🎼本編
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並盛キャンパス7号館に住み込み決定☆な一日目。
…只今非常に焦っております。
「ほら、来いよ。」
もの凄く黒くて爽やかな笑顔をしたツナさんは、
ベッドの上からあたしを手招き。
どうやら一緒に寝るというのはマジにマジなようでして。
「当たり前だろ。冗談だと思ってた柚子が悪い。」
『そんなぁ…』
だってあたしまだ10代だし、嫁入り前なのにー…
ぐいっ、
『ひいいっ!!』
考えてるうちに強制ーっ!!!
「バカ、何もしねーっつの。」
ツナさんに引かれてあたしはベッドに倒れる。
『きゃっ、』
その隣に寝転がったツナさんは、あたしをギュッと抱きしめた。
『なっ……ツナさん!!?』
「何?」
『あのー…離して下さ…』
「柚子は俺の抱き枕だから。」
即答&横暴!!!
ここでは全ての常識は通じない模様です。
「うるさい、早く寝ろ。」
ぎゅううぅぅぅ…
く…苦しい……!
『す…みませんでし…た…』
謝ったら、少しだけ腕が緩まった。
にしても…
「んじゃ、お休み柚子。」
『はい……』
き、緊張して眠れない…。
何もしないって言われても…
あたしにとってはコレだけで十分精神ダメージですから!!
男の人に抱きつかれて眠るなんて…
生まれて初めてだし…。
『(う~~どーしよ…)』
しかし、
“一晩中眠れませんでした”
なーんてオチは無くて、
あたしはしっかりぐっすり眠った。
「(あ…口開いて寝てるし…。)」
---
------
-------------
『う…』
窓から光が差し込んで、あたしは目を覚ます。
起き上がろうとすると、
それが不可能である事に気がついた。
『(ツナさん…まだ寝てるの…?)』
どうやら本当に抱き枕にされていたようで、完全にツナさんと密着状態。
上を見上げると、ツナさんの寝顔が見える。
うーむ…心臓に毒だ。
『ツナさん…?』
起きてくれないかなー。
じゃないと朝ご飯作れないじゃん。
つーか朝は早いよって言ったのツナさんだし。
「悪い?」
『ひぇっ!!?』
ふと見ると、ツナさんは寝顔ではなく黒い笑みを見せていた。
『お、起きてらしたんですか…?』
「今の柚子の呟きで起きた。」
寝てても読心術!!?
うわ、この人最強?
あたしもしかして…
とんでもない人に捕まったんじゃ…。
「失礼だね、柚子。」
『ごめんなさいっ!あの、すぐ朝食作りますっ!!』
ジャージ(昨晩自分のタンスから引っ張りだした)の上からエプロンを付け、
あたしはキッチンに駆け込む。
『何にしよー…』
とりあえずスクランブルエッグにしてみる。
ハムチーズトーストも用意して。
「朝から大変ですね、柚子。」
この声は…
「クフフフフフ…♪」
来たー!!
変態の骸さんっ!!
「誰が変態なんです?今もこうして柚子を手伝おうとやって来たというのに。」
『え?』
うそ…
「これから8人前のお弁当ですよね?手伝う事はありませんか?」
『骸さん……』
この人…
いい人……?
横暴なツナさんよりいい人…かも……。
『あの、では…』
あたしが説明を始めようと骸さんに背を向けた、
その時。
「クフフっ♪」
『きゃあっ!!』
「クフフフ…ジャージにエプロンというのもいいですね、柚子。」
後ろから抱きつかれ、耳元で囁かれる。
『いっ…やーーーーー!!!!』
必死に叫んで
必死に振りほどき
必死に突き飛ばした。
ガッシャーン!!
『あ…』
何と、お鍋が積まれていた場所に激突してしまった骸さん。
同時に、スープがシューシュー言い始める。
『キャー!大変っ!!』
とりあえず骸さんは放っておいて、あたしはスープの火を弱めた。
するとそこに…
「おい……うるせーぞ…」
『あ、獄寺さん!おはようございます!朝食は今運ぶので!』
ひょこりとキッチンに顔を出した獄寺さんは、鍋に囲まれて倒れてる骸さんを見て吃驚してた。
「おい、コレ…」
『あ…の…骸さんが……変態だったので……』
あたしの言葉を聞いた獄寺さんは、大きくため息。
骸さんを引きずって行った。
「邪魔したな。」
『い、いえ…』
何だか、獄寺さんって怖いけど優しい…?
何はともあれ、あたしは配膳台に朝食を乗せ、カラカラと運んでゆく。
すると…
「お、早いな!」
「おはよーさん、柚子。」
『了平さん、山本さん、おはようございます!』
スポーツマン二人は爽やかだなー♪
あ、実は昨日山本さんに色々聞いたんだよね。
結論は全部、
「ま、いーやつだぜ♪」
だったけど。(笑)
.大広間にはもう、みんな揃っていた。
骸さんも意識を取り戻して、ニヤニヤしながらこっちを見てた。
でも一応…
『あの、大丈夫でしたか?頭打ってませんよね?』
「クフフ…心配ですか?柚子が看病すると言うのなら僕は…」
『あ、大丈夫そうですね。』
「柚子は照れ屋ですね♪」
『黙って下さいっ!!』
と、そこでツナさんが口を開く。
「柚子、骸の事は気にするなって。構ってると一日が終わるから。」
『は、はい…。』
「あと、今日俺仕事あるんだけど、柚子も来い。」
『えぇ!!?』
仕事って…
マフィア…ですよね……?
もんのすごーく不安になりながら、問いかけてみる。
『何…するんですか?』
「同盟ファミリーとランチ。」
同盟ファミリー…
って何?
「文字通りだよ。同盟を結んだファミリー。」
「柚子は何にも知らないんだね。」
いや、知らなくて当然ですから。
私、一般人ですから。
「ちなみに俺も行くんだぞ。」
「僕もね。」
リボーンさんと雲雀さんが付け足す。
あぁ…恐怖3人組とランチ…
しかも初対面のマフィア付きって事ですか…。
『あの、』
「ん?」
『まだお弁当が作りかけで…』
つーか昨日頼んだのはそっちなのに!
いきなり外食発言!?
「仕方ないだろ、昨日の夜電話入ったんだから。」
げ。
聞こえてた。
読心術のせいで顔を引きつらせるあたしに、ツナさんは意外そうな顔を見せる。
「柚子の事だからてっきり、冗談だって受け流すかと思ってた。」
『え…?』
それって何?
一緒に寝るのは冗談じゃなくて、
お弁当作りは冗談って事…?
『分かりにく過ぎますっ!!!』
「にしても作りかけはまずいなー…」
しかと!!?
「んじゃ、それは夕飯って事で。」
『え?』
「勿体ないだろ?」
『ツナさん…』
この人…食べ物は大事にするんだ…。
食べ物は。
「どういう意味?柚子。」
『すみませんっ!』
全部聞こえるのかよっ、ちぇ。
と、ここで骸さんが口を開く。
「そうですね、今日僕は帰りが早いので、全部食べておきましょう♪」
「殺すよ?六道。」
「だって柚子の手料理ですよ?独り占めしたいじゃないですか!」
いや、そんな鼻息荒くされてもー…。
『あの、でも、まだ天ぷらしか作ってないんで…』
「おぉ!天ぷら!極限に好きだぞ!!」
『それは良かったです!では、夕飯用にしますね!』
了平さんがすごく喜んでくれて、あたしも嬉しくなる。
「クフフ…僕が食べてしまいますよ?」
『まだ揚げてませんから。』
キッパリと言うと、骸さんは少しフリーズしたようだった。
「柚子、今日の授業は?」
『えっと、9時半から11時です。』
「そっか、ギリギリだな……。」
何やら深く考え込むツナさんに、あたしは言う。
『あの、別にあたし、行かなくても…』
「柚子がいないとダメなんだよ。」
黒笑いを見せるツナさんに、ちょっと恐怖を覚える。
「迎えに行く。」
『マジですか!』
そんな目立つ事…
いや、でも表向きは器楽サークルだし…
何の問題も無いよね?
ランチはちょっと不安だけど。
エキセントリック
風変わりな日常が、少しずつあたしを侵食して行く…そんな気がした。
continue…
…只今非常に焦っております。
「ほら、来いよ。」
もの凄く黒くて爽やかな笑顔をしたツナさんは、
ベッドの上からあたしを手招き。
どうやら一緒に寝るというのはマジにマジなようでして。
「当たり前だろ。冗談だと思ってた柚子が悪い。」
『そんなぁ…』
だってあたしまだ10代だし、嫁入り前なのにー…
ぐいっ、
『ひいいっ!!』
考えてるうちに強制ーっ!!!
「バカ、何もしねーっつの。」
ツナさんに引かれてあたしはベッドに倒れる。
『きゃっ、』
その隣に寝転がったツナさんは、あたしをギュッと抱きしめた。
『なっ……ツナさん!!?』
「何?」
『あのー…離して下さ…』
「柚子は俺の抱き枕だから。」
即答&横暴!!!
ここでは全ての常識は通じない模様です。
「うるさい、早く寝ろ。」
ぎゅううぅぅぅ…
く…苦しい……!
『す…みませんでし…た…』
謝ったら、少しだけ腕が緩まった。
にしても…
「んじゃ、お休み柚子。」
『はい……』
き、緊張して眠れない…。
何もしないって言われても…
あたしにとってはコレだけで十分精神ダメージですから!!
男の人に抱きつかれて眠るなんて…
生まれて初めてだし…。
『(う~~どーしよ…)』
しかし、
“一晩中眠れませんでした”
なーんてオチは無くて、
あたしはしっかりぐっすり眠った。
「(あ…口開いて寝てるし…。)」
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『う…』
窓から光が差し込んで、あたしは目を覚ます。
起き上がろうとすると、
それが不可能である事に気がついた。
『(ツナさん…まだ寝てるの…?)』
どうやら本当に抱き枕にされていたようで、完全にツナさんと密着状態。
上を見上げると、ツナさんの寝顔が見える。
うーむ…心臓に毒だ。
『ツナさん…?』
起きてくれないかなー。
じゃないと朝ご飯作れないじゃん。
つーか朝は早いよって言ったのツナさんだし。
「悪い?」
『ひぇっ!!?』
ふと見ると、ツナさんは寝顔ではなく黒い笑みを見せていた。
『お、起きてらしたんですか…?』
「今の柚子の呟きで起きた。」
寝てても読心術!!?
うわ、この人最強?
あたしもしかして…
とんでもない人に捕まったんじゃ…。
「失礼だね、柚子。」
『ごめんなさいっ!あの、すぐ朝食作りますっ!!』
ジャージ(昨晩自分のタンスから引っ張りだした)の上からエプロンを付け、
あたしはキッチンに駆け込む。
『何にしよー…』
とりあえずスクランブルエッグにしてみる。
ハムチーズトーストも用意して。
「朝から大変ですね、柚子。」
この声は…
「クフフフフフ…♪」
来たー!!
変態の骸さんっ!!
「誰が変態なんです?今もこうして柚子を手伝おうとやって来たというのに。」
『え?』
うそ…
「これから8人前のお弁当ですよね?手伝う事はありませんか?」
『骸さん……』
この人…
いい人……?
横暴なツナさんよりいい人…かも……。
『あの、では…』
あたしが説明を始めようと骸さんに背を向けた、
その時。
「クフフっ♪」
『きゃあっ!!』
「クフフフ…ジャージにエプロンというのもいいですね、柚子。」
後ろから抱きつかれ、耳元で囁かれる。
『いっ…やーーーーー!!!!』
必死に叫んで
必死に振りほどき
必死に突き飛ばした。
ガッシャーン!!
『あ…』
何と、お鍋が積まれていた場所に激突してしまった骸さん。
同時に、スープがシューシュー言い始める。
『キャー!大変っ!!』
とりあえず骸さんは放っておいて、あたしはスープの火を弱めた。
するとそこに…
「おい……うるせーぞ…」
『あ、獄寺さん!おはようございます!朝食は今運ぶので!』
ひょこりとキッチンに顔を出した獄寺さんは、鍋に囲まれて倒れてる骸さんを見て吃驚してた。
「おい、コレ…」
『あ…の…骸さんが……変態だったので……』
あたしの言葉を聞いた獄寺さんは、大きくため息。
骸さんを引きずって行った。
「邪魔したな。」
『い、いえ…』
何だか、獄寺さんって怖いけど優しい…?
何はともあれ、あたしは配膳台に朝食を乗せ、カラカラと運んでゆく。
すると…
「お、早いな!」
「おはよーさん、柚子。」
『了平さん、山本さん、おはようございます!』
スポーツマン二人は爽やかだなー♪
あ、実は昨日山本さんに色々聞いたんだよね。
結論は全部、
「ま、いーやつだぜ♪」
だったけど。(笑)
.大広間にはもう、みんな揃っていた。
骸さんも意識を取り戻して、ニヤニヤしながらこっちを見てた。
でも一応…
『あの、大丈夫でしたか?頭打ってませんよね?』
「クフフ…心配ですか?柚子が看病すると言うのなら僕は…」
『あ、大丈夫そうですね。』
「柚子は照れ屋ですね♪」
『黙って下さいっ!!』
と、そこでツナさんが口を開く。
「柚子、骸の事は気にするなって。構ってると一日が終わるから。」
『は、はい…。』
「あと、今日俺仕事あるんだけど、柚子も来い。」
『えぇ!!?』
仕事って…
マフィア…ですよね……?
もんのすごーく不安になりながら、問いかけてみる。
『何…するんですか?』
「同盟ファミリーとランチ。」
同盟ファミリー…
って何?
「文字通りだよ。同盟を結んだファミリー。」
「柚子は何にも知らないんだね。」
いや、知らなくて当然ですから。
私、一般人ですから。
「ちなみに俺も行くんだぞ。」
「僕もね。」
リボーンさんと雲雀さんが付け足す。
あぁ…恐怖3人組とランチ…
しかも初対面のマフィア付きって事ですか…。
『あの、』
「ん?」
『まだお弁当が作りかけで…』
つーか昨日頼んだのはそっちなのに!
いきなり外食発言!?
「仕方ないだろ、昨日の夜電話入ったんだから。」
げ。
聞こえてた。
読心術のせいで顔を引きつらせるあたしに、ツナさんは意外そうな顔を見せる。
「柚子の事だからてっきり、冗談だって受け流すかと思ってた。」
『え…?』
それって何?
一緒に寝るのは冗談じゃなくて、
お弁当作りは冗談って事…?
『分かりにく過ぎますっ!!!』
「にしても作りかけはまずいなー…」
しかと!!?
「んじゃ、それは夕飯って事で。」
『え?』
「勿体ないだろ?」
『ツナさん…』
この人…食べ物は大事にするんだ…。
食べ物は。
「どういう意味?柚子。」
『すみませんっ!』
全部聞こえるのかよっ、ちぇ。
と、ここで骸さんが口を開く。
「そうですね、今日僕は帰りが早いので、全部食べておきましょう♪」
「殺すよ?六道。」
「だって柚子の手料理ですよ?独り占めしたいじゃないですか!」
いや、そんな鼻息荒くされてもー…。
『あの、でも、まだ天ぷらしか作ってないんで…』
「おぉ!天ぷら!極限に好きだぞ!!」
『それは良かったです!では、夕飯用にしますね!』
了平さんがすごく喜んでくれて、あたしも嬉しくなる。
「クフフ…僕が食べてしまいますよ?」
『まだ揚げてませんから。』
キッパリと言うと、骸さんは少しフリーズしたようだった。
「柚子、今日の授業は?」
『えっと、9時半から11時です。』
「そっか、ギリギリだな……。」
何やら深く考え込むツナさんに、あたしは言う。
『あの、別にあたし、行かなくても…』
「柚子がいないとダメなんだよ。」
黒笑いを見せるツナさんに、ちょっと恐怖を覚える。
「迎えに行く。」
『マジですか!』
そんな目立つ事…
いや、でも表向きは器楽サークルだし…
何の問題も無いよね?
ランチはちょっと不安だけど。
エキセントリック
風変わりな日常が、少しずつあたしを侵食して行く…そんな気がした。
continue…