』
フードを被り走り出す。
しかし、遅かった。
「………?」
ザシュッ!
『!?……………ノ………エル………』
俺の目の前でバラバラになるノエルの四肢。
血がいやに赤く、鈍く光った。
「!!?」
驚くノエルの表情。
それは重い音を立てて地面に落ちる。
胴体と頭だけになってしまったノエル…。
俺は…ショックでその場で唖然とノエルを見るしかなかった。
「………がっ、……!?」
「代償を払うのを忘れるな…。お前の魂で大企業の社長の殺害を支払うなら、まぁ。
両手両足、と言ったところだろう。
言っておくが器の価値が違いすぎる、これでもサービスした方だぞ。」
膝の力が抜けた。
ドレスと同じ色に染まるノエルの体。
見たくなかった。
赤に染まったノエルを俺は見たくなかったのに…。
焦点の定まらないノエルの瞳が俺を捕らえる。
「……………⁉……………ナマエ?!」
そうノエルが口を動かすと鮮血がゴポリと溢れる。
『……ノエルッ!!』
俺は震える足でなんとかノエルの元へと歩み寄った。
頬に何かが伝った。
しかし、そんなことに構っていられるほど俺の頭の中は冷静じゃなかった。
辺りに散らばるノエルの手足が視界に入る度、俺の体はショックで動かなくなる。
「 ……おい。シビラ・ベッカー。
この娘、どうも自分の体が吹き飛んだ事に驚いているように見えるのだが…」
「……それは貴方の感想でしかないですよ、カロン様。」
シビラと悪魔さんの声が完全にBGMと化した。
あまりにも痛々しいノエルの姿に今にも目を塞ぎたくなった。
大声でわめき散らしたかった。
「悪魔の契約には"代償"がある事を、この娘はちゃんと知っていたか?」
悪魔さんの言葉にシビラは押し黙った。
「………。私は彼女に悪魔を紹介しただけですので何とも…」
………は?…………
そんなシビラの言葉に更に頭の中が真っ白になった。
「ふざけるなよ、女……!それで言い逃れ出来ると思っているのか?!
この娘の欲望は、自分の命をかけた軽率で醜い野望では無かったのか、と聞いている……!」
悪魔さんが声を荒げた。
「落ち着いて下さい、私はただ事実を述べているだけです。ノエル様とカロン様の間に契約が成立した。
だから貴方は社長を殺し、ノエル様の手足を奪った。そこに悪魔としての間違いはないように見えますが?」
ふつふつと、俺の底から何かが湧き上がってくるのを感じる。
二人がなにを言っているか…耳に入らない程……俺は殺意で満ちていた…。
目の前が真っ赤になる。
お前の欲望とその末路…私と契約を結ぶのにふさわしい。」
『…まっ!』
パチンッ
悪魔さんはそう言った後、指を鳴らした。
俺が制止の声を上げる前に。
「……はい、終わり。殺したぞ。」
「………え、そんな簡単に………?」
あまりにも簡単に奪われてしまった命。
しかもそれはステラステージの社長の物で…。
スゥッ…と冷えていく心臓。
息ができない。
嘘でしょ…。
『ハッ…ァ…!』
死んでしまったの?
社長さん…?
「それが悪魔の契約というものだからな。
信じられないのなら明日のニュースを待つ事だ。」
「シ、シビラさん!…やりましたわ!」
ノエルの嬉しそうな声が脳をつんざく。
ずっしりと大きなものに押しつぶされたようだ。
社長がノエルの願いによって殺された。
でも、社長のせいでノエルは式典奏者になれなかった…。
俺は、そうすれば…。
「……ええ、素晴らしい成果です、ノエル様。
あらためて明日、死を確認させて頂きます……」
そこで、俺の意識は現実へと引き戻される。
そもそもシビラが、ノエルに悪魔の契約を持ちかけた事自体おかしい。
嫌な感じがする…。
「こ、これで…わたくしは式典奏者に…!」
ノエルのその言葉に俺の予想は確信になった。
「…おい。」
悪魔さんの冷たい声。
『ノエル!!』
フードを被り走り出す。
しかし、遅かった。
「………?」
ザシュッ!
『!?……………ノ………エル………』
俺の目の前でバラバラになるノエルの四肢。
血がいやに赤く、鈍く光った。
「!!?」
驚くノエルの表情。
それは重い音を立てて地面に落ちる。
胴体と頭だけになってしまったノエル…。
俺は…ショックでその場で唖然とノエルを見るしかなかった。
「………がっ、……!?」
「代償を払うのを忘れるな…。お前の魂で大企業の社長の殺害を支払うなら、まぁ。
両手両足、と言ったところだろう。
言っておくが器の価値が違いすぎる、これでもサービスした方だぞ。」
膝の力が抜けた。
ドレスと同じ色に染まるノエルの体。
見たくなかった。
赤に染まったノエルを俺は見たくなかったのに…。
焦点の定まらないノエルの瞳が俺を捕らえる。
「……………⁉……………ナマエ?!」
そうノエルが口を動かすと鮮血がゴポリと溢れる。
『……ノエルッ!!』
俺は震える足でなんとかノエルの元へと歩み寄った。
頬に何かが伝った。
しかし、そんなことに構っていられるほど俺の頭の中は冷静じゃなかった。
辺りに散らばるノエルの手足が視界に入る度、俺の体はショックで動かなくなる。
「 ……おい。シビラ・ベッカー。
この娘、どうも自分の体が吹き飛んだ事に驚いているように見えるのだが…」
「……それは貴方の感想でしかないですよ、カロン様。」
シビラと悪魔さんの声が完全にBGMと化した。
あまりにも痛々しいノエルの姿に今にも目を塞ぎたくなった。
大声でわめき散らしたかった。
「悪魔の契約には"代償"がある事を、この娘はちゃんと知っていたか?」
悪魔さんの言葉にシビラは押し黙った。
「………。私は彼女に悪魔を紹介しただけですので何とも…」
………は?…………
そんなシビラの言葉に更に頭の中が真っ白になった。
「ふざけるなよ、女……!それで言い逃れ出来ると思っているのか?!
この娘の欲望は、自分の命をかけた軽率で醜い野望では無かったのか、と聞いている……!」
悪魔さんが声を荒げた。
「落ち着いて下さい、私はただ事実を述べているだけです。ノエル様とカロン様の間に契約が成立した。
だから貴方は社長を殺し、ノエル様の手足を奪った。そこに悪魔としての間違いはないように見えますが?」
ふつふつと、俺の底から何かが湧き上がってくるのを感じる。
二人がなにを言っているか…耳に入らない程……俺は殺意で満ちていた…。
目の前が真っ赤になる。