season1
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ツンツン………
冷たくて硬い…尖った物が俺の額を叩く。
微妙に痛い。
眠気に半分支配されながらも、俺はしぶしぶ目を開ける。
『……ンァ?』
目を覚ますとジマーが俺をつついていた。
何かを訴えるジマーの瞳に疑問を抱きながらも、ぼうっとした頭のまま体を起こした。
そういえば、俺寝てたんだ…。
体がだるい。
硬い路地裏の地面に寝ていたんだ。
それもそうだろう。
ん?寝てた?
寝てた…寝てた…
寝てただと!?
そうだった!!
2時にノエルが廃ビルに行くところを付いていく つもりだったのに!!
『ヤバい!!!港のそばの廃ビルに行くんだった!!忘れてた!
ジマー!今何時!?』
急いでジマーの方へと顔を向ける。
「かぁ!」
ジマーは、一鳴きすると路地裏の外へと飛んで行った。
「ぎゃぁぁ!?」
バキバキッ
すると一瞬の間もない内に男の叫び声と骨の砕ける音。
派手にやってるなー。
そう遠い目をしていると、ジマーが高そうな懐中時計をくわえて帰って来た。
懐中時計には、血が付いている。
『ジマー…上層部の人間は、食べたり襲ったりしたらダメって言っただろ。
お腹空いてたんだな…。』
「かぁ…」
悲しそうに鳴くジマーの口元には赤黒い液体がチラリ。
そう。ジマーは、人が餌なのだ。
だからたまに人をやってる 。
それ以外は、猫の死骸などを人間の胸肉と騙し、あげてるけど…。
ってそんな事はどうでもいい!
時間時間…。
ジマーが咥えている懐中時計を受け取り、高そうな蓋を開けると…。
『ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!?』
金細工の針は二時をとっくに過ぎていた。
ヤバい!急いで行こう!
俺はジマーと共に夜の廃ビル向けて走り出した。
*****
『ウゲェ…疲れた……』
あのあと、走りに走った俺は無事廃ビルへと辿りのだった着いた。
ジマーが教えてくれたおかげかピアノコンクールの二の舞になることは無かった。
「かぁかぁ!」訳:何疲れてんだよw
肩で息をする俺にジマーが煽りの一言。
ちょっとカチンと来ちゃったよ!
『うるせぇ!お前は飛べるけど、俺は走ってんだぞ!』
ゼェゼェと息を切らしながら、俺はジマーを睨んだ。
そんなこんなで、俺はいよいよ廃ビルに足を踏み入れた。
真っ暗な廃ビル。
錆びれた階段を音を立てず、かつ急ぎ足で上る。
最上階はすぐだった。
妙に軽い屋上への扉を開くと、そこには赤いドレスを纏う…
ピアノコンクールの時と全く同じ姿のノエルが…!!
『あ!ノエ…』
俺がノエルに声を掛けようとした、その時だった…。
ドオォォン!!
え…。
爆音のような地響きのようなそんな轟音が鳴った。
その音の方へ眼をやった後、俺は反射的に物陰に隠れる。
だってそこには…
_____大悪魔がいたから…
しかもノエルの目の前に…
「__大悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した。」
ヤベェ…
ジマーにそっくりな大悪魔だ。
黒い羽毛、鳥頭。
下半身は人に近い姿で紳士服を着ているが間違いなくジマー だった。
いや、待て待て!何でノエルが大悪魔なんか…。
あまりの衝撃的な姿に、正常な判断が出来なかった。
気を取り直し、ノエルの周りを見渡す。
ドクンと大きく心臓が脈打った。
『ッ!!』
全身から嫌な汗が吹き出す。
寒気が止まらない。
だって、ノエルの後ろに立って居るのは…
シビラ・ベッカー…。
市長秘書がいたからだ。
アイツ が出てこない取引。
これは絶対汚れた何かがあるな…。
俺はそう確信した。
やっぱ俺、アイツのこういうところは一生好きになれない。
ギリと拳を握りこむ。
「…!!…これが…悪魔………」
ノエルは大悪魔の姿に声を上げた。
すこし怖気づいているようにも見える。
まだ15歳の幼気 な少女に大悪魔を召喚させるなんて。
バロウズ、やっぱり鬼畜のやる所業だな…。
「…なんだ、今回の契約者は随分と若いな。小娘よ、お前は私に何を願う?」
大悪魔はノエルを見据えると赤い瞳を細めた。
「……あ………えっと…」
「……願いがあるから私を呼んだのだろう。口にしなければ分からん。」
歯切れの悪いノエル。
大悪魔は半ば呆れながらもノエルの答えを促した。
ゴクリ…。
俺の喉が鳴る。
ノエルはどうして大悪魔なんかと…。
しかも、それにどうして市長秘書がいるの…?
ノエルが、市長が、悪魔が、どうして関わっているんだ!
きっと俺の顔は今にも緊張で死にそうだろう。
それほどノエルが心配だ。
俺の中にはどうも引っ掛かる何かがあるからだ。
「………ス、ステラ……海運会社、ステラステージの………」
ノエルが口を開く。
この場にいた誰もが彼女の声に耳を傾けたであろう。
「社長を…社長を……!
_____殺して下さいまし!!」
そう、ノエルは叫んだ。
ん?
冷たくて硬い…尖った物が俺の額を叩く。
微妙に痛い。
眠気に半分支配されながらも、俺はしぶしぶ目を開ける。
『……ンァ?』
目を覚ますとジマーが俺をつついていた。
何かを訴えるジマーの瞳に疑問を抱きながらも、ぼうっとした頭のまま体を起こした。
そういえば、俺寝てたんだ…。
体がだるい。
硬い路地裏の地面に寝ていたんだ。
それもそうだろう。
ん?寝てた?
寝てた…寝てた…
寝てただと!?
そうだった!!
2時にノエルが廃ビルに行くところを
『ヤバい!!!港のそばの廃ビルに行くんだった!!忘れてた!
ジマー!今何時!?』
急いでジマーの方へと顔を向ける。
「かぁ!」
ジマーは、一鳴きすると路地裏の外へと飛んで行った。
「ぎゃぁぁ!?」
バキバキッ
すると一瞬の間もない内に男の叫び声と骨の砕ける音。
派手にやってるなー。
そう遠い目をしていると、ジマーが高そうな懐中時計をくわえて帰って来た。
懐中時計には、血が付いている。
『ジマー…上層部の人間は、食べたり襲ったりしたらダメって言っただろ。
お腹空いてたんだな…。』
「かぁ…」
悲しそうに鳴くジマーの口元には赤黒い液体がチラリ。
そう。ジマーは、人が餌なのだ。
だからたまに人を
それ以外は、猫の死骸などを人間の胸肉と騙し、あげてるけど…。
ってそんな事はどうでもいい!
時間時間…。
ジマーが咥えている懐中時計を受け取り、高そうな蓋を開けると…。
『ひぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええええ!?』
金細工の針は二時をとっくに過ぎていた。
ヤバい!急いで行こう!
俺はジマーと共に夜の廃ビル向けて走り出した。
*****
『ウゲェ…疲れた……』
あのあと、走りに走った俺は無事廃ビルへと辿りのだった着いた。
ジマーが教えてくれたおかげかピアノコンクールの二の舞になることは無かった。
「かぁかぁ!」訳:何疲れてんだよw
肩で息をする俺にジマーが煽りの一言。
ちょっとカチンと来ちゃったよ!
『うるせぇ!お前は飛べるけど、俺は走ってんだぞ!』
ゼェゼェと息を切らしながら、俺はジマーを睨んだ。
そんなこんなで、俺はいよいよ廃ビルに足を踏み入れた。
真っ暗な廃ビル。
錆びれた階段を音を立てず、かつ急ぎ足で上る。
最上階はすぐだった。
妙に軽い屋上への扉を開くと、そこには赤いドレスを纏う…
ピアノコンクールの時と全く同じ姿のノエルが…!!
『あ!ノエ…』
俺がノエルに声を掛けようとした、その時だった…。
ドオォォン!!
え…。
爆音のような地響きのようなそんな轟音が鳴った。
その音の方へ眼をやった後、俺は反射的に物陰に隠れる。
だってそこには…
_____大悪魔がいたから…
しかもノエルの目の前に…
「__大悪魔カロン。召喚の儀に応じ参上した。」
ヤベェ…
ジマーにそっくりな大悪魔だ。
黒い羽毛、鳥頭。
下半身は人に近い姿で紳士服を着ているが間違いなく
いや、待て待て!何でノエルが大悪魔なんか…。
あまりの衝撃的な姿に、正常な判断が出来なかった。
気を取り直し、ノエルの周りを見渡す。
ドクンと大きく心臓が脈打った。
『ッ!!』
全身から嫌な汗が吹き出す。
寒気が止まらない。
だって、ノエルの後ろに立って居るのは…
シビラ・ベッカー…。
市長秘書がいたからだ。
これは絶対汚れた何かがあるな…。
俺はそう確信した。
やっぱ俺、アイツのこういうところは一生好きになれない。
ギリと拳を握りこむ。
「…!!…これが…悪魔………」
ノエルは大悪魔の姿に声を上げた。
すこし怖気づいているようにも見える。
まだ15歳の
バロウズ、やっぱり鬼畜のやる所業だな…。
「…なんだ、今回の契約者は随分と若いな。小娘よ、お前は私に何を願う?」
大悪魔はノエルを見据えると赤い瞳を細めた。
「……あ………えっと…」
「……願いがあるから私を呼んだのだろう。口にしなければ分からん。」
歯切れの悪いノエル。
大悪魔は半ば呆れながらもノエルの答えを促した。
ゴクリ…。
俺の喉が鳴る。
ノエルはどうして大悪魔なんかと…。
しかも、それにどうして市長秘書がいるの…?
ノエルが、市長が、悪魔が、どうして関わっているんだ!
きっと俺の顔は今にも緊張で死にそうだろう。
それほどノエルが心配だ。
俺の中にはどうも引っ掛かる何かがあるからだ。
「………ス、ステラ……海運会社、ステラステージの………」
ノエルが口を開く。
この場にいた誰もが彼女の声に耳を傾けたであろう。
「社長を…社長を……!
_____殺して下さいまし!!」
そう、ノエルは叫んだ。
ん?