🎼本編
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早いもので、3日程経ちました。
この3日間、あたしは必死に色々頑張りました。
まず、ツナさんにギューッとされるあの心臓に悪い寝方はやめてもらい、
ツナさんの隣の部屋に眠る事になりました。
それでも、二つの部屋はドアで繋がっていて、寝てる時は何故か全開です…。
交渉すると意外といいボスで、
まぁ…吃驚してるんですけど。
にしても…
『広ーーーーいっ!!!!!』
広すぎるだろ、コレ!
掃除が1時間で終わらない館…
死にそう。
ただ今皆様が仕事&授業に出かけていて、あたしは一人で頑張ってます。
廊下の赤絨毯に掃除機かけるだけで疲れました…。
あとこれから窓拭かなくちゃいけないってのに…。
「只今帰りましたよー、僕の可愛い柚子ー♪」
『…………げ。』
家政婦には慣れ始めたけど…
変態には慣れないの!!
「クフフ、見つけましたよ♪」
『お、お帰りなさい骸さん……』
「どうして後退りしてるんですか?」
何かされそうだからだよ!!
こないだみたいに抱きつかれんのはごめんだし、
耳元で何か言われるのも嫌だ!!
「柚子、お土産を買ってきましたよv」
『えっ?』
お土産…
ちょっと目をきらっとさせて、期待したあたし。
………が、バカだった。
骸さんが袋から取り出したのは…
「じゃん♪」
『なっ……!!』
………うさ耳だった。
なーにーゆーえー!!?
「クフ、さぁ柚子、付けて下さい。実はそれにピッタリなメイド服が僕の部屋に…」
『どーしてあるんですかっ!!こんの変態っ!!!』
「ホントは着たいクセに、照れ屋ですね。」
いや、普通に嫌だから。
『……あたし、掃除が終わってないので。』
「おや、では僕が付けてあげましょ…」
『嫌です。』
こっちは萌えキャラになるつもりはありませんので。
『さよなら。』
「待ちなさい、柚子。」
グイッ、
ドンッ、
『きゃっ!』
骸さんに腕を引かれ、壁に押し付けられた。
『ちょっ…何するんでs…』
「柚子、悪い子にはおしおきですよ?」
はい…?
ちょ、
あの、
あたしがいつ悪い事をしましたかー!!?
よく分からないけど、これだけは分かった。
もっのすごい身の危険が迫ってる!!
『いっ…離して下さい!!』
「大丈夫ですよ、僕が着替えさせてあげます♪」
それが一番嫌だっての!!
『だっ…誰かぁー!!』
「全員仕事と授業中なのは、柚子も知っているでしょう?」
そうだった!!
ピンチ!あたしピンチ!!
骸さんがあたしのジャージのチャックに手をかけた、
その時。
「柚子ー!俺のグローブ知らんかー?」
了平さんの声が玄関からっ!!
『はっ、はい!只今!!』
何だか力が湧いて来て、骸さんを押し飛ばす。
そして、急いで了平さんの元へ。
『グローブ、お忘れになったんですか?』
「そーなのだ。置き忘れたみたいでな。」
『えっと………あ!』
確か演奏室に…妙な袋(←失礼)があった!
『ちょっと取って来ます!』
「お、ありがとな!」
あたしはダッシュで3階の演奏室まで行き、
それを取りに行く。
『やっぱり…』
袋の中に、グローブが1セット。
『了平さん!持って来ましたー!』
「すまんな、柚子。」
『いえ。』
と、そこに…
「僕の柚子ーっ♪」
…キタよ。
「うさ耳付けて下さいよー。」
『嫌です!』
「ではせめてメイド服…」
『ランク上がってんじゃないですか!!』
「ではせめてゴスロリ…」
『いやですっ!!』
もうこの変態オタ…
どうにかしてぇ!
「柚子~~っ!」
『きゃあっ!』
了平さんが呆然と見ている中、骸さんはあたしの腰に手を回しやがりました。
「おや、見かけより細いですね。もっと上はどうでしょうか…」
『いーーやーーーっ!!!』
もう我慢出来ない。
これは正当防衛、うん。
やるのよ、柚子っ!!
『つあーっ!!!』
あたしは拳を振るった。
ドゴッ…
『あ"!』
当たった。
当たりました。
骸さん…
が咄嗟に盾にした了平さんに!!!
(滝汗)
いっやーーー!!
どーしよっ!!
左頬を赤くした了平さんに、そっと尋ねる。
『あのっ…大丈夫ですか!?』
「柚子…」
『ひいいっ!』
お、
お…
怒ってる…?
「お前…」
『ご、ごめんなさい!了平さん!!』
必死に頭を下げたら、彼はあたしの両肩を掴んで。
『(殺される…!)』
「柚子にはボクシングの才能がある!俺と共にやらんか!」
えぇーっ!!
そう来たかーーっ!!
「クフフ…僕のうさ耳が先ですよ、柚子♪」
『嫌です。』
「ボクシングだ!」
『あの、それもちょっと…』
オロオロするあたしの前で、2人は言い合いを始める。
「うさ耳!」
「ボクシング!」
「うさ耳!」
「ボクシング!」
やーめーてー!!
「「うさ耳ボクシング!?」」
『…………え"?』
すんごく嫌な予感がしたのは、
多分気のせいじゃない。
「両方どうですか?”バニーファイター柚子"という事で。」
『盛大にお断りします。』
言葉だけで彼らが納得しないのは、もう承知の上。
だから…
『(逃げるっ!)』
全力疾走です。
広い長い廊下で良かった…
いや、
良くない良くない!
玄関まで時間かかる!!
「待ちなさい、柚子。」
『嫌です!』
「ボクシングやらんか!」
『嫌です!』
逃げて逃げて逃げて…
やっと、もうすぐ、
『玄関だ…!!』
と、ドアが開く。
『え?』
「ただいま…………柚子?!」
現れたのは、黒い恐怖の笑みが得意なツナさん。
激突したらマズいから、あたしは急ブレーキをかけた。
あ、でも助けを求めてみようかな…?
『助けて下さいっ、ツナさんっ!』
「は……?」
ツナさんは廊下の先を見た。
2人が、走って来た。
「クフフフフっ!!!」
「ボクシングっ!!!」
『嫌ですっ!!』
追いかけっこを見たツナさんは、あたしを手招きして後ろに隠した。
背中…広いなぁ……
「何してんだよ、骸。」
「ピンポイントで僕ですか。」
「了平さんは…大体分かる。」
…山本さんの話によると、
これはツナさんのボンゴレの証・超直感だそうだ。
「柚子にうさ耳を付けようと思いまして。」
『嫌です!』
すると、ツナさんはため息をついて。
「骸…怒るよ?」
「綱吉なら気に入ると思うんですけどねぇ…」
「持ち場に戻れ。ビオラの練習でもしてろ。」
おお!ツナさん凄いっ!!
「了平さんも、柚子は女ですから。」
「女でも俺は構わんがな!」
「とりあえず今はまだ…柚子を鍛える必要はないですよ。」
ツナさんが了平さんを諭してる…
凄い…。
「沢田が言うなら仕方ないな、だが柚子、待っているぞ!」
『はぁ…』
了平さんは大学の方へ戻って行った。
「骸も、早く行け。」
「クフフ…そうやって柚子を独り占めしようと…」
「いーから行け。」
うさ耳を持った骸さんは、とぼとぼ自室へ歩いて行った。
つーか…
凄いよツナさん!
ちょっと怖いけど…すんごいかっこいー♪
『ありがとうございますっ「!』
「ったく…何迫られてんだよ。」
『あはは…』
苦笑いをすると、ツナさんはあたしの髪を少し掬いながら言った。
「柚子、お前は俺の家政婦だからな?忘れんな。」
『う…了解です……』
かっこ良かったけど、横暴なボスに変わりない。
「掃除は?」
『あ、あと窓拭きのみです!マッハで終わらせてコーヒー入れますね!』
ピシッと敬礼して駆けてゆく。
まったく、骸さんのせいだ!
こんなに無駄に時間が過ぎたのは。
「うさ耳…ねぇ。」
そう呟いてツナさんが笑っていたのは、
また別の話。
カノン
うさ耳メイドは嫌だけど、ボクシングはやってもいいかも。だって変態を追い払えるでしょう?
continue…
この3日間、あたしは必死に色々頑張りました。
まず、ツナさんにギューッとされるあの心臓に悪い寝方はやめてもらい、
ツナさんの隣の部屋に眠る事になりました。
それでも、二つの部屋はドアで繋がっていて、寝てる時は何故か全開です…。
交渉すると意外といいボスで、
まぁ…吃驚してるんですけど。
にしても…
『広ーーーーいっ!!!!!』
広すぎるだろ、コレ!
掃除が1時間で終わらない館…
死にそう。
ただ今皆様が仕事&授業に出かけていて、あたしは一人で頑張ってます。
廊下の赤絨毯に掃除機かけるだけで疲れました…。
あとこれから窓拭かなくちゃいけないってのに…。
「只今帰りましたよー、僕の可愛い柚子ー♪」
『…………げ。』
家政婦には慣れ始めたけど…
変態には慣れないの!!
「クフフ、見つけましたよ♪」
『お、お帰りなさい骸さん……』
「どうして後退りしてるんですか?」
何かされそうだからだよ!!
こないだみたいに抱きつかれんのはごめんだし、
耳元で何か言われるのも嫌だ!!
「柚子、お土産を買ってきましたよv」
『えっ?』
お土産…
ちょっと目をきらっとさせて、期待したあたし。
………が、バカだった。
骸さんが袋から取り出したのは…
「じゃん♪」
『なっ……!!』
………うさ耳だった。
なーにーゆーえー!!?
「クフ、さぁ柚子、付けて下さい。実はそれにピッタリなメイド服が僕の部屋に…」
『どーしてあるんですかっ!!こんの変態っ!!!』
「ホントは着たいクセに、照れ屋ですね。」
いや、普通に嫌だから。
『……あたし、掃除が終わってないので。』
「おや、では僕が付けてあげましょ…」
『嫌です。』
こっちは萌えキャラになるつもりはありませんので。
『さよなら。』
「待ちなさい、柚子。」
グイッ、
ドンッ、
『きゃっ!』
骸さんに腕を引かれ、壁に押し付けられた。
『ちょっ…何するんでs…』
「柚子、悪い子にはおしおきですよ?」
はい…?
ちょ、
あの、
あたしがいつ悪い事をしましたかー!!?
よく分からないけど、これだけは分かった。
もっのすごい身の危険が迫ってる!!
『いっ…離して下さい!!』
「大丈夫ですよ、僕が着替えさせてあげます♪」
それが一番嫌だっての!!
『だっ…誰かぁー!!』
「全員仕事と授業中なのは、柚子も知っているでしょう?」
そうだった!!
ピンチ!あたしピンチ!!
骸さんがあたしのジャージのチャックに手をかけた、
その時。
「柚子ー!俺のグローブ知らんかー?」
了平さんの声が玄関からっ!!
『はっ、はい!只今!!』
何だか力が湧いて来て、骸さんを押し飛ばす。
そして、急いで了平さんの元へ。
『グローブ、お忘れになったんですか?』
「そーなのだ。置き忘れたみたいでな。」
『えっと………あ!』
確か演奏室に…妙な袋(←失礼)があった!
『ちょっと取って来ます!』
「お、ありがとな!」
あたしはダッシュで3階の演奏室まで行き、
それを取りに行く。
『やっぱり…』
袋の中に、グローブが1セット。
『了平さん!持って来ましたー!』
「すまんな、柚子。」
『いえ。』
と、そこに…
「僕の柚子ーっ♪」
…キタよ。
「うさ耳付けて下さいよー。」
『嫌です!』
「ではせめてメイド服…」
『ランク上がってんじゃないですか!!』
「ではせめてゴスロリ…」
『いやですっ!!』
もうこの変態オタ…
どうにかしてぇ!
「柚子~~っ!」
『きゃあっ!』
了平さんが呆然と見ている中、骸さんはあたしの腰に手を回しやがりました。
「おや、見かけより細いですね。もっと上はどうでしょうか…」
『いーーやーーーっ!!!』
もう我慢出来ない。
これは正当防衛、うん。
やるのよ、柚子っ!!
『つあーっ!!!』
あたしは拳を振るった。
ドゴッ…
『あ"!』
当たった。
当たりました。
骸さん…
が咄嗟に盾にした了平さんに!!!
(滝汗)
いっやーーー!!
どーしよっ!!
左頬を赤くした了平さんに、そっと尋ねる。
『あのっ…大丈夫ですか!?』
「柚子…」
『ひいいっ!』
お、
お…
怒ってる…?
「お前…」
『ご、ごめんなさい!了平さん!!』
必死に頭を下げたら、彼はあたしの両肩を掴んで。
『(殺される…!)』
「柚子にはボクシングの才能がある!俺と共にやらんか!」
えぇーっ!!
そう来たかーーっ!!
「クフフ…僕のうさ耳が先ですよ、柚子♪」
『嫌です。』
「ボクシングだ!」
『あの、それもちょっと…』
オロオロするあたしの前で、2人は言い合いを始める。
「うさ耳!」
「ボクシング!」
「うさ耳!」
「ボクシング!」
やーめーてー!!
「「うさ耳ボクシング!?」」
『…………え"?』
すんごく嫌な予感がしたのは、
多分気のせいじゃない。
「両方どうですか?”バニーファイター柚子"という事で。」
『盛大にお断りします。』
言葉だけで彼らが納得しないのは、もう承知の上。
だから…
『(逃げるっ!)』
全力疾走です。
広い長い廊下で良かった…
いや、
良くない良くない!
玄関まで時間かかる!!
「待ちなさい、柚子。」
『嫌です!』
「ボクシングやらんか!」
『嫌です!』
逃げて逃げて逃げて…
やっと、もうすぐ、
『玄関だ…!!』
と、ドアが開く。
『え?』
「ただいま…………柚子?!」
現れたのは、黒い恐怖の笑みが得意なツナさん。
激突したらマズいから、あたしは急ブレーキをかけた。
あ、でも助けを求めてみようかな…?
『助けて下さいっ、ツナさんっ!』
「は……?」
ツナさんは廊下の先を見た。
2人が、走って来た。
「クフフフフっ!!!」
「ボクシングっ!!!」
『嫌ですっ!!』
追いかけっこを見たツナさんは、あたしを手招きして後ろに隠した。
背中…広いなぁ……
「何してんだよ、骸。」
「ピンポイントで僕ですか。」
「了平さんは…大体分かる。」
…山本さんの話によると、
これはツナさんのボンゴレの証・超直感だそうだ。
「柚子にうさ耳を付けようと思いまして。」
『嫌です!』
すると、ツナさんはため息をついて。
「骸…怒るよ?」
「綱吉なら気に入ると思うんですけどねぇ…」
「持ち場に戻れ。ビオラの練習でもしてろ。」
おお!ツナさん凄いっ!!
「了平さんも、柚子は女ですから。」
「女でも俺は構わんがな!」
「とりあえず今はまだ…柚子を鍛える必要はないですよ。」
ツナさんが了平さんを諭してる…
凄い…。
「沢田が言うなら仕方ないな、だが柚子、待っているぞ!」
『はぁ…』
了平さんは大学の方へ戻って行った。
「骸も、早く行け。」
「クフフ…そうやって柚子を独り占めしようと…」
「いーから行け。」
うさ耳を持った骸さんは、とぼとぼ自室へ歩いて行った。
つーか…
凄いよツナさん!
ちょっと怖いけど…すんごいかっこいー♪
『ありがとうございますっ「!』
「ったく…何迫られてんだよ。」
『あはは…』
苦笑いをすると、ツナさんはあたしの髪を少し掬いながら言った。
「柚子、お前は俺の家政婦だからな?忘れんな。」
『う…了解です……』
かっこ良かったけど、横暴なボスに変わりない。
「掃除は?」
『あ、あと窓拭きのみです!マッハで終わらせてコーヒー入れますね!』
ピシッと敬礼して駆けてゆく。
まったく、骸さんのせいだ!
こんなに無駄に時間が過ぎたのは。
「うさ耳…ねぇ。」
そう呟いてツナさんが笑っていたのは、
また別の話。
カノン
うさ耳メイドは嫌だけど、ボクシングはやってもいいかも。だって変態を追い払えるでしょう?
continue…