🎼本編
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ある昼下がり。
会議があるとかで、ツナさん達は何処かへお出かけ。
並盛キャンパス7号館にいるのは、あたしと見張り役のリボーンさんだけ。
『ストーブつけていいですか?』
「寒いのか?」
『えっと…少し。お部屋あったまったら消しますから。』
「俺が温めてやろーか?」
え!!?
突然のお言葉に軽くフリーズ。
「ちょうどツナ達いねーし、どうだ?柚子。」
いやいやいや!
何をですか!!?
あ、聞きたくない!
お答えしないで下さい!!
『す、ストーブつけますね。』
「スルーなんていい度胸だな。」
『ごめんなさい!!』
とりあえず謝るクセがついた。
これって良い事なのかな…?
「ったく…面白ぇな、柚子は。」
リボーンさんは銃磨きの続きをやり始める。
うーん…謝っといて損はないみたいだ…。
にしても寒い。
この大広間は本当に冗談抜きで広いから、なかなかあったまらないみたい。
『そーだ!リボーンさん、エスプレッソお好きなんですよね?』
“小僧はいつも飲んでるぜ♪”って山本さんが言ってた!
「ほぅ…俺達に関する知識は全部山本譲りか…。」
『えぇ!?反応するのソコですか!!』
口に出した質問じゃなくて心の声!!?
何だかもう…嫌だ。
「好きだぜ、エスプレッソ。うめーからな。」
『でしたら、今作ろうと思うんですけど…要ります?』
「たまには気が利くじゃねーか。じゃぁ頼むぞ。」
『了解です!』
あたしはキッチンに駆けて行った。
ついでだから、あたしのカフェモカも作っちゃおーっと♪
やかんに適当に水を入れて、火にかける。
しばらく待たないといけないのよねー…
寒いから戻ろう。
リボーンさんと2人って微妙に緊張するけど、
(何たって常に銃持ってるから)
仕方無いよね。
頑張るのよ、柚子!
『お湯沸かしてるので、ちょっと待ってて下さい。』
「あぁ。」
愛用の銃を磨きながらリボーンさはこちらを向く。
「なぁ柚子、」
『はい、何ですか?』
「何でここに入るって決めたんだ?」
『え…?』
その質問…
すごく今更のような気が…
「悪いか?」
『いっ、いえ!!』
あぁ…リボーンさんは読心術のプロだった…。
『えっと…フルートやりたかったんです。だから…器楽サークルに、と思って。』
あの日の事は、多分これからもずっと忘れない。
ツナさん達の演奏、とても綺麗だったから。
一瞬にして引き込まれてしまったんだもの。
「柚子、」
『はい。』
「お前…何で自分が誘われたか分かってねーだろ。」
『え?理由なんてあるんですか?あ、楽器やってたからですか!』
「それだけじゃねーぞ。」
リボーンさんは銃を置いて、ストーブの前にうずくまるあたしに歩み寄る。
「…教えてやろーか。」
『えと…』
つーか睫毛長いなー、リボーンさんって。
とか考えてるあたしはかなり空気が読めてない。
「ホントにな。」
『読まないで下さい!!』
必死に訴えるあたしに、リボーンさんは怪しげな笑みを見せる。
何かこう…この人って人を引きつけるんだろーなぁ。
『あの、一ついいですか?』
「何だ?」
『それを知ったら、あたしはどーなりますか?』
例えば…
ツナさんに虐められるとか、
ツナさんに怒られるとか、
ツナさんにけなされるとか…
『………みたいな仕打ちはあるんでしょーか…?』
結構真剣な目で質問してみる。
けど、
「ふっ…くくくっ…」
『…へ?』
「ホント、柚子は面白ぇな。」
『なっ…これは重要事項なんですよーっ!!』
「やめた。知りたかったら直接ツナに聞きやがれ。」
…結局コレだ。
「まぁ俺としては、柚子がずっとココにいるだけで構わねーから。」
『え…!?』
突然顔を近づけて、リボーンさんってば何を言うの!!?
それは…
えっと…
『と、とりあえずお給料貰うまでは居ますけど…』
頑張って何とかそう答えたら、ため息をつかれた。
「違ぇぞ。」
『じゃあ一体……』
「ツナの専属家政婦じゃなくて…俺の家政婦やらねーか?」
顎をクイッと上げられて、あたしはフリーズする。
今…
何て……!??
「ツナには勿体ねーんだ、俺の恋人になるか?」
『な、なななな、何を言ってるんですかぁ!!!///』
冗談ですよね?
だってリボーンさんって…
あれ?
『つ、つかぬ事をお聞きしますが…』
「何だ。」
『リボーンさん…おいくつですか??』
あたしより年下?
年上には見えないんだけど…
でもヤケに背が高いしなぁ…。
大人オーラ出まくってるし。
「殺し屋ってのは、個人情報はあんまり公開しねーんだぞ。」
『そ、そうですか…』
まともな答えを期待したあたしがバカでした。
にしても…
『リボーンさん…』
「今度は何だ。」
『か…顔が近いんですけど…』
「嫌か?」
ですから!
嫌とかそーゆー問題じゃなくて!!
「…問題じゃなくて何だ?」
聞こえてるーーー!!
『恥ずかしいんです…///』
頑張って言葉を絞り出すと、リボーンさんはフッと笑った。
そして、今度はあたしをギュッと抱きしめる。
『り…リボーンさん!!?///』
「柚子…可愛い事言うじゃねーか。」
さっきから何なんだーー!!?
というかあたし…
あれ?
何か忘れてるような…
「守護者じゃなくて正解だな。」
『え?』
「今日の会議は、ボンゴレのボスと守護者で行ってるからな。」
『はぁ…』
何でもいいけど腕を解いてくれませんか?
「嫌だぞ。」
聞こえてるー!
そして何故!?
「柚子、お前は自分で思ってるより周りに気に入られてんだ。」
『はぁ…』
そこで、腕の力が強まる。
「だから俺も…」
『リボーン、さん……?』
ピーーーーッ!!!
『あっ!!』
何か忘れてると思ったら、
お湯沸かしてたんだ!!
『あっ…あの!エスプレッソ入れて来ますね!///』
何言われるか分からないし、
それに…
結構真面目に緊張した。
だからあたしはお湯が沸いたのを理由に大広間を飛び出す。
『(うぅ…何か顔熱いし…///)』
もし年下だったらどうしよう…
口説かれてたって事??
…ないないない!!!
だってリボーンさんだもん!!
あたしなんかよりずっと素敵な人見つけるって!
コポコポとエスプレッソをカフェモカを作る。
余ったお湯はポットに移して、あたしはキッチンを出た。
「ただいまー。」
『あ、お帰りなさい!ツナさん!』
「柚子…ただいま。」
何だか少しツナさんが懐かしくなって、いつもより高いトーンで出迎えた。
「おいで。」
『はい?でも、あの…コレ持ってるんで…』
「ん?」
『エスプレッソです!あ、ツナさんも飲みますか?』
あたしが答えると、ツナさんは少しだけ吃驚したような顔をして。
「あぁ…後でな。」
『分かりました。リボーンさんにお運びしてからまた来ます♪』
「うん。」
他の人達はまだ帰って来ない。
ツナさんと違ってちゃんと授業を受けてるみたいだ。
もう一杯エスプレッソを作る為に、あたしはキッチンに戻る。
同じ頃、大広間では…
「おいリボーン、」
「お。帰ってたのか。」
「俺の柚子をこき使ってんじゃねーよ。」
眉間に皺を寄せるツナに、リボーンは口角を上げる。
「柚子の見張りを頼んだのはお前だろ。」
「俺が頼んだのは見張りだけだっての。」
「柚子が俺に聞いたんだ。エスプレッソ飲むかってな。」
言いながらリボーンは机の上にあるもう一つのカップを指差す。
「どーせ自分がカフェモカ飲みたかったからじゃねーのか?」
するとツナは盛大なため息をついた。
そしてキッチンへと歩いて行く。
「柚子、柚子!」
『は、はい!ツナさんのエスプレッソ、出来ましたよ!』
「違うっつの。」
『あの……では…何ですか?』
「カフェモカ。」
その単語が出た途端フリーズする柚子。
「休憩時間でもねーのに、何飲もうとしてんだよ。」
『すっ…すみませーーん!!』
そうだったーー!!
そう言えば“家政婦規約”か何かに書いてあった気がする!
「お土産のミルフィーユはナシな。」
『えぇ!?ツーナーさぁーん!』
縋るあたしに、ツナさんはもう一つ質問。
「そうだ、リボーンに余計な事言われてないか?」
『余計な…事ですか??えーと…』
---「何で自分が誘われたか分かってねーだろ。」
一瞬だけよぎった疑問。
だけど…
『何もないですよ♪そんな事より、こんなトコで立ってたら寒いです、大広間に戻りましょうよ。』
あたしが言うと、ツナさんは渋々(?)一緒に広間に戻ってくれた。
そして、何だかんだ言って最後はミルフィーユを分けてくれた。
ケトル
あの時お湯が沸いてなかったら、一体何を言われてたんだろう…
continue...
会議があるとかで、ツナさん達は何処かへお出かけ。
並盛キャンパス7号館にいるのは、あたしと見張り役のリボーンさんだけ。
『ストーブつけていいですか?』
「寒いのか?」
『えっと…少し。お部屋あったまったら消しますから。』
「俺が温めてやろーか?」
え!!?
突然のお言葉に軽くフリーズ。
「ちょうどツナ達いねーし、どうだ?柚子。」
いやいやいや!
何をですか!!?
あ、聞きたくない!
お答えしないで下さい!!
『す、ストーブつけますね。』
「スルーなんていい度胸だな。」
『ごめんなさい!!』
とりあえず謝るクセがついた。
これって良い事なのかな…?
「ったく…面白ぇな、柚子は。」
リボーンさんは銃磨きの続きをやり始める。
うーん…謝っといて損はないみたいだ…。
にしても寒い。
この大広間は本当に冗談抜きで広いから、なかなかあったまらないみたい。
『そーだ!リボーンさん、エスプレッソお好きなんですよね?』
“小僧はいつも飲んでるぜ♪”って山本さんが言ってた!
「ほぅ…俺達に関する知識は全部山本譲りか…。」
『えぇ!?反応するのソコですか!!』
口に出した質問じゃなくて心の声!!?
何だかもう…嫌だ。
「好きだぜ、エスプレッソ。うめーからな。」
『でしたら、今作ろうと思うんですけど…要ります?』
「たまには気が利くじゃねーか。じゃぁ頼むぞ。」
『了解です!』
あたしはキッチンに駆けて行った。
ついでだから、あたしのカフェモカも作っちゃおーっと♪
やかんに適当に水を入れて、火にかける。
しばらく待たないといけないのよねー…
寒いから戻ろう。
リボーンさんと2人って微妙に緊張するけど、
(何たって常に銃持ってるから)
仕方無いよね。
頑張るのよ、柚子!
『お湯沸かしてるので、ちょっと待ってて下さい。』
「あぁ。」
愛用の銃を磨きながらリボーンさはこちらを向く。
「なぁ柚子、」
『はい、何ですか?』
「何でここに入るって決めたんだ?」
『え…?』
その質問…
すごく今更のような気が…
「悪いか?」
『いっ、いえ!!』
あぁ…リボーンさんは読心術のプロだった…。
『えっと…フルートやりたかったんです。だから…器楽サークルに、と思って。』
あの日の事は、多分これからもずっと忘れない。
ツナさん達の演奏、とても綺麗だったから。
一瞬にして引き込まれてしまったんだもの。
「柚子、」
『はい。』
「お前…何で自分が誘われたか分かってねーだろ。」
『え?理由なんてあるんですか?あ、楽器やってたからですか!』
「それだけじゃねーぞ。」
リボーンさんは銃を置いて、ストーブの前にうずくまるあたしに歩み寄る。
「…教えてやろーか。」
『えと…』
つーか睫毛長いなー、リボーンさんって。
とか考えてるあたしはかなり空気が読めてない。
「ホントにな。」
『読まないで下さい!!』
必死に訴えるあたしに、リボーンさんは怪しげな笑みを見せる。
何かこう…この人って人を引きつけるんだろーなぁ。
『あの、一ついいですか?』
「何だ?」
『それを知ったら、あたしはどーなりますか?』
例えば…
ツナさんに虐められるとか、
ツナさんに怒られるとか、
ツナさんにけなされるとか…
『………みたいな仕打ちはあるんでしょーか…?』
結構真剣な目で質問してみる。
けど、
「ふっ…くくくっ…」
『…へ?』
「ホント、柚子は面白ぇな。」
『なっ…これは重要事項なんですよーっ!!』
「やめた。知りたかったら直接ツナに聞きやがれ。」
…結局コレだ。
「まぁ俺としては、柚子がずっとココにいるだけで構わねーから。」
『え…!?』
突然顔を近づけて、リボーンさんってば何を言うの!!?
それは…
えっと…
『と、とりあえずお給料貰うまでは居ますけど…』
頑張って何とかそう答えたら、ため息をつかれた。
「違ぇぞ。」
『じゃあ一体……』
「ツナの専属家政婦じゃなくて…俺の家政婦やらねーか?」
顎をクイッと上げられて、あたしはフリーズする。
今…
何て……!??
「ツナには勿体ねーんだ、俺の恋人になるか?」
『な、なななな、何を言ってるんですかぁ!!!///』
冗談ですよね?
だってリボーンさんって…
あれ?
『つ、つかぬ事をお聞きしますが…』
「何だ。」
『リボーンさん…おいくつですか??』
あたしより年下?
年上には見えないんだけど…
でもヤケに背が高いしなぁ…。
大人オーラ出まくってるし。
「殺し屋ってのは、個人情報はあんまり公開しねーんだぞ。」
『そ、そうですか…』
まともな答えを期待したあたしがバカでした。
にしても…
『リボーンさん…』
「今度は何だ。」
『か…顔が近いんですけど…』
「嫌か?」
ですから!
嫌とかそーゆー問題じゃなくて!!
「…問題じゃなくて何だ?」
聞こえてるーーー!!
『恥ずかしいんです…///』
頑張って言葉を絞り出すと、リボーンさんはフッと笑った。
そして、今度はあたしをギュッと抱きしめる。
『り…リボーンさん!!?///』
「柚子…可愛い事言うじゃねーか。」
さっきから何なんだーー!!?
というかあたし…
あれ?
何か忘れてるような…
「守護者じゃなくて正解だな。」
『え?』
「今日の会議は、ボンゴレのボスと守護者で行ってるからな。」
『はぁ…』
何でもいいけど腕を解いてくれませんか?
「嫌だぞ。」
聞こえてるー!
そして何故!?
「柚子、お前は自分で思ってるより周りに気に入られてんだ。」
『はぁ…』
そこで、腕の力が強まる。
「だから俺も…」
『リボーン、さん……?』
ピーーーーッ!!!
『あっ!!』
何か忘れてると思ったら、
お湯沸かしてたんだ!!
『あっ…あの!エスプレッソ入れて来ますね!///』
何言われるか分からないし、
それに…
結構真面目に緊張した。
だからあたしはお湯が沸いたのを理由に大広間を飛び出す。
『(うぅ…何か顔熱いし…///)』
もし年下だったらどうしよう…
口説かれてたって事??
…ないないない!!!
だってリボーンさんだもん!!
あたしなんかよりずっと素敵な人見つけるって!
コポコポとエスプレッソをカフェモカを作る。
余ったお湯はポットに移して、あたしはキッチンを出た。
「ただいまー。」
『あ、お帰りなさい!ツナさん!』
「柚子…ただいま。」
何だか少しツナさんが懐かしくなって、いつもより高いトーンで出迎えた。
「おいで。」
『はい?でも、あの…コレ持ってるんで…』
「ん?」
『エスプレッソです!あ、ツナさんも飲みますか?』
あたしが答えると、ツナさんは少しだけ吃驚したような顔をして。
「あぁ…後でな。」
『分かりました。リボーンさんにお運びしてからまた来ます♪』
「うん。」
他の人達はまだ帰って来ない。
ツナさんと違ってちゃんと授業を受けてるみたいだ。
もう一杯エスプレッソを作る為に、あたしはキッチンに戻る。
同じ頃、大広間では…
「おいリボーン、」
「お。帰ってたのか。」
「俺の柚子をこき使ってんじゃねーよ。」
眉間に皺を寄せるツナに、リボーンは口角を上げる。
「柚子の見張りを頼んだのはお前だろ。」
「俺が頼んだのは見張りだけだっての。」
「柚子が俺に聞いたんだ。エスプレッソ飲むかってな。」
言いながらリボーンは机の上にあるもう一つのカップを指差す。
「どーせ自分がカフェモカ飲みたかったからじゃねーのか?」
するとツナは盛大なため息をついた。
そしてキッチンへと歩いて行く。
「柚子、柚子!」
『は、はい!ツナさんのエスプレッソ、出来ましたよ!』
「違うっつの。」
『あの……では…何ですか?』
「カフェモカ。」
その単語が出た途端フリーズする柚子。
「休憩時間でもねーのに、何飲もうとしてんだよ。」
『すっ…すみませーーん!!』
そうだったーー!!
そう言えば“家政婦規約”か何かに書いてあった気がする!
「お土産のミルフィーユはナシな。」
『えぇ!?ツーナーさぁーん!』
縋るあたしに、ツナさんはもう一つ質問。
「そうだ、リボーンに余計な事言われてないか?」
『余計な…事ですか??えーと…』
---「何で自分が誘われたか分かってねーだろ。」
一瞬だけよぎった疑問。
だけど…
『何もないですよ♪そんな事より、こんなトコで立ってたら寒いです、大広間に戻りましょうよ。』
あたしが言うと、ツナさんは渋々(?)一緒に広間に戻ってくれた。
そして、何だかんだ言って最後はミルフィーユを分けてくれた。
ケトル
あの時お湯が沸いてなかったら、一体何を言われてたんだろう…
continue...