🎼本編
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『はい、どうぞ♪』
「あれ、朝食にデザート?」
『そうです!』
その日、柚子は朝食の後にもう一品、人数分の皿を持ってきた。
「おっ、何だ?」
「クフフ、朝からデザートがあるとは少し嬉しいですねぇ♪」
出されたそれは、フルーツがトッピングされたヨーグルト。
「どーゆー風の吹き回しだ?」
『へっ?特に思惑は……』
リボーンの問いかけに、柚子は異様にビクついた。
何かあったな、あれは。
俺がそう思ったように、リボーンも柚子に銃を向ける。
「正直に話しやがれ。」
『なっ、何でそーなるんですかぁ!ただ…健康第一週間を始めようと思いまして…』
もじもじと言いながら、柚子は俺の方をチラッと見る。
「何?俺は別に便通が悪いとか無いけど。」
『違いますよ!お食事中に何てこと言うんですか!!』
「ヨーグルトって言ったらそれだろ?」
『もっと何かこう…あるハズです!牛乳から作ってるんですから、カルシウムとか!』
「入ってねーワケじゃねーけどよ…」
一口食べた獄寺君の言葉に、柚子は顔を輝かせる。
『ですよねっ!というワケで、召し上がって欲しかったんです。』
「ま、いーや。いただきます。」
俺がパクリと口に入れると、柚子は若干嬉しそうに笑った。
なんだよ、今そんな顔見せんな。
俺以外にも見られるんだから。
「さすが僕の柚子!色んなフルーツが入ってますね。」
『え、それって“さすが”って言われることなんですか…?』
「極限に爽やかなデザートだな!!」
『あ、付け合わせのリクエストありましたら言って下さいね。』
明るく言う柚子の笑顔に押されて、一つだけリクエストしておいた。
「じゃあ、明日はブルーベリージャムつけといて。」
『了解です!』
---
-------
今日は、久々に授業にちゃんと出た。
2週間に1度は出るようにしてる。
獄寺君がとっててくれたノートは驚くほど纏まってて、本当にいつも助かってる。
何となく履修してる心理学の授業。
比較的簡単な、青年心理の入門ってヤツ。
レポートで評価されるから、それさえ出せば単位は取れる。
そう思った俺は、講義を聞き流して別のことに考えを巡らせた。
父さんに会いにイタリアに行った日から、もう5日が経った。
あの日は、俺と父さんの2人で話しあった。
2人だけってのは久々だったんだ。
体調は回復してたけど、柚子に渡されたブランケットを使ってた。
---
--------
「ツナ!久しぶりだな。」
「うん、元気だった?父さん。」
「そりゃーな、こっちも飯は上手いからな~♪とは言っても、たまに白米が恋しくなったりするぞ。」
他愛もない会話の後、俺と父さんは本題に入る。
柚子の…というより、婚約者のことだった。
既に決まっていた人を俺が跳ねのけたから、父さんは心配したんだろう。
「お前が何を思ってるのか知らないが……あんまり無茶はしないでくれよ。」
「分かってるよ、大丈夫。」
「9代目に迷惑がかからないようにな。」
「それも分かってる。」
会う度にこの台詞を言われる。
最初の頃は、自分の行動を一つ一つ思い出して迷惑になってないか確認してたけど、
今はしてない。
俺だって、考えて動いてるんだ。
ボンゴレに損になるような事件は、起こしていない。
…柚子のことを除いては。
「大変だったんだぞーツナ、お前が婚約を解消してから俺は責められっ放しだ。」
「そうだよな……ごめん、父さん。」
婚約を取り消せば、イタリアにいる父さんに非難の声が浴びせられるのは目に見えていた。
けど俺は……これだけはどうしても、譲れなかった。
誰に、何と言われようと。
「けど俺…後悔してないから。」
「…本当に、あの子でいいのか?」
「柚子がいーんだ、絶対に。」
真剣に聞かれたから、真剣に答える。
しばらくの沈黙の後、父さんはふっと笑った。
「ツナも随分と強情に育ったなぁ!さすが父さんの子だ!」
「何だよそれ…」
「けどな、愛するだけじゃなくて、愛されるのも大事だぞ。俺と奈々もなぁ……」
父さんのノロケが始まる。
いつもこうだ。
軽い相槌をうって、適当に聞き流す。
けど、今回は少し……
話を聞いてて、羨ましく思った。
「忙しかったんだろ?呼び出してごめんな、ツナ。」
「大丈夫だよ。ちゃんと休みは取ってるし、規則正しい生活もしてる。」
「そーか、柚子ちゃんのおかげかな?そーだ、帰ったら宜しく伝えといてくれ。つっても、まだ会ってないから分かんないか。」
早く会いたいなぁ、と窓の外に目を向ける父さん。
「可愛くなったか?それとも、綺麗になったか?」
「んー……どっちもかな?」
「ハハハハ!そーかそーか!こりゃーご対面が楽しみだな!!」
冗談ぽく返して、2人で笑う。
その空気が、何だか懐かしかった。
「ツナ、父さんな、お前の意志の強さを見ようと思ってたんだ。」
「意志の強さ…?」
「柚子ちゃんは紛れもない一般人だ。その生活を、激変させることになるだろう。」
「あぁ、分かってるよ。」
それでも、ダメだったんだ。
何度も諦めようとしたけど、無理だったんだ。
俺は、あの日から……
---『もう、逃げないからね。あたし……ちゃんと約束守るからね。』
柚子の言動全てに、惹かれてた。
「よし、分かった。ツナ、しっかり柚子ちゃんを守っていくんだぞ。」
「りょーかい。」
「んじゃーまた今度な、今日はこれから9代目に会いに行かなくちゃいけなくてなぁ。」
「うん、じゃあまた。」
退席しようとした父さんは、俺が畳んでいるブランケットを見て尋ねる。
「おっ、新しいの買ったのか?」
「え?あぁ…コレは柚子が“持ってけ”って渡してくれたヤツ。」
「そーか!柚子ちゃん優しいんだなぁ。」
嬉しそうに笑う父さん。
「ツナ、体調崩してたんだろ?リボーンに聞いたぞ。」
「ん?もう治ったけど…」
「心配してくれたんだな、柚子ちゃん。いい嫁さんになるぞー♪じゃーな!」
父さんを見送ったまま、俺はボーッとしていた。
ただ、畳んでる途中のブランケットを見つめて考える。
柚子が、俺を心配なんて……
---『防寒対策ですっ…。』
本当に、何処までも可愛いやつ。
思わず微笑した俺は、ブランケットを畳んで、リボーンや獄寺君達と合流した。
---
-------
-------------
「………目、10代目っ、」
「えっ?あぁ獄寺君…」
「授業、終わりましたよ。」
教室内を見ると、ぞろぞろと学生が退室していく光景。
随分長い間ボーッとしてたんだな…
「次も授業だったっけ。」
「はい!次は5号館に移動です。」
「ありがとう。」
5号館…音楽科の研究室もあるし、柚子に会えるかな。
あ、でも柚子は学校で俺と会うの嫌がってたような…
色々考えながら、5号館に移動する。
授業がある教室に入ろうとした、その時。
「………この音、」
「フルートの音っスね。」
聞き間違えるハズ、無かった。
響いてきたソレは、間違いなく柚子の音。
「(同じ階の部屋か…)」
会いに行こうかと思ったけど、
この心地いい音色を途切れさせるのも気が引けて、そのまま教室に入った。
---
------
--------------
「ただいま。」
『おかえりなさいツナさん、獄寺さんも。』
午前から午後まで詰め込まれた授業に、俺の疲労は割とピークだった。
『寒くありませんでした?』
「何言ってんだよ、まだ夏だろ。」
『だって、クーラー聞き過ぎじゃありませんでした!?あたしはちょっと寒かったんですけど…』
大丈夫ならいいんです、と柚子は背を向ける。
ああコイツもしかして。
「柚子、」
『ぎょわっ!な、何ですかぁっ!!?///』
引き留めるように後ろから抱きしめる。
「優しいんだな。」
『なっ…別に、そんな……』
ブランケットも、
ヨーグルトも、
さっきの質問も、
俺が病み上がりだからだろ?
口でどんなに否定したって、俺には読心術があるんだ。
他の誰にも聞こえないように、柚子の耳元でそっと囁く。
「俺のこと、そんなに心配だった?」
『だっ…だったら何だって言うんですかっ!!///』
「あ。」
必死に暴れて俺の腕を振り解き、数メートルの距離をとる柚子。
『家政婦にはっ…雇い主を気遣う義務があるんですっ!!かいがいしい婚約者とかじゃないですから!!か、勘違いしないで下さいねっ!!///』
目も合わせずにマシンガントークした後、逃げるように走っていく。
紅潮していた柚子の表情を思い返し、俺は少し笑った。
「クフフ…柚子はツンデレですね♪」
「…いつから居たんだよ。」
「綱吉達の後から帰って来たんです。」
ニヤニヤしながら登場した骸に、溜め息をひとつ。
「まさか僕の柚子があんなに典型的なツンデレ台詞を発するとは…本当に可愛らしい。」
「骸、怒るよ?」
「おやおや、怖いですねぇ。」
言いながら骸は自分の部屋に戻って行った。
俺も、続いて書斎に向かう。
---「愛するだけじゃなくて、愛されるのも大事だぞ。」
不意に、父さんの話を思い出した。
柚子が俺を愛するなんて、一体どれだけの時間が掛かるんだろう。
だけど…
---『勘違いしないで下さいねっ!!///』
今日のことを考えたら、
何だか“その日”も遠くないような、
そんな気がした。
ヨーグルト
彼と彼女のそれぞれの想いは、種類も大きさも違うけれど
continue...
「あれ、朝食にデザート?」
『そうです!』
その日、柚子は朝食の後にもう一品、人数分の皿を持ってきた。
「おっ、何だ?」
「クフフ、朝からデザートがあるとは少し嬉しいですねぇ♪」
出されたそれは、フルーツがトッピングされたヨーグルト。
「どーゆー風の吹き回しだ?」
『へっ?特に思惑は……』
リボーンの問いかけに、柚子は異様にビクついた。
何かあったな、あれは。
俺がそう思ったように、リボーンも柚子に銃を向ける。
「正直に話しやがれ。」
『なっ、何でそーなるんですかぁ!ただ…健康第一週間を始めようと思いまして…』
もじもじと言いながら、柚子は俺の方をチラッと見る。
「何?俺は別に便通が悪いとか無いけど。」
『違いますよ!お食事中に何てこと言うんですか!!』
「ヨーグルトって言ったらそれだろ?」
『もっと何かこう…あるハズです!牛乳から作ってるんですから、カルシウムとか!』
「入ってねーワケじゃねーけどよ…」
一口食べた獄寺君の言葉に、柚子は顔を輝かせる。
『ですよねっ!というワケで、召し上がって欲しかったんです。』
「ま、いーや。いただきます。」
俺がパクリと口に入れると、柚子は若干嬉しそうに笑った。
なんだよ、今そんな顔見せんな。
俺以外にも見られるんだから。
「さすが僕の柚子!色んなフルーツが入ってますね。」
『え、それって“さすが”って言われることなんですか…?』
「極限に爽やかなデザートだな!!」
『あ、付け合わせのリクエストありましたら言って下さいね。』
明るく言う柚子の笑顔に押されて、一つだけリクエストしておいた。
「じゃあ、明日はブルーベリージャムつけといて。」
『了解です!』
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今日は、久々に授業にちゃんと出た。
2週間に1度は出るようにしてる。
獄寺君がとっててくれたノートは驚くほど纏まってて、本当にいつも助かってる。
何となく履修してる心理学の授業。
比較的簡単な、青年心理の入門ってヤツ。
レポートで評価されるから、それさえ出せば単位は取れる。
そう思った俺は、講義を聞き流して別のことに考えを巡らせた。
父さんに会いにイタリアに行った日から、もう5日が経った。
あの日は、俺と父さんの2人で話しあった。
2人だけってのは久々だったんだ。
体調は回復してたけど、柚子に渡されたブランケットを使ってた。
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「ツナ!久しぶりだな。」
「うん、元気だった?父さん。」
「そりゃーな、こっちも飯は上手いからな~♪とは言っても、たまに白米が恋しくなったりするぞ。」
他愛もない会話の後、俺と父さんは本題に入る。
柚子の…というより、婚約者のことだった。
既に決まっていた人を俺が跳ねのけたから、父さんは心配したんだろう。
「お前が何を思ってるのか知らないが……あんまり無茶はしないでくれよ。」
「分かってるよ、大丈夫。」
「9代目に迷惑がかからないようにな。」
「それも分かってる。」
会う度にこの台詞を言われる。
最初の頃は、自分の行動を一つ一つ思い出して迷惑になってないか確認してたけど、
今はしてない。
俺だって、考えて動いてるんだ。
ボンゴレに損になるような事件は、起こしていない。
…柚子のことを除いては。
「大変だったんだぞーツナ、お前が婚約を解消してから俺は責められっ放しだ。」
「そうだよな……ごめん、父さん。」
婚約を取り消せば、イタリアにいる父さんに非難の声が浴びせられるのは目に見えていた。
けど俺は……これだけはどうしても、譲れなかった。
誰に、何と言われようと。
「けど俺…後悔してないから。」
「…本当に、あの子でいいのか?」
「柚子がいーんだ、絶対に。」
真剣に聞かれたから、真剣に答える。
しばらくの沈黙の後、父さんはふっと笑った。
「ツナも随分と強情に育ったなぁ!さすが父さんの子だ!」
「何だよそれ…」
「けどな、愛するだけじゃなくて、愛されるのも大事だぞ。俺と奈々もなぁ……」
父さんのノロケが始まる。
いつもこうだ。
軽い相槌をうって、適当に聞き流す。
けど、今回は少し……
話を聞いてて、羨ましく思った。
「忙しかったんだろ?呼び出してごめんな、ツナ。」
「大丈夫だよ。ちゃんと休みは取ってるし、規則正しい生活もしてる。」
「そーか、柚子ちゃんのおかげかな?そーだ、帰ったら宜しく伝えといてくれ。つっても、まだ会ってないから分かんないか。」
早く会いたいなぁ、と窓の外に目を向ける父さん。
「可愛くなったか?それとも、綺麗になったか?」
「んー……どっちもかな?」
「ハハハハ!そーかそーか!こりゃーご対面が楽しみだな!!」
冗談ぽく返して、2人で笑う。
その空気が、何だか懐かしかった。
「ツナ、父さんな、お前の意志の強さを見ようと思ってたんだ。」
「意志の強さ…?」
「柚子ちゃんは紛れもない一般人だ。その生活を、激変させることになるだろう。」
「あぁ、分かってるよ。」
それでも、ダメだったんだ。
何度も諦めようとしたけど、無理だったんだ。
俺は、あの日から……
---『もう、逃げないからね。あたし……ちゃんと約束守るからね。』
柚子の言動全てに、惹かれてた。
「よし、分かった。ツナ、しっかり柚子ちゃんを守っていくんだぞ。」
「りょーかい。」
「んじゃーまた今度な、今日はこれから9代目に会いに行かなくちゃいけなくてなぁ。」
「うん、じゃあまた。」
退席しようとした父さんは、俺が畳んでいるブランケットを見て尋ねる。
「おっ、新しいの買ったのか?」
「え?あぁ…コレは柚子が“持ってけ”って渡してくれたヤツ。」
「そーか!柚子ちゃん優しいんだなぁ。」
嬉しそうに笑う父さん。
「ツナ、体調崩してたんだろ?リボーンに聞いたぞ。」
「ん?もう治ったけど…」
「心配してくれたんだな、柚子ちゃん。いい嫁さんになるぞー♪じゃーな!」
父さんを見送ったまま、俺はボーッとしていた。
ただ、畳んでる途中のブランケットを見つめて考える。
柚子が、俺を心配なんて……
---『防寒対策ですっ…。』
本当に、何処までも可愛いやつ。
思わず微笑した俺は、ブランケットを畳んで、リボーンや獄寺君達と合流した。
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「………目、10代目っ、」
「えっ?あぁ獄寺君…」
「授業、終わりましたよ。」
教室内を見ると、ぞろぞろと学生が退室していく光景。
随分長い間ボーッとしてたんだな…
「次も授業だったっけ。」
「はい!次は5号館に移動です。」
「ありがとう。」
5号館…音楽科の研究室もあるし、柚子に会えるかな。
あ、でも柚子は学校で俺と会うの嫌がってたような…
色々考えながら、5号館に移動する。
授業がある教室に入ろうとした、その時。
「………この音、」
「フルートの音っスね。」
聞き間違えるハズ、無かった。
響いてきたソレは、間違いなく柚子の音。
「(同じ階の部屋か…)」
会いに行こうかと思ったけど、
この心地いい音色を途切れさせるのも気が引けて、そのまま教室に入った。
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「ただいま。」
『おかえりなさいツナさん、獄寺さんも。』
午前から午後まで詰め込まれた授業に、俺の疲労は割とピークだった。
『寒くありませんでした?』
「何言ってんだよ、まだ夏だろ。」
『だって、クーラー聞き過ぎじゃありませんでした!?あたしはちょっと寒かったんですけど…』
大丈夫ならいいんです、と柚子は背を向ける。
ああコイツもしかして。
「柚子、」
『ぎょわっ!な、何ですかぁっ!!?///』
引き留めるように後ろから抱きしめる。
「優しいんだな。」
『なっ…別に、そんな……』
ブランケットも、
ヨーグルトも、
さっきの質問も、
俺が病み上がりだからだろ?
口でどんなに否定したって、俺には読心術があるんだ。
他の誰にも聞こえないように、柚子の耳元でそっと囁く。
「俺のこと、そんなに心配だった?」
『だっ…だったら何だって言うんですかっ!!///』
「あ。」
必死に暴れて俺の腕を振り解き、数メートルの距離をとる柚子。
『家政婦にはっ…雇い主を気遣う義務があるんですっ!!かいがいしい婚約者とかじゃないですから!!か、勘違いしないで下さいねっ!!///』
目も合わせずにマシンガントークした後、逃げるように走っていく。
紅潮していた柚子の表情を思い返し、俺は少し笑った。
「クフフ…柚子はツンデレですね♪」
「…いつから居たんだよ。」
「綱吉達の後から帰って来たんです。」
ニヤニヤしながら登場した骸に、溜め息をひとつ。
「まさか僕の柚子があんなに典型的なツンデレ台詞を発するとは…本当に可愛らしい。」
「骸、怒るよ?」
「おやおや、怖いですねぇ。」
言いながら骸は自分の部屋に戻って行った。
俺も、続いて書斎に向かう。
---「愛するだけじゃなくて、愛されるのも大事だぞ。」
不意に、父さんの話を思い出した。
柚子が俺を愛するなんて、一体どれだけの時間が掛かるんだろう。
だけど…
---『勘違いしないで下さいねっ!!///』
今日のことを考えたら、
何だか“その日”も遠くないような、
そんな気がした。
ヨーグルト
彼と彼女のそれぞれの想いは、種類も大きさも違うけれど
continue...