🎵番外編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
['o sole mio! 番外編]
-----------------
午後3時。
『んーっ!眩しっ。』
空を見上げながら、7号館3階のベランダでグッと背伸び。
やっと終わったお洗濯。
あとは乾くのを待つだけ。
今日は柔軟剤たっぷり配合の洗剤使ったから、きっとふっくら仕上がるはず。
真っ白なタオルやシーツやYシャツを見て、仕上がりがちょっと楽しみになった。
「あぁ、ココにいたんだ、柚子。」
『ひょえっ!』
ベランダのドアが開く音と突然の声に吃驚して振り向くと、
笑みを浮かべた我が主。
だいぶ分かって来た。
ツナさんがこの笑みを見せる時は……
『(良くない事が起こるっ!!)』
「失礼だな。」
『ぎゃああ!ごめんなさいぃぃ!!』
腕組みして黒笑い。
あぁもう勘弁して下さい、ホント。
「今日の会議、高級料亭でだったから、お土産あるんだけどな。」
『えっ、ホントですか!!?』
マフィアってのは何をしてるのか、まだイマイチよく分かってない。
だけど、何だか色んなモノが豪華である事はとりあえず理解してる。
そして、たまに……と言っても結構な頻度でお土産を用意してくれるツナさんは、
やっぱり優しくていい人なんだと思う。
…………普段が怖いだけで。
「あ、いらないんだ。」
『ごめんなさいすみません撤回します!!!』
必死で頭を下げると、上から吹き出す声。
「くくっ……あははっ!」
『つ、ツナさん……!??』
「バーカ、冗談だっての。柚子に買って来た土産なのに、渡さなかったら意味ないだろ?」
こんな時ばっかり普通の笑顔で、
演技かも、と思いながらドキリとする。
『ありがと…ございます……///』
「ほら、広間行くぞ。そこに置いてあるから。」
『あっ、はい!』
あたしの腕を引くツナさんの手は、
力強いけどあったかい。
強引だけど優しい。
こうして手を引かれて歩いてると、やっぱり何だかんだで見た目はカッコいいんだと再認識してしまう。
…中身についてはもうノーコメントで。
「柚子、和菓子大丈夫だよな?」
『へっ?』
ある意味ボーッとツナさんに見とれてたあたしは、突然話しかけられてビクッとする。
「だから、和菓子。」
『和菓子……』
あ、お土産の中身ですか。
今暴露しちゃうんですか。
「文句ある?」
『無いです、ごめんなさい。』
「ったく、素直に質問にだけ答えろよ。和菓子、大丈夫か?」
ほら、何だかんだでちょっとした配慮。
だから嫌いになれないんです。
もしあたしが餡子とかダメだったら、箱開けた瞬間ガッカリだもんね。
でも…
『大丈夫ですよ♪大好きですっ!!』
実は好物なんだなー♪
ツナさんの超直感かな?
それで和菓子買って来てくれたんならめちゃめちゃ感謝っ♪
『(って、あれ……?)』
ふと、ツナさんが足を止めているのに気がつく。
当然あたしもその場に立ったままだった。
『どしたんですか?大広間までもう少し……』
「柚子、」
『…はい?』
前髪で隠れて、ツナさんの表情がちゃんと窺えない。
うーむ………困った!!
『ツナさーん…?』
「あのさ…」
『何ですか?』
いつもより静かに話すから、首を傾げる。
あ、ダメだ。
この角度からでも表情見えない…。
「………もっかい。」
『へ?……何をですか?』
「もう1回答えろ。」
命令形!!?
いつもと同じだ!!
全然いつものペースだった!!
ちぇっ、ちょっと心配しちゃったじゃん。
「いいから、もう1回答えろ。」
何に?
あ、さっきの質問にかな。
聞こえなかったのかな、あんなに大きな声で言ったのに。
『(えーっと……)大丈夫ですよ♪大好きですっ!!』
こんなんでいいかな?
今度はちゃんと聞こえたよね、うん。
「柚子っ……」
『ほえ!!?///』
今度は何かと思ったら、
たまにやって来る突然の抱擁。
ちょ、だから心臓に悪いのに!!!
「柚子、もっかい言え。」
『ま、また聞こえなかったんですかー!!?』
「いいから。」
もーっ、耳掃除して下さいよっ。
仕方無いなぁ、と溜め息1つ。
今度はちゃんと聞こえるように、
抱きしめられたまま、ちょっとだけ背伸び。
『大丈夫です、大好きですよっ。』
「………そっか…///」
あ、今度はちゃんと聞こえたみたいだ。
良かった良かった。
これで和菓子食べれるーっ♪
「な、何ですとっ!!?」
『え?』
「あ。」
ふと気がつくと、あたしとツナさんの数メートル後ろに骸さんが。
よく分かんないけど「ガーン!」って顔してる。
「いたんだ、骸。」
「つ、綱吉……君という人は…!!」
『どうかしたんですか?骸さん。』
「ぼ……僕の柚子がーっ!!!」
えぇーっ!!!??
何ソレ!!?
ドラマで振られたシーンのように走り去って行く骸さん。
あたし……何かした?
ツナさんに捕まってるから?
『(何にせよ、変態が遠ざかってくれて良かった良かった♪)』
ちょっと満足するあたしを、ツナさんはそうっと解放する。
そしてもう一度手を握って。
「じゃ、広間行こうか。」
『はいっ!』
---
-----
大広間にはリボーンさんと獄寺さんと山本さんが居て、一緒に食べた。
ツナさんが買って来てくれた和菓子はとってもとっても美味しくて、
あたしは終始笑みが絶えなかった。
『はぅ~っ、この白あんが溜まりませんねぇ///』
「柚子って白あん好きなのか?」
『はいっ!』
「そか!」
山本さんは爽やかに笑ってあたしの頭をくしゃっと撫でる。
『あっ、こっちのお饅頭もいけますっ!』
「てめっ柚子!包み紙散らかすんじゃねーよ!!」
『す、すみませんっ!』
獄寺さんは姑さんみたいだった。
『こ、このようかん最高ですーっ♪皆さんもどうぞ!』
「あぁ、あんがとな♪」
「10代目のチョイスだ。最高に決まってんだろ。」
「おっ、ホントにいけるな!」
「あふぁりめーだ!(モグモグ…)」
『獄寺さんってば、食べたまま言わなくても……』
「うるへっ!」
ま、口元隠してるだけマシか。
そんな中、ツナさんはリボーンさんと何やらヒソヒソ話をしていた。
よく聞こえなかったけど。
---
「このバカツナ、考えが幼稚だな。」
「うるせーよ。」
「そんなに嬉しかったか?」
「……うるせーって。///」
骸に見られたのがちょっと癪だったけど、
多分アレのおかげで充電出来た。
---『大好きですよっ♪』
「おいツナ、ニヤけてるぞ。」
「見んな。」
右手で頬杖つくフリして顔を隠しながら、
“またどうにかして言わせよう”と思ったのは、
俺だけの秘密。
--------
『あれ、ツナさん召し上がらないんですか?』
「いーよ、ソレは柚子への土産だから。美味い?」
『はいっ!実は大好きなんですよー♪』
「…!!!///」
Words' Direction
(捉え方が違うだけ)
.
-----------------
午後3時。
『んーっ!眩しっ。』
空を見上げながら、7号館3階のベランダでグッと背伸び。
やっと終わったお洗濯。
あとは乾くのを待つだけ。
今日は柔軟剤たっぷり配合の洗剤使ったから、きっとふっくら仕上がるはず。
真っ白なタオルやシーツやYシャツを見て、仕上がりがちょっと楽しみになった。
「あぁ、ココにいたんだ、柚子。」
『ひょえっ!』
ベランダのドアが開く音と突然の声に吃驚して振り向くと、
笑みを浮かべた我が主。
だいぶ分かって来た。
ツナさんがこの笑みを見せる時は……
『(良くない事が起こるっ!!)』
「失礼だな。」
『ぎゃああ!ごめんなさいぃぃ!!』
腕組みして黒笑い。
あぁもう勘弁して下さい、ホント。
「今日の会議、高級料亭でだったから、お土産あるんだけどな。」
『えっ、ホントですか!!?』
マフィアってのは何をしてるのか、まだイマイチよく分かってない。
だけど、何だか色んなモノが豪華である事はとりあえず理解してる。
そして、たまに……と言っても結構な頻度でお土産を用意してくれるツナさんは、
やっぱり優しくていい人なんだと思う。
…………普段が怖いだけで。
「あ、いらないんだ。」
『ごめんなさいすみません撤回します!!!』
必死で頭を下げると、上から吹き出す声。
「くくっ……あははっ!」
『つ、ツナさん……!??』
「バーカ、冗談だっての。柚子に買って来た土産なのに、渡さなかったら意味ないだろ?」
こんな時ばっかり普通の笑顔で、
演技かも、と思いながらドキリとする。
『ありがと…ございます……///』
「ほら、広間行くぞ。そこに置いてあるから。」
『あっ、はい!』
あたしの腕を引くツナさんの手は、
力強いけどあったかい。
強引だけど優しい。
こうして手を引かれて歩いてると、やっぱり何だかんだで見た目はカッコいいんだと再認識してしまう。
…中身についてはもうノーコメントで。
「柚子、和菓子大丈夫だよな?」
『へっ?』
ある意味ボーッとツナさんに見とれてたあたしは、突然話しかけられてビクッとする。
「だから、和菓子。」
『和菓子……』
あ、お土産の中身ですか。
今暴露しちゃうんですか。
「文句ある?」
『無いです、ごめんなさい。』
「ったく、素直に質問にだけ答えろよ。和菓子、大丈夫か?」
ほら、何だかんだでちょっとした配慮。
だから嫌いになれないんです。
もしあたしが餡子とかダメだったら、箱開けた瞬間ガッカリだもんね。
でも…
『大丈夫ですよ♪大好きですっ!!』
実は好物なんだなー♪
ツナさんの超直感かな?
それで和菓子買って来てくれたんならめちゃめちゃ感謝っ♪
『(って、あれ……?)』
ふと、ツナさんが足を止めているのに気がつく。
当然あたしもその場に立ったままだった。
『どしたんですか?大広間までもう少し……』
「柚子、」
『…はい?』
前髪で隠れて、ツナさんの表情がちゃんと窺えない。
うーむ………困った!!
『ツナさーん…?』
「あのさ…」
『何ですか?』
いつもより静かに話すから、首を傾げる。
あ、ダメだ。
この角度からでも表情見えない…。
「………もっかい。」
『へ?……何をですか?』
「もう1回答えろ。」
命令形!!?
いつもと同じだ!!
全然いつものペースだった!!
ちぇっ、ちょっと心配しちゃったじゃん。
「いいから、もう1回答えろ。」
何に?
あ、さっきの質問にかな。
聞こえなかったのかな、あんなに大きな声で言ったのに。
『(えーっと……)大丈夫ですよ♪大好きですっ!!』
こんなんでいいかな?
今度はちゃんと聞こえたよね、うん。
「柚子っ……」
『ほえ!!?///』
今度は何かと思ったら、
たまにやって来る突然の抱擁。
ちょ、だから心臓に悪いのに!!!
「柚子、もっかい言え。」
『ま、また聞こえなかったんですかー!!?』
「いいから。」
もーっ、耳掃除して下さいよっ。
仕方無いなぁ、と溜め息1つ。
今度はちゃんと聞こえるように、
抱きしめられたまま、ちょっとだけ背伸び。
『大丈夫です、大好きですよっ。』
「………そっか…///」
あ、今度はちゃんと聞こえたみたいだ。
良かった良かった。
これで和菓子食べれるーっ♪
「な、何ですとっ!!?」
『え?』
「あ。」
ふと気がつくと、あたしとツナさんの数メートル後ろに骸さんが。
よく分かんないけど「ガーン!」って顔してる。
「いたんだ、骸。」
「つ、綱吉……君という人は…!!」
『どうかしたんですか?骸さん。』
「ぼ……僕の柚子がーっ!!!」
えぇーっ!!!??
何ソレ!!?
ドラマで振られたシーンのように走り去って行く骸さん。
あたし……何かした?
ツナさんに捕まってるから?
『(何にせよ、変態が遠ざかってくれて良かった良かった♪)』
ちょっと満足するあたしを、ツナさんはそうっと解放する。
そしてもう一度手を握って。
「じゃ、広間行こうか。」
『はいっ!』
---
-----
大広間にはリボーンさんと獄寺さんと山本さんが居て、一緒に食べた。
ツナさんが買って来てくれた和菓子はとってもとっても美味しくて、
あたしは終始笑みが絶えなかった。
『はぅ~っ、この白あんが溜まりませんねぇ///』
「柚子って白あん好きなのか?」
『はいっ!』
「そか!」
山本さんは爽やかに笑ってあたしの頭をくしゃっと撫でる。
『あっ、こっちのお饅頭もいけますっ!』
「てめっ柚子!包み紙散らかすんじゃねーよ!!」
『す、すみませんっ!』
獄寺さんは姑さんみたいだった。
『こ、このようかん最高ですーっ♪皆さんもどうぞ!』
「あぁ、あんがとな♪」
「10代目のチョイスだ。最高に決まってんだろ。」
「おっ、ホントにいけるな!」
「あふぁりめーだ!(モグモグ…)」
『獄寺さんってば、食べたまま言わなくても……』
「うるへっ!」
ま、口元隠してるだけマシか。
そんな中、ツナさんはリボーンさんと何やらヒソヒソ話をしていた。
よく聞こえなかったけど。
---
「このバカツナ、考えが幼稚だな。」
「うるせーよ。」
「そんなに嬉しかったか?」
「……うるせーって。///」
骸に見られたのがちょっと癪だったけど、
多分アレのおかげで充電出来た。
---『大好きですよっ♪』
「おいツナ、ニヤけてるぞ。」
「見んな。」
右手で頬杖つくフリして顔を隠しながら、
“またどうにかして言わせよう”と思ったのは、
俺だけの秘密。
--------
『あれ、ツナさん召し上がらないんですか?』
「いーよ、ソレは柚子への土産だから。美味い?」
『はいっ!実は大好きなんですよー♪』
「…!!!///」
Words' Direction
(捉え方が違うだけ)
.