season1
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あまりにもノエルらしからぬ願いに、俺は数秒フリーズした。
なんで?!どうして?!
しかも…何でステラステージの社長を…?
ぐちゃぐちゃと頭の中で疑問が交差する。
「………。なるほど、殺しか。
では聞くが、なぜステラステージの社長を殺したい?」
おお!ナイス悪魔さん!
心の中でガッツポーズを決め、俺はノエルの言葉を待った。
「………え。」
「言ってみろ。」
「そ、それは…ピアノコンクールをあるべき姿に……」
あれ?
思った以上にノエルの言葉にはっきりとした意志がない。
悪魔さんが答えを促しても、視線を左右に動かすだけ…。
しかもその理由がピアノコンクール。
ステラステージと…ピアノコンクールに何か関係が…?
いや、俺の”知っている”限りではステラステージとピアノコンクールに接点はない。
「あ?なんだそのつまらん理由は。本当にそれが全てか?」
悪魔さんが顔をしかめる。
「そ、そうですわ。」
ノエルは戸惑いながらも、そう声を大にして答えた。
そんなノエルに益々不信感が高まる。
本当に、ノエルの願いなのだろうか…?
「…嘘だな、それは綺麗事だ。人という物が人を殺す理由など一つしかない。
そうする事で、自分が得をするからだ……!!」
悪魔さんも俺と同意見なようで、すかさずノエルの言葉を否定の意を唱えた。
言い回しも哲学みたいで、なんか…スッゲー納得出来るんだけど…。
「さぁ、お前の本当の…汚い欲をさらけ出してみろ。
それが言えたら契約結んでやろう。」
悪魔さんはそう言って目を細めた。
なかなかSっ気を感じる言い回しだ。
しかし、ノエルの本当の意向を聞き出すにはこういう方法がいいかもしれない。
それにしてもなんとも面倒くさそうな悪魔である。
皆にも見てほしい。
ノエルの「何だコイツッ」と言わんばかりの表情を!
「つまらん理由しか言えないのなら…さっさと帰るんだな。
それはお前が、私と契約する資格がないと言う事だ。」
ちょ、ちょっと待ってよ悪魔さん!
そこで貴女がノエルの願いを聞かないと気になって夜も眠れないよ!!
悪魔さんの言葉に俺は思わず体を乗り出した。
「……」
シビラと目が合った。
ほんの少しだった。
ほんの少しだったのに…。
『ッ!?』
ヤベェ…ちゃんと隠れよ…。
もう遅いような気がするけど…。
俺がそそくさと物陰に隠れなおすと、ノエルが口を開いた。
「………………が、…………に………。」
「………?」
途切れ途切れのノエルの声に俺も悪魔さんも首を傾げた。
「わたくしが………
式典奏者になりたいから……ですわ!」
意を決したような、そんな声だった。
ノエルの本当の目的以前に、その苦しそうな声に俺はズキズキと胸が痛むのを感じた。
ノエルにとって式典奏者になることは当たり前、そうとだけ考えていた自分が酷く愚かで盲目だったのかを思い知った。
家の事情、プライド、なにしろノエル自身の意志を、俺は考えてはいなかった。
いや、見えていなかったんだ…。
「………クク。ククク……」
悪魔さんが笑った。
「式典奏者になりたいから、悪魔の契約で殺しを……!?あぁ、それは素敵だな、小娘!正気か!?
何と言う矛盾、だかそれこそ人の欲望だ!愉快愉快、やはりこうではなくてはな……!」
「な、なにを訳の分からない事を……。
これで良いのでしょう、早く願いを叶えて下さいまし!」
本当に面白おかしそうに笑う悪魔さん。
それに動揺するノエル。
そんな二人のやり取りより、俺は悪魔さんの言葉が頭から離れなかった。
『矛盾』…。
矛盾ってどういうことだ…?
「……良いだろう、だが最後にもう一度だけ聞いておくぞ。
お前の意思で、悪魔の契約で、殺しを願うのだな?」
「?
そ………そうですわ!できるのなら……お願いしますわ…!」
俺は気付かなかった。
ノエルと悪魔さんの会話を聞いて、ほくそ笑むシビラに…。
なんで?!どうして?!
しかも…何でステラステージの社長を…?
ぐちゃぐちゃと頭の中で疑問が交差する。
「………。なるほど、殺しか。
では聞くが、なぜステラステージの社長を殺したい?」
おお!ナイス悪魔さん!
心の中でガッツポーズを決め、俺はノエルの言葉を待った。
「………え。」
「言ってみろ。」
「そ、それは…ピアノコンクールをあるべき姿に……」
あれ?
思った以上にノエルの言葉にはっきりとした意志がない。
悪魔さんが答えを促しても、視線を左右に動かすだけ…。
しかもその理由がピアノコンクール。
ステラステージと…ピアノコンクールに何か関係が…?
いや、俺の”知っている”限りではステラステージとピアノコンクールに接点はない。
「あ?なんだそのつまらん理由は。本当にそれが全てか?」
悪魔さんが顔をしかめる。
「そ、そうですわ。」
ノエルは戸惑いながらも、そう声を大にして答えた。
そんなノエルに益々不信感が高まる。
本当に、ノエルの願いなのだろうか…?
「…嘘だな、それは綺麗事だ。人という物が人を殺す理由など一つしかない。
そうする事で、自分が得をするからだ……!!」
悪魔さんも俺と同意見なようで、すかさずノエルの言葉を否定の意を唱えた。
言い回しも哲学みたいで、なんか…スッゲー納得出来るんだけど…。
「さぁ、お前の本当の…汚い欲をさらけ出してみろ。
それが言えたら契約結んでやろう。」
悪魔さんはそう言って目を細めた。
なかなかSっ気を感じる言い回しだ。
しかし、ノエルの本当の意向を聞き出すにはこういう方法がいいかもしれない。
それにしてもなんとも面倒くさそうな悪魔である。
皆にも見てほしい。
ノエルの「何だコイツッ」と言わんばかりの表情を!
「つまらん理由しか言えないのなら…さっさと帰るんだな。
それはお前が、私と契約する資格がないと言う事だ。」
ちょ、ちょっと待ってよ悪魔さん!
そこで貴女がノエルの願いを聞かないと気になって夜も眠れないよ!!
悪魔さんの言葉に俺は思わず体を乗り出した。
「……」
シビラと目が合った。
ほんの少しだった。
ほんの少しだったのに…。
『ッ!?』
ヤベェ…ちゃんと隠れよ…。
もう遅いような気がするけど…。
俺がそそくさと物陰に隠れなおすと、ノエルが口を開いた。
「………………が、…………に………。」
「………?」
途切れ途切れのノエルの声に俺も悪魔さんも首を傾げた。
「わたくしが………
式典奏者になりたいから……ですわ!」
意を決したような、そんな声だった。
ノエルの本当の目的以前に、その苦しそうな声に俺はズキズキと胸が痛むのを感じた。
ノエルにとって式典奏者になることは当たり前、そうとだけ考えていた自分が酷く愚かで盲目だったのかを思い知った。
家の事情、プライド、なにしろノエル自身の意志を、俺は考えてはいなかった。
いや、見えていなかったんだ…。
「………クク。ククク……」
悪魔さんが笑った。
「式典奏者になりたいから、悪魔の契約で殺しを……!?あぁ、それは素敵だな、小娘!正気か!?
何と言う矛盾、だかそれこそ人の欲望だ!愉快愉快、やはりこうではなくてはな……!」
「な、なにを訳の分からない事を……。
これで良いのでしょう、早く願いを叶えて下さいまし!」
本当に面白おかしそうに笑う悪魔さん。
それに動揺するノエル。
そんな二人のやり取りより、俺は悪魔さんの言葉が頭から離れなかった。
『矛盾』…。
矛盾ってどういうことだ…?
「……良いだろう、だが最後にもう一度だけ聞いておくぞ。
お前の意思で、悪魔の契約で、殺しを願うのだな?」
「?
そ………そうですわ!できるのなら……お願いしますわ…!」
俺は気付かなかった。
ノエルと悪魔さんの会話を聞いて、ほくそ笑むシビラに…。