100万打記念(旧サイト)
「ふぁ~…」
『おはようございます!10代目!!』
「あ、おはよう…」
『朝食出来ております!!』
「うわぁ…美味しそうだね、ありがとう。」
あぁ10代目!
今日も朝から笑顔が可愛いです!
ボンゴレで勤めていた父の影響で、幼いころから色々と見て来た私。
今じゃ書類や資料の在処は誰よりも正確に網羅して覚えている。
そんな私の記憶力を買って、10代目は私を秘書として下さっている。
---「俺、いつも忘れちゃうから困ってたんだ。」
---『私でお役に立てるなら、喜んで!』
---「ありがとう、頼むよ。」
あの日だった。
初めて見た10代目の優しい笑みに、私は心を持ってかれてしまったのだ。
10代目の笑顔が見たい、
その一心でこうして働いている。
「あの、さ…」
『はい、何でしょうか?』
「今日の予定なんだけど、」
『あ、少々お待ち下さい!えーっとですね…』
ポケットから10代目スケジュール専用手帳を取り出して、パラパラとめくる私。
けど、10代目は途端にわたわたし始めて。
「ち、違うんだ!そうじゃなくて、えっと…」
『へ?』
箸を置いて、う~んと唸った10代目は、躊躇いがちにこっちを見る。
私がきょとんと目を合わせると、パッと目をそらす。
『10代目?』
「君の、予定…」
『私のですか?』
何でそんなことをお聞きになるのか疑問に思ったけど、聞かれたからには素直に答える。
『本日は獄寺さんと書庫の整理を。新たに増えたものを整頓しつつ、これまでの配置をあまり変更しないよう…』
「ご、獄寺君と!?」
『え、えぇ…何か問題でもありましたか?10代目の本日の護衛は山本さんが…』
「ち、違くて!!」
更にわたわたする10代目。
私はふと時計を見て、お伝えした。
『あの、早く召し上がらないとお支度の時間が…』
「ダメだ!」
『えっ?』
「君、最近すっごく働いてるよね。俺のスケジュールも、俺に負担が掛からないように調整して……本当に、迷惑かけてるって思ってる…」
『そ、そんなことありません!!』
突然何をおっしゃるかと思えば、
私は10代目のお役に立ちたくて、望んでやっているというのに…
『迷惑ではないです。私は、10代目の秘書という役職を頂けて、嬉しいのですから。』
「う、嬉しい…?」
『私の喜びは、10代目のお役に立てることです。ですから安心して、何なりとご指示を下さい。』
貴方のお役に立てる上に、
頑張れば頑張る分だけ、貴方は私に笑顔を見せて下さる。
それだけで、私は活力を頂いてるんですから。
「じゃあさ、2つだけお願いして…いいかな?」
『はい、お聞きします。』
再び躊躇いがちに私を見る10代目。
私は少ししゃがんでお答えする。
「俺のこと、名前で呼んで。」
『お名前、で…?』
「それと……」
しゃがんだ私の耳元に口を寄せて、ぽそっとご指示は告げられた。
「俺……君が好きだから、付き合って。」
『えっ…!?///』
ぼふんと赤くなってしまった私に、「返事は今欲しいな」と照れくさそうに笑う10代目。
あ…ど、どうしましょう……
『えと……わ、分かりました…綱吉さん……』
「ホントに!?ありがとう!」
お返事をすると、綱吉さんは笑顔を見せて下さった。
それは、今まで見たどんな笑顔よりも可愛らしくて素敵な笑顔だった。
10代目が大好きです
今日は2人で休んじゃおうよ、そんな悪戯な笑みすらも
fin.
『おはようございます!10代目!!』
「あ、おはよう…」
『朝食出来ております!!』
「うわぁ…美味しそうだね、ありがとう。」
あぁ10代目!
今日も朝から笑顔が可愛いです!
ボンゴレで勤めていた父の影響で、幼いころから色々と見て来た私。
今じゃ書類や資料の在処は誰よりも正確に網羅して覚えている。
そんな私の記憶力を買って、10代目は私を秘書として下さっている。
---「俺、いつも忘れちゃうから困ってたんだ。」
---『私でお役に立てるなら、喜んで!』
---「ありがとう、頼むよ。」
あの日だった。
初めて見た10代目の優しい笑みに、私は心を持ってかれてしまったのだ。
10代目の笑顔が見たい、
その一心でこうして働いている。
「あの、さ…」
『はい、何でしょうか?』
「今日の予定なんだけど、」
『あ、少々お待ち下さい!えーっとですね…』
ポケットから10代目スケジュール専用手帳を取り出して、パラパラとめくる私。
けど、10代目は途端にわたわたし始めて。
「ち、違うんだ!そうじゃなくて、えっと…」
『へ?』
箸を置いて、う~んと唸った10代目は、躊躇いがちにこっちを見る。
私がきょとんと目を合わせると、パッと目をそらす。
『10代目?』
「君の、予定…」
『私のですか?』
何でそんなことをお聞きになるのか疑問に思ったけど、聞かれたからには素直に答える。
『本日は獄寺さんと書庫の整理を。新たに増えたものを整頓しつつ、これまでの配置をあまり変更しないよう…』
「ご、獄寺君と!?」
『え、えぇ…何か問題でもありましたか?10代目の本日の護衛は山本さんが…』
「ち、違くて!!」
更にわたわたする10代目。
私はふと時計を見て、お伝えした。
『あの、早く召し上がらないとお支度の時間が…』
「ダメだ!」
『えっ?』
「君、最近すっごく働いてるよね。俺のスケジュールも、俺に負担が掛からないように調整して……本当に、迷惑かけてるって思ってる…」
『そ、そんなことありません!!』
突然何をおっしゃるかと思えば、
私は10代目のお役に立ちたくて、望んでやっているというのに…
『迷惑ではないです。私は、10代目の秘書という役職を頂けて、嬉しいのですから。』
「う、嬉しい…?」
『私の喜びは、10代目のお役に立てることです。ですから安心して、何なりとご指示を下さい。』
貴方のお役に立てる上に、
頑張れば頑張る分だけ、貴方は私に笑顔を見せて下さる。
それだけで、私は活力を頂いてるんですから。
「じゃあさ、2つだけお願いして…いいかな?」
『はい、お聞きします。』
再び躊躇いがちに私を見る10代目。
私は少ししゃがんでお答えする。
「俺のこと、名前で呼んで。」
『お名前、で…?』
「それと……」
しゃがんだ私の耳元に口を寄せて、ぽそっとご指示は告げられた。
「俺……君が好きだから、付き合って。」
『えっ…!?///』
ぼふんと赤くなってしまった私に、「返事は今欲しいな」と照れくさそうに笑う10代目。
あ…ど、どうしましょう……
『えと……わ、分かりました…綱吉さん……』
「ホントに!?ありがとう!」
お返事をすると、綱吉さんは笑顔を見せて下さった。
それは、今まで見たどんな笑顔よりも可愛らしくて素敵な笑顔だった。
10代目が大好きです
今日は2人で休んじゃおうよ、そんな悪戯な笑みすらも
fin.