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水晶の森2 森山さんの頼みごと

「森山くん、頼みたいことって何かな?」
「結先輩っ!俺の親友とも友達になってください!!」
「??どうして私なんだ?」
「……アイツ、女子がものすごい苦手で目も合わせられなくて…全然会話できないんです…!このままじゃ、大学行けなくなっちゃうんじゃないかって…心配、なんです」
いつも明るくて、芝居がかった不敵な笑みを浮かべている森山くんが、ひどく深刻な表情で深々と頭を下げている。
「わかったよ。友達になろう。…でも笠松くんが嫌だって言ったら、止めておくよ」
「!!ありがとうございます!結先輩っ」
「ははっ。苦しいよ(笑)」


大きな体を丸めて抱きついてくる森山くんをあやしながら、ふと笠松くんの事を考えていた。

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