水晶の森5
「結先輩~!会いたかったです♪」
「昨日も会ったじゃないか(笑)」
「俺はいつだって会いたいですよ!」
「ははっ、こんな変人に毎日会ってどうするんだ(笑)」
「結先輩の事、尊敬してるんです!大好きです!!」
「その熱量を技能に結びつけれたらいいね」
「う…!こ、これから努力してきますよおお(涙)」
森山のやつ…シバいても懲りずに結先輩に抱きついている。
結先輩はため息をつきながらも森山の頭を撫でている。
気の抜けた嬉しそうな顔しやがって………すげぇ森山をシバきたい。
なんでお前は結先輩とそんな仲がいいんだよ!そんで抱きつくな!俺だって結先輩と毎日会って話してぇよ!
そんな思いを抱きつつ、うまく言葉にできない感情が蠢いていて、自分でもカッコ悪ぃとうなだれる。
「…笠松くん、気分が悪いのか?」
心配そうな顔で俺のおでこにそっと手のひらをあてる
「あ、あ、あの…っ!具合悪くねぇです、から…」
「そうか。顔が真っ赤だけど熱あるのかな?」
「大丈夫です(笑)笠松は女の子にはいつもこんなんなんで(笑)」
「森山あああ!シバくっ!!」
「うわっ痛っ!痛いってば笠松うう~(笑)」
「うるせえええ!!お前ばっかいい思いしやがってえええ」
「ごめんってば~(笑)」
全然謝る気のない森山をシバきながら、だいぶ肩の力がぬけてきた…気がする。
結先輩と二人っきりだったら緊張しすぎて固まったままだっただろうな。
一緒に来てくれた森山に少しだけ感謝しつつ(本人にはぜってぇ言わねえけど)3人でお茶を飲む。
「その子、つけてくれてるんだね。嬉しいな」
「!ま、毎日…つけてます」
「そうなんだ(笑)紐が弱くなったら新しく付け替えるからね」
「あ、ありがとう…ございます!」
「こちらこそ。笠松くん、ありがとね」
無邪気に笑っている結先輩にズキンと心が明るくなる。
不思議と青い水晶もキラキラ輝いてる。
「結先輩からの贈り物なんてすっごいレアだぞ(笑)俺だって持ってないからなあ!」
「別にレアじゃないよ(笑)女子の友達には贈っているよ」
「がーん!!俺だって友達じゃあないですかああ」
「君は毎日会ってるから別にいいじゃないか」
「ううう!俺だって欲しいですうう!結先輩のイジワル~!」
「まあまあ(笑)」
結先輩は慣れているようで、テーブルにうなだれている森山の髪をなでている。
「結先輩……俺っ!もっといい男になりますから!!」
「ああ。女の子たちに振り向いてもらえるといいね(笑)」
……やっぱり抱きつくのかよ!!森山テメエ何回目だよっ!
夕暮れの紅ピンクの空が消えかかっている。いつの間にか終わりの時間が近づいていた
森山は自習があるそうで先に加工室を出ていった。
「結先輩~!また明日っ♪笠松ううう、結先輩を襲うなよ!」
「うるせえええ!シバくぞ!森山あああ」
「またね、森山くん」
結先輩はまだ作業があるので残っていくそうだ。遅くまで大丈夫なのか…
「心配してくれるのか…笠松くん」
驚いたように結先輩が呟く。
「結先輩…あ、あんま無理しないで…ください」
「ありがとね。私は大丈夫だよ。笠松くんも体に気をつけてね」
「………」
森山みてぇに毎日会えなくって……さみしい
「笠松くん、ありがとね。プレゼントまでもらっちゃって…嬉しかったよ」
「い、いえ……」
「大切にするね。…また会おうね」
結先輩がポンポンと軽く背中を叩いたり髪をなでてくれてる。
固まっていた体が徐々に動けるようになって、いつの間にか結先輩を強く抱きしめていた。
「か、笠松くん……ちょっと痛い…(苦笑)」
「……!ご、ごめんなさい!」
慌てて腕を離す。
「……」
「……」
真っ赤になってうつむいているため、結先輩がどんな表情をしているのか分からない。
「……笠松くん。少しずつ……女の子に慣れていくといいね」
おそるおそる顔を上げたら、少し困ったような表情の結先輩。
「え?それって、どういう……」
「ごめんね、秘密だよ(笑)」
同じく困った表情をしてる俺を優しい眼差しで、
「私にできる事があったら、いつでも力になるよ」
なにも言えないまま加工室を後にした。
「結先輩、失礼します………大丈夫ですか?」
「……ああ。ちょっと腰が抜けちゃった(笑)」
ゆっくり結先輩を抱き起こして椅子に座ってもらう
「…笠松くんに抱きしめられたら緊張しちゃったよ(笑)」
「………」
聞こえないふりをして、いつものように後ろから優しく抱きしめる。
リラックスした表情になった結先輩が、いつものように俺にもたれかかり腕をさわっている。
紅ピンク空から黒雲がかかった灰色の空におびただしい夕立が降り注ぐ
「昨日も会ったじゃないか(笑)」
「俺はいつだって会いたいですよ!」
「ははっ、こんな変人に毎日会ってどうするんだ(笑)」
「結先輩の事、尊敬してるんです!大好きです!!」
「その熱量を技能に結びつけれたらいいね」
「う…!こ、これから努力してきますよおお(涙)」
森山のやつ…シバいても懲りずに結先輩に抱きついている。
結先輩はため息をつきながらも森山の頭を撫でている。
気の抜けた嬉しそうな顔しやがって………すげぇ森山をシバきたい。
なんでお前は結先輩とそんな仲がいいんだよ!そんで抱きつくな!俺だって結先輩と毎日会って話してぇよ!
そんな思いを抱きつつ、うまく言葉にできない感情が蠢いていて、自分でもカッコ悪ぃとうなだれる。
「…笠松くん、気分が悪いのか?」
心配そうな顔で俺のおでこにそっと手のひらをあてる
「あ、あ、あの…っ!具合悪くねぇです、から…」
「そうか。顔が真っ赤だけど熱あるのかな?」
「大丈夫です(笑)笠松は女の子にはいつもこんなんなんで(笑)」
「森山あああ!シバくっ!!」
「うわっ痛っ!痛いってば笠松うう~(笑)」
「うるせえええ!!お前ばっかいい思いしやがってえええ」
「ごめんってば~(笑)」
全然謝る気のない森山をシバきながら、だいぶ肩の力がぬけてきた…気がする。
結先輩と二人っきりだったら緊張しすぎて固まったままだっただろうな。
一緒に来てくれた森山に少しだけ感謝しつつ(本人にはぜってぇ言わねえけど)3人でお茶を飲む。
「その子、つけてくれてるんだね。嬉しいな」
「!ま、毎日…つけてます」
「そうなんだ(笑)紐が弱くなったら新しく付け替えるからね」
「あ、ありがとう…ございます!」
「こちらこそ。笠松くん、ありがとね」
無邪気に笑っている結先輩にズキンと心が明るくなる。
不思議と青い水晶もキラキラ輝いてる。
「結先輩からの贈り物なんてすっごいレアだぞ(笑)俺だって持ってないからなあ!」
「別にレアじゃないよ(笑)女子の友達には贈っているよ」
「がーん!!俺だって友達じゃあないですかああ」
「君は毎日会ってるから別にいいじゃないか」
「ううう!俺だって欲しいですうう!結先輩のイジワル~!」
「まあまあ(笑)」
結先輩は慣れているようで、テーブルにうなだれている森山の髪をなでている。
「結先輩……俺っ!もっといい男になりますから!!」
「ああ。女の子たちに振り向いてもらえるといいね(笑)」
……やっぱり抱きつくのかよ!!森山テメエ何回目だよっ!
夕暮れの紅ピンクの空が消えかかっている。いつの間にか終わりの時間が近づいていた
森山は自習があるそうで先に加工室を出ていった。
「結先輩~!また明日っ♪笠松ううう、結先輩を襲うなよ!」
「うるせえええ!シバくぞ!森山あああ」
「またね、森山くん」
結先輩はまだ作業があるので残っていくそうだ。遅くまで大丈夫なのか…
「心配してくれるのか…笠松くん」
驚いたように結先輩が呟く。
「結先輩…あ、あんま無理しないで…ください」
「ありがとね。私は大丈夫だよ。笠松くんも体に気をつけてね」
「………」
森山みてぇに毎日会えなくって……さみしい
「笠松くん、ありがとね。プレゼントまでもらっちゃって…嬉しかったよ」
「い、いえ……」
「大切にするね。…また会おうね」
結先輩がポンポンと軽く背中を叩いたり髪をなでてくれてる。
固まっていた体が徐々に動けるようになって、いつの間にか結先輩を強く抱きしめていた。
「か、笠松くん……ちょっと痛い…(苦笑)」
「……!ご、ごめんなさい!」
慌てて腕を離す。
「……」
「……」
真っ赤になってうつむいているため、結先輩がどんな表情をしているのか分からない。
「……笠松くん。少しずつ……女の子に慣れていくといいね」
おそるおそる顔を上げたら、少し困ったような表情の結先輩。
「え?それって、どういう……」
「ごめんね、秘密だよ(笑)」
同じく困った表情をしてる俺を優しい眼差しで、
「私にできる事があったら、いつでも力になるよ」
なにも言えないまま加工室を後にした。
「結先輩、失礼します………大丈夫ですか?」
「……ああ。ちょっと腰が抜けちゃった(笑)」
ゆっくり結先輩を抱き起こして椅子に座ってもらう
「…笠松くんに抱きしめられたら緊張しちゃったよ(笑)」
「………」
聞こえないふりをして、いつものように後ろから優しく抱きしめる。
リラックスした表情になった結先輩が、いつものように俺にもたれかかり腕をさわっている。
紅ピンク空から黒雲がかかった灰色の空におびただしい夕立が降り注ぐ
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