100万打記念(旧サイト)
「う"お"ぉい!帰ったぞぉ!!」
『お帰りー。』
言葉だけ発して雑誌を読み続けてたら、彼は疲れた様子で向かいのソファにドカッと座った。
あら珍しい。
いつもだったら「う"お"ぉい!それだけかぁ!」って怒るのに。
チラリと見てみれば、がっくりと項垂れている。
おお、レアな光景っ。
『どしたのよ、鮫さん。』
「……さすがに4連戦はうぜぇ…」
『4連戦??あー、また挑まれたの?お疲れー。』
100戦連勝を決め、それを山本武に送り、見事2代目剣帝を名乗るようになったスクアーロは、毎日のように変な輩から狙われるようになった。
普通に堂々とした勝負だったら喜んで受けて立つらしいけど、最近のは全部闇討ちみたいなもの。
さすがに神経をずっと張り巡らせているのは疲れるみたい。
でもって、今日は外出中に4回襲撃を受けた、と。
「何でだぁ…普通に来ればいーじゃねーかぁ……」
『え、だって負けたら嫌じゃん。』
「んなもん知るかぁ!!こっちだってそんな簡単に負けねぇぞぉ!!つーかぜってぇ負けねぇ!!」
『はいはい、分かったからボリュームダウンして頂戴。』
「う"……」
雑誌をめくりながら言うと、スクアーロは渋々口を閉ざす。
この部屋のルールは、私なのだ。
何でかって聞かれれば…まぁ、ボスの力を借りてるんだけどね☆
「う"お"ぉい…」
『ん?』
今度は静かに呼びかけて来たから、ちゃんと目を見てあげる。
と、私は気がついた。
『ちょっとスクアーロ、顔はダメでしょ顔は!』
「な、何だぁっ!?」
頬骨の辺りに切り傷が1つ。
折角の美人さんなのに、まったくもう。
『待ってて、薬とガーゼ持って来る。』
「ま、待てぇ!」
『…何よ。』
立ち上がった私の手を掴んで、引き留めるスクアーロ。
何か言いたそうな、言いかけてるような、微妙な表情だ。
『どーしたの?言いたいことがあるならスパッと言う!』
「お、お前は…」
『うん。』
「俺が、好きかぁ…?」
『………は?』
突然の、というか今更過ぎる台詞に思わず素っ頓狂な声を出すと、スクアーロはガバッと抱きついてきた。
『ちょっ…どしたのよ!?キャラ崩壊!!?』
「俺は疲れて帰って来たんだぁ、少しくらい労れぇ。」
あーなるほど、私が雑誌ばっか読んでたから拗ねてたのね。
まったく、可愛い鮫さんなんだから。
『はいはい、ごめんね。』
長い長い髪の毛を撫でて、抱きつき返してあげた。
『大好きよ、スクアーロ。』
言った瞬間にスクアーロの腕の力が強まったのは、照れ隠しだと思っていいのかな?
「お…俺もだぜぇ…///」
『あははっ!』
「な、何で笑うんだぁ!!」
『だってスクアーロ、照れてるんだもん。可愛いなぁって。』
「うるせぇっ!!///」
私の彼は2代目剣帝
肩書はカッコいいけれど、実はヘタレで照れ屋な鮫さん
fin.
『お帰りー。』
言葉だけ発して雑誌を読み続けてたら、彼は疲れた様子で向かいのソファにドカッと座った。
あら珍しい。
いつもだったら「う"お"ぉい!それだけかぁ!」って怒るのに。
チラリと見てみれば、がっくりと項垂れている。
おお、レアな光景っ。
『どしたのよ、鮫さん。』
「……さすがに4連戦はうぜぇ…」
『4連戦??あー、また挑まれたの?お疲れー。』
100戦連勝を決め、それを山本武に送り、見事2代目剣帝を名乗るようになったスクアーロは、毎日のように変な輩から狙われるようになった。
普通に堂々とした勝負だったら喜んで受けて立つらしいけど、最近のは全部闇討ちみたいなもの。
さすがに神経をずっと張り巡らせているのは疲れるみたい。
でもって、今日は外出中に4回襲撃を受けた、と。
「何でだぁ…普通に来ればいーじゃねーかぁ……」
『え、だって負けたら嫌じゃん。』
「んなもん知るかぁ!!こっちだってそんな簡単に負けねぇぞぉ!!つーかぜってぇ負けねぇ!!」
『はいはい、分かったからボリュームダウンして頂戴。』
「う"……」
雑誌をめくりながら言うと、スクアーロは渋々口を閉ざす。
この部屋のルールは、私なのだ。
何でかって聞かれれば…まぁ、ボスの力を借りてるんだけどね☆
「う"お"ぉい…」
『ん?』
今度は静かに呼びかけて来たから、ちゃんと目を見てあげる。
と、私は気がついた。
『ちょっとスクアーロ、顔はダメでしょ顔は!』
「な、何だぁっ!?」
頬骨の辺りに切り傷が1つ。
折角の美人さんなのに、まったくもう。
『待ってて、薬とガーゼ持って来る。』
「ま、待てぇ!」
『…何よ。』
立ち上がった私の手を掴んで、引き留めるスクアーロ。
何か言いたそうな、言いかけてるような、微妙な表情だ。
『どーしたの?言いたいことがあるならスパッと言う!』
「お、お前は…」
『うん。』
「俺が、好きかぁ…?」
『………は?』
突然の、というか今更過ぎる台詞に思わず素っ頓狂な声を出すと、スクアーロはガバッと抱きついてきた。
『ちょっ…どしたのよ!?キャラ崩壊!!?』
「俺は疲れて帰って来たんだぁ、少しくらい労れぇ。」
あーなるほど、私が雑誌ばっか読んでたから拗ねてたのね。
まったく、可愛い鮫さんなんだから。
『はいはい、ごめんね。』
長い長い髪の毛を撫でて、抱きつき返してあげた。
『大好きよ、スクアーロ。』
言った瞬間にスクアーロの腕の力が強まったのは、照れ隠しだと思っていいのかな?
「お…俺もだぜぇ…///」
『あははっ!』
「な、何で笑うんだぁ!!」
『だってスクアーロ、照れてるんだもん。可愛いなぁって。』
「うるせぇっ!!///」
私の彼は2代目剣帝
肩書はカッコいいけれど、実はヘタレで照れ屋な鮫さん
fin.