🎼本編
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物凄く長い空の旅をした後、あたしは祖国に降り立った。
途中、乱気流か何かのせいで大きく揺れて、軽く酔うかと思ったけど、かろうじてセーフ。
あぁ…ただいま、日本!!
ハルさんへのお土産は今度渡すとして、7号館に戻ったあたしはとんでもない事に気がついた。
『あ、あと3日じゃないですかーーーっ!!』
「何だ、今頃気付いたか。」
『リボーンさんっ!』
「これからみっちり練習だぞ。」
ひぎゃあああ!!!
どんな猛特訓したって、あと3日で出来るワケない……。
そう、
あと3日で……
フルートコンクール2次予選なのだ。
「大丈夫ですよ、柚子殿。」
『バジルさんっ…』
「柚子殿の代わりに、拙者が家事をしますから!」
あ、そーゆーコトだったのか。
ツナさんは、あたしがコンクールの日程を忘れると想定済で……
「行くぞ、柚子。」
『え?あ、はいっ!』
旅疲れも抜けないまま、リボーンさんと演奏室へ。
疲れがどうこう言ってらんないよね。
2次通過……無理かもしれないけど、精一杯力を出し切りたいもの。
「楽譜は用意しといたぞ、あとは柚子の音だけだ。」
『はいっ。』
唯一の救いか、2次ではまだ暗譜をしなくても大丈夫らしい。
とは言え、楽譜を凝視しっ放しじゃ感情を込められない。
「まず、メインフレーズを5分で覚えろ。」
『ごっ……5分!!?』
「時間がねーのは分かってんだろ。」
『う……はい…』
ご丁寧に、ストプウォッチを用意するリボーンさん。
あー、背に腹は変えられない。
5分で覚えてみせるっ!!
音符の並びを頭の中で音楽に変え、フルートに息を吹き込んだ。
---
------
で、5分後。
「やれば出来るじゃねーか。」
『へへっ、頑張りましたからっ!』
何たって、5分間ずっと目の前で銃の手入れされてたからね!!(泣)
アウトだったら確実に撃たれる雰囲気だったよね!?
「そんな事ねーぞ。」
いや、ニヤッてされながら言われても…
「そんなに撃たれてーのか?」
『ご冗談を!!』
つーか読心術やめて下さいってば!!
「我慢しろ、聞こえちまうんだ。」
『あたしの精神的プライバシーがぁーっ……』
「ほら、次はメインフレーズの直前10小節覚えやがれ、5分だぞ。」
『また5分!?1小節30秒ですかっ!?』
あーんっ!
リボーンさんの鬼ぃーっ!!
「撃っとくか?」
『頑張りますっ!!』
銃を向けられた状態で逆らえるハズがなかった。
そんなこんなで、2時間後には大体を吹けるようになっていた。
『あ、あの……』
「何だ?」
『喉が……』
「ほら、これでいーだろ。」
渡されたのは、冷たいピーチティーだった。
渇きまくった喉に、すっと染み込んでいく。
『あーっ……生き返りましたー……』
「1日目にしちゃ上出来だぞ。20分休憩しろ。」
『はいっ、ありがとうございます!!』
演奏室を出て、とりあえずトイレに行った。
気がつけばもう、7時半。
『(皆さん、夕飯どうしたのかな…)』
少しだけ心配になってから、バジルさんが代わりに家事をすると言っていたのを思い出す。
そう、だよね……
大丈夫なんだよ、ね……
どうしてか分からない。
ほんの少し、寂しくなった。
「おい……おいっ、柚子!」
『えっ?』
いきなり呼びかけられて振り向くと、そこには呆れ顔のツナさん。
「何ボーッと歩いてんだよ。」
『ツナさん……す、すみません…』
たった2時間顔を合わせなかっただけなのに、
いつも嫌と言う程傍に居るのに、
会話するのが懐かしい。
「どう?進んだ?」
『あ、はいっ、結構覚えました!リボーンさんにも褒められたんですよ♪』
いい報告が出来るのが嬉しかった。
ツナさんに、一瞬父の姿を重ねてしまった。
失礼だよね、うん……内緒にしとこ。
「ま、当然だよな。」
『きゃっ…!』
直後に、ツナさんの2本の腕が伸ばされる。
ま、またこのパターン!!?///
『ちょっと…ツナさんっ!』
「出来て当然、俺の柚子なんだしな。」
『な、何言ってるんですかぁ!!///』
「つーワケで、」
腕が緩められたかと思ったら、額をコツンとくっつけられた。
ち、近過ぎっ……///
「頑張れよ、俺だって我慢してんだから。」
今までで一番近い位置で、
真直ぐに見つめられながらの激励。
どうしよう、どうしよう、
心臓がうるさくて、ツナさんに聞こえちゃう。
「今日の夕飯もさ、」
『………へ?』
おでこが離れて、あたしはツナさんを見上げる。
参ったような表情で、続きを言われた。
「バジルの湯葉ブームが影響して、湯葉オンパレードだよ。美味かったけど……これから3日間アレだと思うと……」
最後に、大きな溜め息一つ。
まさか……
この横暴ボス……
『我慢って……食に対するヤツですか…?』
「ん?あぁ、勿論柚子への我慢もあるよ。俺だって、好きでリボーンと柚子を2人きりにさせてるワケじゃねーし。」
あり得ない。
ドキドキしちゃったあたしがあり得ない。
そーよ、ツナさんだもん。
2時間練習で引きこもってたあたしに対する情なんて、湧くハズない!!
「柚子?」
『ツナさんの……ツナさんのバカーっ!!』
いい加減に、思わせぶりなプレイボーイは自粛して下さいっ!!
どーしてあたしばっかり振り回されて……
ガシッ、
「誰が、何だって?」
うん、あたしがツナさんを走って捲く事なんて、不可能に決まってますよねー…
ですよねー……
『ご、ごめんなさいっ!!』
「無理、許さない。」
『つ、ツナさんっ…!』
後ろから抱きしめられて、逃げられない。
うわーん!誰か助けて下さーいっ!!
「ただで逃げられると思う?」
『は、放して下さいよーっ!///』
「嫌だ。」
ギュウゥと強まるツナさんの腕にいよいよ赤面MAXになってきた、その時。
ズガン!!
『ひょえっ!』
「あ。」
「何してやがる、ダメツナが。」
「はぁ、見つかっちまったか。」
「柚子、21分経ってるぞ。」
『あ、ごめんなさいリボーンさん!今戻りますっ!』
リボーンさんの登場で緩んだツナさんの腕から抜け出して、演奏室へと急ぐ。
『(あっ…)』
ふと思い出して、振り返る。
『ツナさんっ、』
「ん?」
『あたし、頑張ります!自分の為にも……応援して下さったツナさんの為にも。』
ちょっと照れくさくて、苦笑してしまった。
『ではっ!リボーンさん、お願いします!』
「次は感情の込め方からやるぞ。」
『はいっ!』
立ち尽くすツナさんを背に、あたしとリボーンさんは演奏室に戻った。
---
------
「なぁ柚子、」
『はいっ、』
「お前……ツナが好きか?」
間。
『ええっ!?ど、どーしたんですか突然!!』
「いいから答えろ。」
うぅ……前にもこんな展開あったよ……
困っちゃうんだよね、この質問…。
『えっと……別に大嫌いなワケじゃないんですよ?ツナさんはお土産もくれるし、時々優しいですし…。』
「じゃあ、好きなのか?」
『なっ、何でそーなるんですか!!あたしは日本人です!グレーゾーンが一番落ち着く人種ですっ!!』
そうよ、前からずーーーーっと思ってたけど、
イタリアの方は2択で迫るから困る!!
好きか嫌いか……
いやむしろ、愛してるか嫌いかって聞かれてるみたいで、詰まらざるを得ないんだ。
「厄介だな。」
『何処がですか!だ、大体……』
「何だ?」
『ツナさんみたいな横暴腹黒プレイボーイに、あたしが真面目に相手にされるワケないじゃないですか……』
もっともっと、キラキラしてるような、
清楚で美人なお嬢さんが似合うに決まってる。
『仮にあたしがツナさんを好きになったとして、叶わぬ恋ってヤツですよ。』
だってあたしは、家政婦ですから。
カッコいい方達と関われた、一緒に住めたってだけで光栄なんだと思うべき、一般人ですから。
「対象外ってことか?ココにいるヤツらは。」
『そーなんじゃないですか?皆さん、あたしなんかには勿体無いような方達ですし。』
「………そーか。」
少し伏し目がちに返すリボーンさん。
『あの…どうかしました……?』
「いや、何でもねぇ。始めるぞ。」
『はい!』
---「あんたみたいな女、綱吉さんに相応しくないんだから。」
何か……今更ずしっと響いて来た。
分かってますから、大丈夫ですって。
一般人は一般人らしく、フルートの練習しますよ。
「柚子、何でツナがお前を選んだか、分かるか?」
『え……フルートやってる1人暮らしだから、ですか?』
突然そんな事を聞くなんて、変なリボーンさん。
「じゃあ何で柚子はさっき、ツナの為に頑張るとか言ったんだ?」
『それは……ツナさんに応援されたんで……応援してもらったら、恩返しのつもりで頑張るべきだって父に教わって。』
少しビクビクしながら答えると、リボーンさんは「そうか」と言って、続けるように指示した。
『はぁ…』
練習を始めると、当然のようにフルートの音色が響く。
そんな中、リボーンさんが何か呟いたようだった。
聞いてみたけど、「何でもない」で通されてしまった。
「先は長ぇな、ツナ……」
ヨーイング
帰りの飛行機みたいに、あたしの中もぐらついて
continue...
途中、乱気流か何かのせいで大きく揺れて、軽く酔うかと思ったけど、かろうじてセーフ。
あぁ…ただいま、日本!!
ハルさんへのお土産は今度渡すとして、7号館に戻ったあたしはとんでもない事に気がついた。
『あ、あと3日じゃないですかーーーっ!!』
「何だ、今頃気付いたか。」
『リボーンさんっ!』
「これからみっちり練習だぞ。」
ひぎゃあああ!!!
どんな猛特訓したって、あと3日で出来るワケない……。
そう、
あと3日で……
フルートコンクール2次予選なのだ。
「大丈夫ですよ、柚子殿。」
『バジルさんっ…』
「柚子殿の代わりに、拙者が家事をしますから!」
あ、そーゆーコトだったのか。
ツナさんは、あたしがコンクールの日程を忘れると想定済で……
「行くぞ、柚子。」
『え?あ、はいっ!』
旅疲れも抜けないまま、リボーンさんと演奏室へ。
疲れがどうこう言ってらんないよね。
2次通過……無理かもしれないけど、精一杯力を出し切りたいもの。
「楽譜は用意しといたぞ、あとは柚子の音だけだ。」
『はいっ。』
唯一の救いか、2次ではまだ暗譜をしなくても大丈夫らしい。
とは言え、楽譜を凝視しっ放しじゃ感情を込められない。
「まず、メインフレーズを5分で覚えろ。」
『ごっ……5分!!?』
「時間がねーのは分かってんだろ。」
『う……はい…』
ご丁寧に、ストプウォッチを用意するリボーンさん。
あー、背に腹は変えられない。
5分で覚えてみせるっ!!
音符の並びを頭の中で音楽に変え、フルートに息を吹き込んだ。
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で、5分後。
「やれば出来るじゃねーか。」
『へへっ、頑張りましたからっ!』
何たって、5分間ずっと目の前で銃の手入れされてたからね!!(泣)
アウトだったら確実に撃たれる雰囲気だったよね!?
「そんな事ねーぞ。」
いや、ニヤッてされながら言われても…
「そんなに撃たれてーのか?」
『ご冗談を!!』
つーか読心術やめて下さいってば!!
「我慢しろ、聞こえちまうんだ。」
『あたしの精神的プライバシーがぁーっ……』
「ほら、次はメインフレーズの直前10小節覚えやがれ、5分だぞ。」
『また5分!?1小節30秒ですかっ!?』
あーんっ!
リボーンさんの鬼ぃーっ!!
「撃っとくか?」
『頑張りますっ!!』
銃を向けられた状態で逆らえるハズがなかった。
そんなこんなで、2時間後には大体を吹けるようになっていた。
『あ、あの……』
「何だ?」
『喉が……』
「ほら、これでいーだろ。」
渡されたのは、冷たいピーチティーだった。
渇きまくった喉に、すっと染み込んでいく。
『あーっ……生き返りましたー……』
「1日目にしちゃ上出来だぞ。20分休憩しろ。」
『はいっ、ありがとうございます!!』
演奏室を出て、とりあえずトイレに行った。
気がつけばもう、7時半。
『(皆さん、夕飯どうしたのかな…)』
少しだけ心配になってから、バジルさんが代わりに家事をすると言っていたのを思い出す。
そう、だよね……
大丈夫なんだよ、ね……
どうしてか分からない。
ほんの少し、寂しくなった。
「おい……おいっ、柚子!」
『えっ?』
いきなり呼びかけられて振り向くと、そこには呆れ顔のツナさん。
「何ボーッと歩いてんだよ。」
『ツナさん……す、すみません…』
たった2時間顔を合わせなかっただけなのに、
いつも嫌と言う程傍に居るのに、
会話するのが懐かしい。
「どう?進んだ?」
『あ、はいっ、結構覚えました!リボーンさんにも褒められたんですよ♪』
いい報告が出来るのが嬉しかった。
ツナさんに、一瞬父の姿を重ねてしまった。
失礼だよね、うん……内緒にしとこ。
「ま、当然だよな。」
『きゃっ…!』
直後に、ツナさんの2本の腕が伸ばされる。
ま、またこのパターン!!?///
『ちょっと…ツナさんっ!』
「出来て当然、俺の柚子なんだしな。」
『な、何言ってるんですかぁ!!///』
「つーワケで、」
腕が緩められたかと思ったら、額をコツンとくっつけられた。
ち、近過ぎっ……///
「頑張れよ、俺だって我慢してんだから。」
今までで一番近い位置で、
真直ぐに見つめられながらの激励。
どうしよう、どうしよう、
心臓がうるさくて、ツナさんに聞こえちゃう。
「今日の夕飯もさ、」
『………へ?』
おでこが離れて、あたしはツナさんを見上げる。
参ったような表情で、続きを言われた。
「バジルの湯葉ブームが影響して、湯葉オンパレードだよ。美味かったけど……これから3日間アレだと思うと……」
最後に、大きな溜め息一つ。
まさか……
この横暴ボス……
『我慢って……食に対するヤツですか…?』
「ん?あぁ、勿論柚子への我慢もあるよ。俺だって、好きでリボーンと柚子を2人きりにさせてるワケじゃねーし。」
あり得ない。
ドキドキしちゃったあたしがあり得ない。
そーよ、ツナさんだもん。
2時間練習で引きこもってたあたしに対する情なんて、湧くハズない!!
「柚子?」
『ツナさんの……ツナさんのバカーっ!!』
いい加減に、思わせぶりなプレイボーイは自粛して下さいっ!!
どーしてあたしばっかり振り回されて……
ガシッ、
「誰が、何だって?」
うん、あたしがツナさんを走って捲く事なんて、不可能に決まってますよねー…
ですよねー……
『ご、ごめんなさいっ!!』
「無理、許さない。」
『つ、ツナさんっ…!』
後ろから抱きしめられて、逃げられない。
うわーん!誰か助けて下さーいっ!!
「ただで逃げられると思う?」
『は、放して下さいよーっ!///』
「嫌だ。」
ギュウゥと強まるツナさんの腕にいよいよ赤面MAXになってきた、その時。
ズガン!!
『ひょえっ!』
「あ。」
「何してやがる、ダメツナが。」
「はぁ、見つかっちまったか。」
「柚子、21分経ってるぞ。」
『あ、ごめんなさいリボーンさん!今戻りますっ!』
リボーンさんの登場で緩んだツナさんの腕から抜け出して、演奏室へと急ぐ。
『(あっ…)』
ふと思い出して、振り返る。
『ツナさんっ、』
「ん?」
『あたし、頑張ります!自分の為にも……応援して下さったツナさんの為にも。』
ちょっと照れくさくて、苦笑してしまった。
『ではっ!リボーンさん、お願いします!』
「次は感情の込め方からやるぞ。」
『はいっ!』
立ち尽くすツナさんを背に、あたしとリボーンさんは演奏室に戻った。
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「なぁ柚子、」
『はいっ、』
「お前……ツナが好きか?」
間。
『ええっ!?ど、どーしたんですか突然!!』
「いいから答えろ。」
うぅ……前にもこんな展開あったよ……
困っちゃうんだよね、この質問…。
『えっと……別に大嫌いなワケじゃないんですよ?ツナさんはお土産もくれるし、時々優しいですし…。』
「じゃあ、好きなのか?」
『なっ、何でそーなるんですか!!あたしは日本人です!グレーゾーンが一番落ち着く人種ですっ!!』
そうよ、前からずーーーーっと思ってたけど、
イタリアの方は2択で迫るから困る!!
好きか嫌いか……
いやむしろ、愛してるか嫌いかって聞かれてるみたいで、詰まらざるを得ないんだ。
「厄介だな。」
『何処がですか!だ、大体……』
「何だ?」
『ツナさんみたいな横暴腹黒プレイボーイに、あたしが真面目に相手にされるワケないじゃないですか……』
もっともっと、キラキラしてるような、
清楚で美人なお嬢さんが似合うに決まってる。
『仮にあたしがツナさんを好きになったとして、叶わぬ恋ってヤツですよ。』
だってあたしは、家政婦ですから。
カッコいい方達と関われた、一緒に住めたってだけで光栄なんだと思うべき、一般人ですから。
「対象外ってことか?ココにいるヤツらは。」
『そーなんじゃないですか?皆さん、あたしなんかには勿体無いような方達ですし。』
「………そーか。」
少し伏し目がちに返すリボーンさん。
『あの…どうかしました……?』
「いや、何でもねぇ。始めるぞ。」
『はい!』
---「あんたみたいな女、綱吉さんに相応しくないんだから。」
何か……今更ずしっと響いて来た。
分かってますから、大丈夫ですって。
一般人は一般人らしく、フルートの練習しますよ。
「柚子、何でツナがお前を選んだか、分かるか?」
『え……フルートやってる1人暮らしだから、ですか?』
突然そんな事を聞くなんて、変なリボーンさん。
「じゃあ何で柚子はさっき、ツナの為に頑張るとか言ったんだ?」
『それは……ツナさんに応援されたんで……応援してもらったら、恩返しのつもりで頑張るべきだって父に教わって。』
少しビクビクしながら答えると、リボーンさんは「そうか」と言って、続けるように指示した。
『はぁ…』
練習を始めると、当然のようにフルートの音色が響く。
そんな中、リボーンさんが何か呟いたようだった。
聞いてみたけど、「何でもない」で通されてしまった。
「先は長ぇな、ツナ……」
ヨーイング
帰りの飛行機みたいに、あたしの中もぐらついて
continue...